小さんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

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青空エール(2016年製作の映画)

4.0

原作は別冊マーガレット連載のマンガで、劇場は女子中高生中心の動員らしい。ということで、オジサンが観に行くような映画ではない気がするけど…、ヤバい、良かった。

北海道のとある高校の吹奏楽部と野球部。常
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マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり(2015年製作の映画)

3.6

ハリウッドで映画化されていない優秀脚本賞を選ぶ2011年ブラック・リスト賞に選出された脚本ということで、面白さは折り紙付き、なのかな。こじれにこじれる大人のラブコメディ。

<彼氏いない歴4年、下ネタ
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ハートビート(2016年製作の映画)

4.0

これは好き。自分的には『ピッチ・パーフェクト』よりも好き。ダンス、バイオリンのパフォーマンスがホンモノ。ただただ見入ってしまう。ストーリーはベタで単純だけど、キモの俳優陣のパフォーマンスに集中できるか>>続きを読む

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

3.7

通(ツウ)の方々にウケそうな気がする映画。物語がはっきりしないとハテナな自分でもまずまず入り込めたかな。なにか起こるぞ、起こるぞとにおわせ続けて、一気に収束に向かう。ラストが気になるから目を離せない。>>続きを読む

海峡を越えた野球少年(2014年製作の映画)

4.0

在日コリアンのアイデンティティーに触れるドキュメンタリー。登場するのは元野球少年の普通のオジサンたち。キャラクターが立っていて何十年ぶりに再会した彼らの会話が面白く、あまり深刻な感じにならないところが>>続きを読む

ストリート・オーケストラ(2015年製作の映画)

3.3

ブラジルのスラム街の子どもたちによって結成されたクラシック楽団「エリオポリス交響楽団」誕生の実話に基づく映画。子どもたちが音楽によって人生を変えていく物語と、子どもたちを指導するヴァイオリニスト・ラエ>>続きを読む

ソング・オブ・ラホール(2015年製作の映画)

4.0

民族の魂をつないだパキスタンの音楽家達のドキュメンタリー。支配者が伝統や文化を抑圧しても、民族の魂を支配することはできない。そして、ある伝統や文化はその民族だけのものではなく、世界全体のものである。そ>>続きを読む

ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

4.0

もうね、CGによる映像表現に不可能はないんじゃないの、と思ってしまう映画。アニメでしか描けないような世界を実写とほとんど変わらないクオリティで表現。完全別撮りのモーグリ君とCGの融合があまりにも自然で>>続きを読む

栄光のランナー 1936ベルリン(2016年製作の映画)

3.6

1936年、ナチス独裁政権下で開催されたベルリンオリンピックにまつわる実話に基づく物語。映画の中に2つの物語がある。

ひとつはオリンピック史上初めて4冠を達成したアメリカ人で黒人の陸上選手ジェシー・
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.8

南仏プロヴァンスでオリーブを栽培して暮らすポールは妻と二人暮らし。娘がいるが、駆け落ち同然で出て行ってしまい17年間(だったかな?)連絡なし。娘は夫と離婚して、長男、長女、耳に障害を持つ次男の三人の子>>続きを読む

ポバティー・インク あなたの寄付の不都合な真実(2014年製作の映画)

3.9

発展途上国への自己中心的な援助が、結果的にその国の産業の育成を妨げ、以下のような構造に陥っているということを、明らかにするドキュメンタリー。

【途上国の産業が育成されない構造】
先進国が国際競争力強
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あなた、その川を渡らないで(2014年製作の映画)

3.4

ドキュメンタリーというよりも、高齢者の純愛物語で、まるでドラマを観ているよう。二人の関係がとてもキレイに、まぶしく描かれており、目まいがしそう。

このキレイさ、まぶしさが、好きか嫌いかの分かれ目にな
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ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆(2015年製作の映画)

3.7

『エベレスト 3D』、『エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)』、そして本作。2015年から本格的に映画鑑賞を始めた自分にとって、これがエベレスト三部作。その中では登山シーン、ストーリーともに一番良かっ>>続きを読む

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

3.9

思春期の子供たちに話を聞いてもらうにはどうしたら良いか。以前、「戦う哲学者」こと中島義道先生の本で、それは自分の経験を語ることだという趣旨のことを読んだ記憶がある。どの本か忘れてしまったけど、大体次の>>続きを読む

弁護人(2013年製作の映画)

3.9

シネマカリテのカリコレ2016での先行プレミア上映。公開は2016年11月12日予定。面白かった。コメディタッチの前半から一転。後半はえげつない拷問シーン、法廷での丁々発止のやり取りといった迫力、緊迫>>続きを読む

神のゆらぎ(2014年製作の映画)

3.8

シネマカリテのカリコレ2016の一作品。運命のいたずらを描いたというか、なかなか「ゆらゆら」と、そして神様は意地悪と思うようなストーリー。脚本の妙を楽しむ映画かな。

冒頭、墜落するキューバ行きの飛行
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ニュースの真相(2016年製作の映画)

3.6

サラリーマンの自分にとってムナクソが悪くなる、実話をもとにした映画。これが現実、しかも日本でも同じようなことになるだろうと思うから、余計にムカムカする。

2004年9月、大統領選の最中に、CBSの看
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DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

3.6

ロサンゼルスの犯罪多発地域を舞台に1990年代のヒップホップカルチャー好きなスラム街の若者たちの騒動を描いたコメディ。

オタクで、成績優秀で、いじめらっれ子の主人公の高校生マルコム。はみ出し者の友達
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ベトナムの怪しい彼女(2015年製作の映画)

3.9

各国でリメイクされている韓国映画の『怪しい彼女』のベトナム版。シネマカリテの「カリコレ」の上映で鑑賞。同作品は日本版、中国版もある。

2016年4月に公開された日本版にとても感動して、2回観てしまっ
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.7

足を負傷し、岩場に取り残された美女。海には凶暴な人食いザメ。潮が満ちれば岩場は沈む。さあ、どうなる? 

