netfilmsさんの映画レビュー・感想・評価

netfilms

netfilms

映画(3005)
ドラマ(1)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ラ・フロール 花(2018年製作の映画)

3.8

 上映時間何と808分。休憩を除いて13時間27分。数年前のイメフォには行かずに、下高井戸シネマで3夜連続上映という心底とち狂ったイベントが完遂!! アルゼンチン映画史上最長にして、非実験映画としては>>続きを読む

無明の橋(2025年製作の映画)

3.8

 東京郊外のアパートでひとり暮らしをする八木由起子(渡辺真起子)は、15年前に3歳の娘を亡くしている。生活は淡々と回っているのに、心だけがずっと同じ場所に取り残され、罪悪感から逃げられない。仏壇に手を>>続きを読む

劇場版 緊急取調室 THE FINAL(2025年製作の映画)

3.7

 本作は当初は2023年6月16日に公開予定だったが、市川猿之助氏の例の件により公開延期を余儀なくされた。当初、猿之助氏がドラマ版のレギュラーで内閣総理大臣役を演じていたが、2024年6月に石丸幹二を>>続きを読む

Black Box Diaries(2024年製作の映画)

-

 初週に品川で観ようと思ったのだが、チケットが取れない。ようやく2週目に辛うじてチケットが取れたのだが率直な意見としては評価は難しかった。こういう映画の評価は本当に難しい。私が普段書いているのは空想の>>続きを読む

シャルルとリュシー(1979年製作の映画)

4.3

 パリの片隅で、古物商だが商才のない夫シャルル(ダニエル・セカルディ)と、洗濯女として家計を支える現実的な妻リュシー(ジネット・ガルサン)は、貧しくも平穏な、しかし冷え切った日々を送っている。ある日、>>続きを読む

サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行(2024年製作の映画)

4.0

 小さな盗みで食いつなぐ父ルシアン(通称ラ・フレーズ)と息子パウロ(通称)親子が、宝石店強盗の直後に乗って逃げようとした車がレッカーに遭い、咄嗟の逃走を選び、偶然にも知的障がいのある若者たちのバカンス>>続きを読む

10DANCE(2025年製作の映画)

3.4

 鈴木はラテン部門の日本チャンピオン。身体の熱量とリズムで押し切るタイプで、踊りそのものが闘争本能に近い。一方の杉木はスタンダード部門の日本チャンピオンで、世界2位の実績を持つ“帝王”。完璧なフォーム>>続きを読む

大洪水(2025年製作の映画)

3.3

 ソウルのマンションで、AI研究者のアンナは幼い息子ジャインと暮らしている。ある朝、室内に水が入り込んでいることに気づき、窓の外を見て周囲一帯がすでに水没していると知る。館内放送や人々の混乱のなか、3>>続きを読む

映画ラストマン -FIRST LOVE-(2025年製作の映画)

3.8

 ドラマ版のラストから2年。全盲のFBI捜査官・皆実広見(福山雅治)と、今は実の兄弟として絆を深めた護道心太朗(大泉洋)は、国際的ハッキング事件の首謀者を追って北海道へ向かう。そこで皆実が再会したのは>>続きを読む

トポロジー・オブ・セイレーン(2021年製作の映画)

4.0

 キャスは叔母の古い家に移り住み、そこで珍しい古楽器ハーディ・ガーディ(回転式の弦楽器)と、内部に隠されていたマイクロカセットの束を発見する。テープの表面には未知の記号が散らばり、再生するとノイズや静>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.3

 アディとシャオイェンの結婚式。少しお腹の出た新郎の隣で、新婦の表情は晴れない。上昇していくピンクのバルーンは祝福の象徴なのにやけに頼りなく、空に吸い取られていく。そこへアディの元恋人ユンユンが怒り心>>続きを読む

新解釈・幕末伝(2025年製作の映画)

3.2

 物語は、歴史学者の市村正親が「幕末の英雄たちは、実はもっと適当だったのではないか?」という仮説を立て、講義形式で進行して行く。物語の主役は、土佐の脱藩浪士・坂本龍馬(ムロツヨシ)。しかし本作の龍馬は>>続きを読む

ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅⾏(2025年製作の映画)

3.9

 デヴィッド(コリン・ファレル)は友人の結婚式へ向かうが、車がトラブルで動けなくなり、その場で調べた街角で見つけた「カーレンタル会社」に駆け込む。そこは妙に広く、空疎で、職員も風変わりで、キャッシャー>>続きを読む

アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ(2025年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 『ウェイ・オブ・ウォーター』後、サリー家は喪失を引きずりながら、戦いの気配が濃くなるパンドラで暮らしている。序盤の大きな火種はスパイダー(ジャック・チャンピオン)で、ある夜にマスクが破損し、パンドラ>>続きを読む

ロマンティック・キラー(2025年製作の映画)

3.2

 恋愛に一切の興味を抱かず、ゲーム・チョコ・猫という「三大欲求」のみを生命維持装置とする女子高生・星野杏子(上白石萌歌)。彼女の平穏を、魔法使いリリ(高橋ひかる)が恋愛エネルギーの徴収という独善的な理>>続きを読む

夜のまにまに(2023年製作の映画)

4.2

 大阪。どこか人任せで、はっきりしない性格のフリーター・新平(加部亜門)は、幼なじみで恋人でもある咲(永瀬未留)と別れたばかり。別れ話の空虚さを持て余し、いつものように映画館へ向かう。上映されているの>>続きを読む

ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン(2025年製作の映画)

3.8

 ジュド・デュプレンティシーは元ボクサーのカトリック司祭。助祭を殴る粗暴沙汰で左遷され、田舎の教会「Our Lady of Perpetual Fortitude」の補佐に回される。教会を仕切るモンシ>>続きを読む

シェルビー・オークス(2025年製作の映画)

3.7

 12年前。ライリー、ローラ、デヴィッド、ピーターによる心霊調査系YouTuberグループ「パラノーマル・パラノイズ」が、ゴーストタウン化したシェルビー・オークスの廃刑務所を取材中に消息を絶つ。ほどな>>続きを読む

シャドウズ・エッジ(2025年製作の映画)

4.1

 今や日本同様、ありとあらゆる場所に監視カメラが張り巡らされた中国。本作が面白いのは、警察がAI/監視網(いわゆる「天眼」)に依存して強盗団を追う一方で、相手がその監視そのものを武器に変えてしまう点だ>>続きを読む

悪魔祓い株式会社(2025年製作の映画)

3.4

 韓国。ブラックマスとされる悪魔崇拝カルト集団が暗躍し、暴力事件や儀式めいた犯罪が増え、警察や聖職者でも対処できない空気が街に広がっている。そこで頼りにされるのが、悪魔祓いを請け負う民間チーム通称悪魔>>続きを読む

エディントンへようこそ(2025年製作の映画)

4.1

 2020年5月末。市長テッド・ガルシア(ペドロ・パスカル)は州知事命令に沿ってロックダウンとマスク着用を徹底。保安官ジョー・クロス(ホアキン・フェニックス)は自由の侵害だと反発する。ジョーは妻ルイー>>続きを読む

レンタル家族(2024年製作の映画)

4.0

 東京の会社に勤める洋子(荻野友里)は、残業も多い忙しい毎日を送りながら、定期的に地方の実家へ帰省している。目的は、父・忠勝(黒岩徹)と協力して、認知症が進む母・千恵子(駒塚由衣)のケアをすることだっ>>続きを読む

WIND BREAKER/ウィンドブレイカー(2025年製作の映画)

3.5

 ケンカ最強と噂される風鈴高校がある街・真倉町。ケンカしか取り柄がない孤独な少年・桜遥(水上恒司)は、風鈴のてっぺんを獲ることだけを胸に、郊外からこの街にやって来る。商店街を歩いていると、チンピラに絡>>続きを読む

ジェイ・ケリー(2025年製作の映画)

4.2

 大スター俳優ジェイ・ケリー(ジョージ・クルーニー)は最新作の撮影を終えたばかりだが、本人は達成感よりむしろ空虚さのほうが強い。彼には2人の娘がいるが、特に末娘デイジーとは距離があいている。デイジーは>>続きを読む

