sumiyoshiman10さんの映画レビュー・感想・評価

sumiyoshiman10

sumiyoshiman10

映画(415)
ドラマ(0)
アニメ(0)

冬物語(2023年製作の映画)

3.9

ファンタジックな展開に理解を追いつけることにそろそろ慣れなきゃと自戒。成瀬さんの存在が両者にまたがるところがミソかな。弘前の地場産業については全く無知だった。地元映画で最近観た怪獣ヤロウ!と比べるとス>>続きを読む

カレーライス Curry and Rice(2018年製作の映画)

3.6

同時上映で冬物語の先に観る。冬物語に挿入されていて冬物語でもカレーライスを大事なアイテムにしてるからの同時上映だと思うが、この作品単体で観ると分かりにくい。ラストでやっぱりと思うぐらいだが、破茶滅茶な>>続きを読む

Playground/校庭(2021年製作の映画)

3.9

子供のいじめを題材とする作品は心が折れそうになるが、この作品はノラの成長・自立/自律が素晴らしい。
ほとんどが学校、校庭のシーン。演技も撮影も改めてすごいレベル。

セプテンバー5(2024年製作の映画)

3.9

まだ幼かったにも拘らず記憶に残ってる理由はこの作品なのかも。テレビ制作の現場は大好きなのでそれだけでも満足できた。全員で乾杯の後からの展開はその当時のことではあるけど訴えるものがしっかり表現されている>>続きを読む

奇麗な、悪(2024年製作の映画)

3.8

圧巻の一人芝居。ストーリー、というか話のネタは作れば出てきそうな思いというか凄絶なもので、映画の設定でも作り話だったのかとも思わせる。観客に訴える、考えさせる意図があったのかも知れないが、それよりも俳>>続きを読む

事実無根(2023年製作の映画)

3.7

地元が舞台もあり観客は満員御礼。でも実在のカフェ以外はいくつかの有名スポットがショットカット出使われる程度で京都ならではといった感はあまりなし。
タイトルでもある嘘がたくさん出てきた。DVとDVのよう
>>続きを読む

ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻(2023年製作の映画)

3.8

ヘンリー8世関連の作品は大体観たくなる。処刑されるかもと怖れる時の表情や動きが際立って印象的だった。エリザベスのツンデレ的なキャラもよく、ジュード・ロウははまり役。

怪獣ヤロウ!(2024年製作の映画)

3.8

夢を実現する、地元を盛り上げる、映画製作に情熱をかける。ストーリーにはさほどひねりはなかったけどまあ楽しめた。地方の活性化は課題多いな。

ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女(2023年製作の映画)

3.8

コットンクラブを夢見てたのに・・。
殺されないために仕方なく、でもやったことは凄まじい。無罪にならなかった理由・背景にはホロコーストとあの戦争に膨大な数の人々が悪意善意に関わらず巻き込まれたという悲劇
>>続きを読む

ミマン(2023年製作の映画)

3.7

登場人物の関係や過去を言動から深いところを推察する楽しみがあった。全てにおいて幸せいっぱいの描写ではないが、幸せはきっと訪れるのだろうな。

ドライブ・イン・マンハッタン(2023年製作の映画)

3.8

500ドルの価値あるトーク。
話し上手でありたいし聞き上手でもありたいし、そんな人にもふらっと出会いたい。自分の人生に責任を持つことには役に立つ。
しかし、日本のイメージはそこか?まずいだろう…。

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.9

「声が届かない」を様々な事柄と様々な人間を引き合いに訴えてくる。泣けた。でも社長の息子の結婚は他のネタなかったのかな。これも今だ社会問題なのか。
アイドル上がりではない若手の女性俳優、これから日本でい
>>続きを読む

(2025年製作の映画)

3.8

さて、敵とは一体何なのか。自分の勝手な解釈はこれまで大した不自由を感じることもなかった者がだんだん孤独になってくる過程で気づかないうちに事が思い通りに進まなくなってきた時の、昔から自分はこうだった、こ>>続きを読む

ヌルボムガーデン(2024年製作の映画)

3.7

異常現象の背景に青少年の問題や「パパ活」的な要素を入れてある意味警告的に表現しているようにも感じた。1970年代に日本でブームになったオカルト映画のテイストもあり。

籠の中の乙女 4Kレストア版(2009年製作の映画)

3.7

結局は崩壊して行く様を描く。そもそも何故あそこまでの異常な教育だか監禁だかをやった理由が分からず。聞き逃したのかも。
ビデオはジョーズとロッキーか?

おんどりの鳴く前に(2022年製作の映画)

3.7

宣伝ではラストシーンの評価がデフォルメされていると感じたが、わりとありがちな展開で驚きはさほどなし。誠実と正義は時として残酷・凄惨になるが、真の巨悪に対峙する場合は称賛していいものか。。冒頭のシーンの>>続きを読む

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

3.8

宇宙人のエピソードの言葉がこの作品のテーマを言葉で分からせてくれた。自分の知る限り生物の中で気持ちや感情を伝える手段として人間しか持っていないツールを使いこなすのは実は簡単じゃない。メディアや通信を享>>続きを読む

夏の庭 The Friends 4Kリマスター版(1994年製作の映画)

3.9

子供たちの振舞いが心地よい。当時は珍しくはなかったかもしれないが今観ると30年の時代の変わり様がなんと大きいことか。世界大戦を経験した人達の苦悩を久しぶりに思い出させる。このメッセージは残してほしい。>>続きを読む

オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ(2023年製作の映画)

3.9

嘘と騙しがポイント。この中でマルタンの純朴な真面目さが全体を通していいエッセンスになっている。小ネタのように出てくるサブストーリーも歯切れ良く、ある意味いい映画の典型みたい。仏・独・米、それぞれの国民>>続きを読む

ゲームの規則 4Kデジタルリマスター版(1939年製作の映画)

3.8

当時の社交界の自由奔放で入り乱れた恋模様、こんなものだったのかと想像。展開は面白かった。結局は始末したいからあの密猟者を雇ったのか、偶然の悲劇なのか。
都合良く隠蔽やら揉み消しをするところがまさに今の
>>続きを読む

お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

3.9

相米慎二監督の絶頂期には映画ほとんど観てなかったので名前だけの存在だった。現代は離婚自体が珍しくはないが当時は今よりも子供は大変という周りの勝手な固定観念は大きかったと思う。この作品の解決策は大人にな>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.9

やっと観れた。太秦が舞台の時代劇製作をネタにした作品は反則みたいだけど面白い。映画ならライムライト、朝ドラでもオードリーやカムカムエブリバディなど。わざわざタイムスリップまで組み入れるまでもなさそうだ>>続きを読む

ルート29(2024年製作の映画)

3.8

ロードムービーは世の中の矛盾とか弱いと思ってる個人が前向きになることを現す典型的な手法の一つだと改めて思う。この作品はファンタジックな表現もあり観る側の捉え方が試されるかな。同じ夢、同じ希望を持ってい>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.0

自然と主人公を応援してしまう。今回は監督の特別メッセージやキャストが日本を訪問した時の話なども聞けてこの映画の背景や見どころまでよく教えてもらえた。尊重してるかしてないか、人間性の評価に使われることは>>続きを読む

私にふさわしいホテル(2024年製作の映画)

3.8

唯我独尊で突っ走るストーリーはあまり好きではないが、のんが演じるとなんかはまる。不器用な暴走みたいな。1990年前後の文芸界の裏の舞台があんなだったのかどうかはともかく、力抜いて観れた。

私の想う国(2022年製作の映画)

3.8

22, 3年前Santiagoに出張した時はピノチェト政権が終わり国情は安定していると聞き、確かに日本からのビジネスもやりやすかった。でも安定とは抑圧の裏返し的な面でもあることを感じさせる。もう一つ、>>続きを読む

花嫁はどこへ?(2024年製作の映画)

4.0

ストーリーは面白い。2000年代に入ってすぐの設定で作品中の彼の地の常識や習慣、結婚や家庭しきたり、役人の傲慢さ、女性の人権などは今は変わっていると思いたいが、制作者の意図には警鐘の意味もあるのかもし>>続きを読む

キノ・ライカ 小さな町の映画館(2023年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーでも個人的な共感が多かったのは
・地元が盛り上がる映画館・イベントの立ち上げ
・映画作品に出演したエキストラの自慢話
・ヘルシンキの上映施設事情
映画館と地元の関係を改めて考えてしまっ
>>続きを読む

不思議の国のシドニ/日本のシドニー(2023年製作の映画)

3.8

幽霊を出す映画にはあまり共感できなかったけど、先に逝った多くの身内がいる中で自分の潜在感を見つけるという展開はまあいいのかな。京都のシーンではタクシーの後方の映像でここはどこかと考えるのは楽しい。ゆっ>>続きを読む

お坊さまと鉄砲(2023年製作の映画)

4.1

監督の前作が心温まる名作だったのでタイトルからは内容も想像できず。コメディタッチで面白いストーリーだった。ブータンと言えば幸福。このテーマはブレてない。そして平和への祈り、祈り日行動も伴う。まさか警察>>続きを読む

バグダッド・カフェ 4Kレストア(1987年製作の映画)

3.9

40年ぐらい前のヒット作を今になって初めて観た。多様性が尊重されてる、寛容さが身を助ける、現代ではなおさら学びたいネタがたくさん詰まっていた。カフェの住人の全員が同じ志向というわけではないのもまたいい>>続きを読む

弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

3.9

コメディに類するそうだ。
障がいのある兄弟を持つ思春期ならではの葛藤と家族愛、親の立派さと見どころは多いが最も印象深く残ったのはジョーの成長。家族を救っている。知らない者は偏見を持つ資格は断じてない。
>>続きを読む

山逢いのホテルで(2023年製作の映画)

3.9

最初はちょっと羨ましいルーティーンとも思えたが、配偶者以外の家族に拘束されざるを得ない日常の虚しさ悲しさがだんだん募ってくる。ラストシーンでは何故か筒井真理子さんの「波紋」を思い出した。
baldは好
>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.8

いわゆる戦場ジャーナリストは実際でもあそこまで密着するものなのか?と疑問。ロードムービーの展開でenough is enoughになるベテラン撮影者、一方ではgetting so excitedになる>>続きを読む

ココでのはなし(2023年製作の映画)

3.9

人それぞれが抱える現代社会の悩みや壁。焦らなくていい、休憩が必要とさらり口にする日本の大女優、なるほどなと共感できる。若くないなら焦ることも大事なのか、一体何歳から?
自分自身を見いだせなくても焦らな
>>続きを読む

室井慎次 生き続ける者(2024年製作の映画)

3.9

感動を誘うシーンやセリフがてんこ盛り。大願成就できてたらこのシリーズはつまらないものになるのかもしれないが、大願成就編ならどうなるかを考えてみたくもなる。