cさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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Love Letter(1995年製作の映画)

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ノスタルジーで包み込まれるような、綺麗な映画だった。
名前というものにはある意味超次元的な力があって、本作でも藤井樹という名を持つ二人が、血などよりももっと深い次元で繋がり、一部を互いに共有しているよ
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

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とてつもなく暴力的で、とてつもなく美しい。衝撃。素晴らしかった。

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

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これは本当に同じ監督なのか笑

出だしから軽薄なコメディ茶番で、思わず笑ってしまった。アケルマンが楽しんで作ったと聞いて、納得したし安心した。

ただ、心地良いテンポ感と癖になる音楽と構成は流石で、と
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一晩中(1982年製作の映画)

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長回し、パンフォーカスの画角から、登場人物が出たり入ったり、見えたり消えたりする。落ち着きの無い人々の動きから、セリフが無くとも心情を読み取る事ができるし、だれも居なくなった画面には余韻が残る。
何人
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市民ケーン(1941年製作の映画)

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カメラワークのセンスと技術が凄まじい。
ロングショット、パンフォーカス、ショットの切り替え、メタフォリック等、内容はともかく映画の密度がとても高くて、歴史的傑作と呼ばれるのもうなづける。
オーソン・ウ
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雨月物語(1953年製作の映画)

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この時代に、この映画を作り上げるエネルギーがすごい。それが映画にも表れていて、とても強烈。

モノクロなので当然だが、やはり火と光が印象的。力強さと儚いような弱さを併せ持ち、幻想に灯される。

余談だ
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

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エドワード・ヤンによる、完成された映画。クーリンチェもそうだが、これ以上何も無いと思う。
ショットの長さも画角も音も全てが完璧で、とても美しい。

ヤンヤンの純粋さが、観客と登場人物の間に入り込んで、
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

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とても悲しい映画。ラストは主演の二人が素人だとは思えないほどの緊迫感と悲壮感で、当時のイタリアでこのような話はとてもリアルな、珍しくないものなのだと考えさせられた。
集会や宗教、グループ的な活動が盛ん
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

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ヨーロッパ企画らしい、面白い映画だった。ただ、テンポ的にこの映画は途中で繰り返しに退屈さを感じてしまうタイミングがあって、その点で言えば他の作品の方が好き。SF世界の禁忌を犯して、そのまま終わるのは、>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

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無意識を外在させる装置の暴走を、夢を飲み込む、つまり再び身体の中に内在させ、無意識を無意識のままにさせることで食い止める。
映像、音楽ともに正に夢のような浮遊感だった。難解で理解は浅いが、とても良くて
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

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とても楽しい、愉快な映画だった。
場面の切り口が斬新で、テンポも良くてとても見やすかった。
何度も笑えるコメディで好き。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

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よくこんな映画を作る気になったなと思う。
ただ、その技術と完成度は素晴らしい。モノクロ、かつ当時のCG技術という環境下でも、解像度がかなり高い。
ブラックすぎて笑ってしまう。

暗殺の森(1970年製作の映画)

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とにかく映像が美しい。
主人公の葛藤と映像、音楽がリンクして奇妙だし、常に焦燥感が張り巡らされる。

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

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とても王家衛だった。女性は出て来ないが、十分に王家衛のエロティシズムを感じた。
カラーと白黒の使い分けが印象的で、「繰り返し」の中に差を生み出していたと思う。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

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やっぱりめちゃくちゃ爽快でめちゃくちゃ面白い。
会話劇とアクションの緩急が気持ち良くて、素晴らしいと思う。

坂本裕二をネタにするのは笑ってしまった。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

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破茶滅茶な映画。

とてつもなく厭らしくて面白いけど良いのか悪いのかよくわかんない。

窓辺にて(2022年製作の映画)

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要所要所のロングショットの心地良さと没入感が良かった。会話のラリーが面白くて、ロングショットに不快感を感じなかった。ただ全体的にゆったりと進むから、少し眠くなるタイミングもあった。鼻で笑ってしまうよう>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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素晴らしかった。
宮崎駿は最低で、天才だった。

どうしようもない人間が描かれていた。宮崎駿には人間はこう見えているのかと思った。
画面の強度がとてつもなくて、怖くて気持ち悪かった。個人的にはこの映画
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

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とても荒っぽいけど、繊細で、王家衛の遊び心満載で良かった。

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

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とても素敵な映画だった。
「走る」ってすごく良いなっていう。子供の頃は走り回っていたけど、もう全力で走ることなんて無くなった大人って結構いっぱい居るんじゃないかな。理由なんかどうでもよくて、ただ自分の
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

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夜の街がとても綺麗だった。光と音が繊細で、画面の外からの音が意図的に組み込まれていて良かった。
最初は三人の話だと思っていたけど、途中で群像劇だと思って、けど最後は結局「僕」の話なのだと思った。
自然
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欲望の翼(1990年製作の映画)

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うん、別に嫌いじゃないけど、他の王家衛作品の方が好き。長編二作目だからかもしれない。一作目よりは王家衛っぽいけど、そこが一作目の良いところだから、どことなく中途半端に感じてしまった。まだ洗練されきって>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

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とても面白かった。
会話のトーンは単調だけど、リズムがあって、ワードチョイスにもセンスがあって、楽しい映画だった。
偶然の持つ力というか、偶然だからこそ出来ることもあるように思える。世の中の全てのモノ
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あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

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とても好きだった。
まず、裏のテーマとして大人と子供の対比があると思う。初恋、サーカス、身体の成長、若年性乳がん。どれにも子供の要素があって、けれどそこには大人の存在が見え隠れしていて、映画の中でその
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

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好きではないけどだいぶ良かった。終盤から特に。ジェットコースターみたいな緩急。
ウェディングドレスのシーンがとても良かった。結婚指輪に実体がないからこそ、この契約は永遠の拘束を意味し、指輪を外すことは
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

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「記録」というテーマ。スマホ撮影、DNA研究、その記録。ストーリーも若者たちの青春の記録のようなものだし、この映画自体も三宅さんと彼らが共に過ごした生活の記録である。
カメラのテンポが良くて、かつ生活
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万引き家族(2018年製作の映画)

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好きではないけど、良い映画だった。
ちょっと重すぎるのと、コンペティション仕様で社会問題を詰め込みすぎてるのが好みに合わなかっただけで、映画としてはとても良い。
カメラワークに是枝監督のこだわりが感じ
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怪物(2023年製作の映画)

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ちょっとカオスすぎる。
結論としては、坂本龍一の音楽が聴きたい人は絶対観るべきで、是枝監督の映画が観たい人は他の作品観るべきで、坂本裕二の作品観たい人はドラマを観るべき。
万引き家族との比較になるけど
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