前半はちょっとセクシーなスポーツドキュメンタリー風。しかし、本題のサメが登場してからはスリリン
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ロング・トレイル!(2015年製作の映画)

3.6

オジサンになっても、いやオジイサンになっても自分探しの旅をしたくなるときがある、のかな。セミリタイアしてこれまでの人生を振り返り、このままで良いのかと思う瞬間。そんなとき、どうするのか。

全長350
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

-

公式HPの謳い文句は『勝手にしやがれ』が「ヌーヴェルヴァーグの金字塔」なら『気狂いピエロ』は「ヌーヴェル・ヴァーグ波高の頂点」。前者はモノクロ、後者はカラー。

で、この映画も『勝手にしやがれ』と同様
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

-

「ヌーヴェルヴァーグの金字塔」とのことだけど、当然のごとく「ヌーヴェルヴァーグって何?」な状態で鑑賞。たまには名作っぽい映画を観てみようかと思っただけ。

ヌーヴェルヴァーグとはウィキペディアによれば
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映画よ、さようなら(2010年製作の映画)

3.5

両親と暮らす45歳独身のホルへ。南米ウルグアイの首都モンテビデオにあるシネマテーク(フィルムライブラリー)に勤務。老朽化し、観客も減少する中、「25年間、毎日ここにいる」と誇りを持つ彼の孤軍奮闘もむな>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.1

自分にとってこの映画は、現実を下敷きにしたリアリティのあるドラマ。タブーと言われているような題材で、ここまで仕上げるとは凄い。

マイテーマは核との共存と危機管理。人は不快なことは避けて通りたいから、
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ラスト・タンゴ(2015年製作の映画)

4.2

もしこの映画のダンスペアについて何も知らなければ、この駄文を読まないことはもちろん、他の情報にも深入りせず、映画を観る方が良いかもしれない。ドキュメンタリー映画ではあるけれど、ヒューマンドラマとしてと>>続きを読む

パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト(2014年製作の映画)

3.7

スペインの天才ギタリスト、パコ・デ・ルシアの軌跡をたどるドキュメンタリー。7歳でギターを手にし、12歳でプロデビュー。2014年に66歳で亡くなる。フラメンコやジャズの分野で活躍した。

天性のリズム
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ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)

3.5

どんな過酷なことでも誤魔化さず真実を知り、それを受け止めることが、良く生きるために必要であるということを示したサスペンス映画。

30年前、ミモザ島沿岸の海で若い女性が謎の死を遂げる。そのことがトラウ
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AMY エイミー(2015年製作の映画)

4.0

エイミーという人物について全く知らずに鑑賞。2008年にグラミー賞を受賞したイギリスのシンガーソングライターのドキュメンタリー。

弱冠20歳でデビューした彼女のハスキーな歌声は老練なジャズシンガーを
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.2

1940年代、米ソ冷戦下で共産主義者を弾圧する“赤狩り”の対象となった、米国の名脚本家トランボの伝記物語。理不尽な状況を跳ね返した強さにカタルシスを感じ、家族にストレスを与える姿が自分と重なる。オジサ>>続きを読む

アトムとピース 瑠衣子 長崎の祈り(2015年製作の映画)

4.0

原子力発電をテーマにしたドキュメンタリー。福島の原発事故における官邸の様子を克明に描いた『太陽の蓋』を観て、これもと思い鑑賞。

長崎で生まれ生活する被ばく3世の若い女性が、福島原発事故後、原発を再稼
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人生は狂詩曲(2014年製作の映画)

3.5

娘がブラスバンド部なので鑑賞。いろいろあって最後には大人のブラバン演奏を聴いて感動、みたいな展開を予想していたけど、違った。ビールくらいしか知らなかったベルギーのお国柄に興味を抱いてしまう映画だった。>>続きを読む

暗殺(2015年製作の映画)

3.8

1933年、韓国臨時政府は日本政府要人と彼らに協力する"親日派"の暗殺を計画。美人狙撃手をリーダーとする実行チーム結成するが、実は臨時政府の警備隊長が日本政府と裏でつながっていて…。

韓国では127
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太陽の蓋(2016年製作の映画)

3.8

東日本大震災が起きた2011年3月11日からの5日間について、官邸サイドから描いた映画。フィクションとはいえ、政治家は実名で、内容もかなり詳しく、リアリティがある。日本中を不安に陥れた原発事故の裏舞台>>続きを読む

ハリウッドがひれ伏した銀行マン(2014年製作の映画)

3.7

この銀行マンがいなかったらキングコング、ターミネーター、プラトーンなどの超有名作品は誕生しなかったかもしれない。

映画を愛するオランダ人銀行マン、フランズ・アフマンのドキュメンタリー。彼は資金さえあ
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生きうつしのプリマ(2015年製作の映画)

2.0

ノレなかった。女性監督の半自伝的作品とのこと。この物語の当事者はしんどいだろうとは思うものの、その原因が残念で観ている方は…。

亡くなった母親にそっくりな女性がいるからニューヨークまで行って調べてく
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