小さんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

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カルテル・ランド(2015年製作の映画)

4.5

<銃で世界を救うことは絶対にできない。> 映画『独裁者と小さな孫』のモフセン・マフマルバフ監督の言葉を1日に2回も思い出すことになるとは。『カルテル・ランド』は、この言葉の正しさを実感する映画だ。>>続きを読む

あめつちの日々(2016年製作の映画)

3.6

沖縄・読谷村の読谷村焼のドキュメンタリー。前情報をインプットせず観た。

しかし、この映画は前情報を知っていた方が良いかも。少なくともフライヤーの次の文章くらいは。

<1972年沖縄本土復帰後、文化
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亜人 第2部「衝突」(2016年製作の映画)

3.3

マンガ「亜人」のアニメ映画三部作の第二部。娘が主人公・永井圭の声優、宮野真守さんの大ファン。初日にTOHOシネマズ新宿で彼の舞台挨拶付き上映があり、娘のご機嫌をとるべく、予約開始後5分足らずで約500>>続きを読む

追憶の森(2015年製作の映画)

3.9

自殺の名所、富士山麓の青木ヶ原樹海にやってきた失意のアメリカ人男性アーサー・ブレナンが、タクミという日本人男性と出会い、生きる気力を取り戻すみたいな。しかし、このタクミって何者?

これまたいろいろな
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.3

字幕版で鑑賞。大人が観ても十分面白い社会派エンターテインメントディズニーアニメ。評判の良さが納得のクオリティ。

映像の美しさは言うまでもないけど、ストーリーがなかなか。笑いがあって、ちょっとイイ話も
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スキャナー 記憶のカケラをよむ男(2016年製作の映画)

3.5

笑えて、楽しめた。野村萬斎さん、初めて現代劇に挑戦した主演作ということだけど、さすが狂言師。ヘタレの演技上手過ぎ。宮迫博之さんも演技上手い。

物や場所に残った人間の記憶や感情である「残留思念」を読み
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ノーマ、世界を変える料理(2015年製作の映画)

3.4

ちょっと残念。良くファクツはたくさんあるのに、編集がイマイチじゃないだろうか。ファクツを温度差つけずに並べた結果、焦点がぼやけ、幕ノ内弁当みたいな感じになってしまった。なので、最後のシーンも個人的には>>続きを読む

灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.9

フォロワーさんからオススメいただき鑑賞。これは傑作!とても大きな問題に対して、答えを明確に示してくれている。過酷な運命を乗り越えるための処方箋は、こういうことなのかもしれない。 オススメありがとうござ>>続きを読む

Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011年製作の映画)

3.2

東京テアトルの企画で、上映リクエスト募る上映枠「マスター・リクエスト」にて鑑賞。2009年に逝去したドイツの天才舞踊家ピナ・バウシュの世界を、3Dで撮影したドキュメンタリー。ということだけど、Pina>>続きを読む

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.2

面白かった。映像の迫力は満点。盛りだくさんなキャラクターが戦う理由もはっきりしていて、なるほどと。人間のドラマとしてもなかなか良くできている気がする。アメコミ弱者の自分には、その点がぼんやりとしかわか>>続きを読む

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち(2015年製作の映画)

4.1

元ナチスの親衛隊の将校で、ユダヤ人絶滅計画(ホロコースト)を推進した責任者であるアドルフ・アイヒマンに対する1961年の裁判を撮影し、全世界に届けたテレビプロデューサーとドキュメンタリー監督の物語。>>続きを読む

ハロルドが笑う その日まで(2014年製作の映画)

3.4

どんなに悲惨な状況にあっても、笑ってやり直そうよ。一言で言えば、そんな感じの映画。

スウェーデンのIKEAが隣に出店し、ハロルドが経営するノルウェーの高級家具店が倒産。家を失い、多分そのせいで妻も失
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

4.0

良かった。上の句より好き。人は自分一人ではないということをわかりやすくストレートに伝える内容に、年甲斐もなく素直に感動してしまった。

下の句は千早、太一、新の「強固な絆」を描いた物語。どんなに離れて
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太陽(2016年製作の映画)

4.1

明確な対立軸を用いて、生きるとは何か、人間とは何かを問う映画、かな。重たい内容だけれど、とても興味深かった。神木隆之介さん、門脇麦さんら、俳優陣の演技もとても良かった。

<21世紀初頭、原因不明のウ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.2

東京テアトルの企画で、上映リクエスト募る上映枠「マスター・リクエスト」の一作品。上映館はヒューマントラストシネマ渋谷。「フィルマガ」の記事で観たくなり、会員は500円という魅力的な料金設定もあり鑑賞。>>続きを読む

COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)

3.6

限られた条件で撮ってます系作品。自分の乏しい映画鑑賞経験のなかでは、『リミット』と同じ系統かな。『リミット』には及ばないけど、まずまず上手く作っているなぁ、と。

悪ガキ2人が、悪事真っ最中の警官のパ
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.0

原作未読。なかなか良くできたグロイ描写をこれでもか、と見せつける映画。上映後の劇場はちょっとどよめいていた。

口は一人前だけど、負け組の漫画アシスタントの男。なぜか猟銃を所持しており、とても大切にし
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フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

3.6

<クロエ・グレース・モレッツはキック・アス以来、ロリコン率の高い映画オタクや映画ライターのオジサン層に大人気だが、彼女を目当てにいくそうしたキモめの人たちにもこの映画は満足を与えてくれるだろう>(前田>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.5