ペンギン・レッスン(2024年製作の映画)

4.2

 イギリス人のトム・ミッシェル(スティーヴ・クーガン)は、放浪ぎみの英語教師。イギリスでの生活や家族との関係は破綻気味で、人生にも仕事にもすっかり情熱を失っていた。そんなある日、彼はブエノスアイレス郊>>続きを読む

ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版(1980年製作の映画)

4.2

 30数年前に午後ローで観て以来というか、あの蓮實重彦が激勝しているのを少年時代に活字で見て以来、折に触れてもう一度再見したかった今作も遂に4K上映の機会がやって来たとのことで、初日に馳せ参じた。今作>>続きを読む

ペリリュー ー楽園のゲルニカー(2025年製作の映画)

4.0

 1944年、太平洋戦争末期。ペリリュー島に着任した水戸第二歩兵連隊の一兵士・田丸均は、漫画家志望の青年。南国の海とジャングルに囲まれた島の光景をスケッチしながら、どこか修学旅行の延長のような感覚も捨>>続きを読む

ズートピア2(2025年製作の映画)

4.0

 前作のラストから一週間。ジュディとニックは正式にZPDのバディとして働き始めるが、性格の違いから現場ではしょっちゅう衝突してしまう。完璧主義で突っ走るジュディと、ひねくれたニックの軽口が、相棒として>>続きを読む

佐藤さんと佐藤さん(2025年製作の映画)

4.2

 大学のコーヒー研究会で出会うサチ(岸井ゆきの)とタモツ(宮沢氷魚)。2人とも「佐藤」姓で、最初からちょっとした運命めいた空気がある。冒頭では、自転車置き場で自転車がドミノ倒しになる騒ぎの中、二人が出>>続きを読む

消滅世界(2025年製作の映画)

3.5

 人工授精で子どもを作るのが当たり前になり、夫婦間の性行為は「近親相姦」としてタブー視される近未来の日本という設定がまずもってキモい。恋愛や性欲は家庭の外で処理し、愛人や二次元キャラに追いやられている>>続きを読む

脱出の最中(2025年製作の映画)

4.2

 原案・脚本は歌人の山中千瀬と岡田亜弓で、山中自身の詩「脱出の最中」と、その「夢日記」から引用されたテキストが映画の中に折り込まれているとの触れ込みだが、私が短歌に疎く、さっぱりわけがわからなかった。>>続きを読む

落下の王国 4Kデジタルリマスター(2006年製作の映画)

4.2

 初上映の時に観て以来だったが、その衝撃は今なお強烈だった。この作品の核は、単に現実とファンタジーが交互に出てくることではなく、語り手(ロイ)が意図したイメージと聞き手(アレクサンドリア)が受け取るイ>>続きを読む

WEAPONS/ウェポンズ(2025年製作の映画)

4.2

 深夜2時17分、三年生のクラスに属する17人の子どもたちが、何かに呼ばれたようにベッドから起き出し、一斉に玄関から飛び出して闇の中に走り去る。防犯カメラやアラームの記録から、彼らがまったく同じ時刻に>>続きを読む

兄を持ち運べるサイズに(2025年製作の映画)

3.8

 作家の村井理子(柴咲コウ)は、滋賀で夫と2人の子どもと暮らしている。ある日、警察から電話が入り、何年も疎遠だった兄(オダギリジョー)が東北のアパートで突然死したこと、同居していた小学生の息子・良一が>>続きを読む

ナイトフラワー(2025年製作の映画)

4.0

 永島夏希(北川景子)は借金まみれの夫が失踪し、二人の子ども・小春と小太郎を連れて大阪から東京の団地に転がり込む。昼はホテル清掃と地球儀製造工場、夜はスナック、と複数の仕事を掛け持ちしても、シンママと>>続きを読む

金髪(2025年製作の映画)

3.5

 埼玉県の架空の市・本川市の公立中学。中学教師・市川健太(岩田剛典)(30)は2年1組の担任。彼は自分をまだ若い、イケてると思いこんでいて、ナレーションで教育は国家の土台だから、俺が日本を支えてるみた>>続きを読む