IMAXで鑑賞。とにかく凄い! 素人の自分も納得。アカデミー賞主演男優賞、監督賞、撮影賞。

これどのくらい時間かけて撮ってるの?と思わずにはいられない、自然風景の映像美。ディカプリオ、マジ? みたい
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フロム・イーブル 〜バチカンを震撼させた悪魔の神父〜(2006年製作の映画)

5.0

これは凄い! 映画『スポットライト』が、かすむわ。個人的には映画『シッコ』に匹敵する衝撃。司祭(神父)による児童への性的虐待の実態、その原因となるカトリック教会の構造問題を明らかにするドキュメンタリー>>続きを読む

グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

3.6

この映画をじっくり味わいたいなら、十分睡眠をとって、ビールなどアルコールを飲まずに鑑賞するのが吉です(汗)。

多分、人によって感じ方がかなり異なりそう。というか、まだそこまでの歳じゃないので、よくわ
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つむぐもの(2016年製作の映画)

3.7

脳腫瘍で倒れ半身麻痺で介護が必要になった頑固一徹な感じの和紙職人・剛生(石倉三郎)を、ワーキングホリデーで来日した韓国の女性フリーター・ヨナ(キム・コッピ)が介護士として世話をする。

どちらもクセの
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.4

いやー、見れて良かった。昨日(4月16日)、109シネマズ二子玉川で見る予定だったのだけれど、まさかの映写機故障で上映中止となり、払い戻し。 前の回はラスト10分前で故障して、払い戻しプラス招待券2枚>>続きを読む

孤独のススメ(2013年製作の映画)

3.7

自分にとってこの物語はニーチェ。「神は死んだ」ことを思い出し、自分を大切にしようよ、みたいな。

「主人公のオジサン」は敬虔なクリスチャンで「近所のオジサン」をはじめとする彼の住む地域の人々もみんなそ
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.2

兵士ではない法治国家の一国民(主人公)が「戦争」に巻き込まれる物語。戦争は情け容赦のない殺し合いであり、そこでは法治国家のルールは通用しない。

メキシコの麻薬カルテルと「戦争」するアメリカ。主人公は
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下衆の愛(2015年製作の映画)

3.6

愛は映画に対する愛? 下衆というのは、一般の人から見た映画業界人のこと? 自分にはそう映ったけど。

自分的には、この作品は映画業界人あるある物語。満員の劇場は結構笑いに包まれていたけど、映画業界の人
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皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇(2013年製作の映画)

4.0

途中から妄想がチラついて仕方なかった。麻薬密輸カルテルがはびこるメキシコは、貧富の格差が大きくなったアメリカにそっくり。メキシコはアメリカの代わりに血に染まっているんじゃないかと思うほどだ。

マシン
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ルーム(2015年製作の映画)

4.2

鑑賞後、一番に感じたことは、子役のジェイコブ・トレンブレイ君、大丈夫かと。演技とはいえ、こんなシチュエーションを経験したら、トラウマになりはしないかと。年齢を調べたら5歳じゃないのですね。でも8歳です>>続きを読む

モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

3.9

今時の親子関係、特に父親と、離れて暮らす息子との関係をコメディで描いた作品。この映画の内容、自分自身に重なる部分があり、ちょっと感慨深かった。

東京で売れないバンド活動をしているモヒカン姿の長男の
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.8

YEBISU GARDEN CINEMAのオープン1周年記念特別企画「音楽家と音楽愛好家のためのムジークエレクトロニクガイザインで聴く爆音映画祭 selected by 坂本龍一」にて鑑賞。この日は上>>続きを読む

蜜のあわれ(2016年製作の映画)

3.9

“おじさま”の願望と妄想にお付き合いする映画。入り込めるかどうか心配だったけど、案外楽しめた。明治の作家って面白いねー。葛藤の大きい人が多いからかしら。

『蜜のあわれ』は室生犀星が70歳くらいの時の
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.5

予備知識ゼロで見た。それでもなかなか面白かった。でもこうして文章を書いてみると、いろいろな要素が絡みあっていて、一度見ただけでは十分理解できないような深さ、広がりを持った作品ではないかと思う。

大ざ
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無伴奏(2016年製作の映画)

3.5

原作は筆者の半自伝的恋愛小説。学生運動真っ盛りの1969年、多感でエネルギーあふれる主人公が、有り余るエネルギーを学園闘争や恋愛関係に注ぐけど、この恋愛関係に問題が…。

メインストーリーの恋愛関係は
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

4.8

午前8時からの上映。朝っぱらから号泣してしまった。映画でジーンとしてウルウルすることはあっても、涙が流れることは、あまりないのだけど、これは流れまくり。どうしてだろう。

やっぱり、20歳に若返る主
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見えない目撃者(2015年製作の映画)

1.5

いやーまいったねー、ルハン君の人気。上映終了後、後席の女性の皆様は感涙でしたよ。

ルハン君は、韓国の人気グループ、EXOの元メンバーで、現在は中国で歌手、俳優として活躍している。とてもキレイな顔で、
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.3

俳優で、ボクシングトレーナーの松浦慎一郎さん、武正晴監督のトーク付きで鑑賞。とにかく一子役の安藤サクラさんの変身が凄すぎ。たるんだ背中、腰回りの前振りからして予想はできたけど、これほどまでとは。第39>>続きを読む