dairinzaiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

dairinzai

dairinzai

映画(876)
ドラマ(232)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.1

「いやな予感」は抗えない。
石橋静河の演技にはズシンとやられる。

別れる決心(2022年製作の映画)

4.5

微妙な関係性から成り立つ均衡が崩れるか崩れないかの緊張感漂う2時間。もしくは均衡が崩れっぱなしの2時間。交わったり交わらなかったりする視線は、複雑な想いと疑いを見事に体現している。
何より撮影がいい。
>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.2

非現実的でありながら、どこか既視感を抱く不思議な作品。
何でもないのに楽しいと思えたことについて
踏み入れてはいけない領域に魅かれることについて
無邪気に残酷な仕打ちをしてしまい泣くほど後悔したことに
>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

5.0

ふー。スピルバーグすげー。
圧倒的な映画を観たわ。いやほんとヤバい。
嘘と真実の話。芸術家が払う犠牲の話。父と母の話。
ラスト数分は至福。最高。きゃー。

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.9

どことなく余白を残す演出や結論を言い切らない終わり方は想像が膨らむ。
こんな「変な人」、身近にひとりふたりいた様な気がする。昔は。

荒野の誓い(2017年製作の映画)

4.3

ファーナス同様、高柳雅暢の見事な映像世界。美的感覚が素晴らしい。特に引き画が美しくて魅入った。
...映画館で観ないとね。

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

5.0

ストーリーより映像に惹かれた。血塗れでも美しい人達は存在するのだ。テイラー・ラッセルに底根。
WE ARE WHO WE AREをまた観たくなった。

夜を走る(2021年製作の映画)

4.5

不安に苛まれる映画。
心にぽっかり穴が空いた様な後味。
始終あっと驚く展開が続く。
言葉で表現するのが難しい作品。圧倒的。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.3

長く愛され憎まれてきたからこそ生じる「今回はどんなバットマン?」という話題。
この、陰鬱な少し未熟で間の抜けたブルース・ウェインは決して嫌いではない。
期待値は大きく上回った。(期待値が低すぎたとも言
>>続きを読む

ファーナス/訣別の朝(2013年製作の映画)

4.4

「やってはいけないこと」が溢れている映画だが、トーンを落とした撮影でその哀れ気を痛々しく表現している。
所謂「アメリカ田舎町の日常」と一蹴することができないキャストの演技。特に感情を抑えたクリスチャン
>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.2

・「悪」より「邪」が恐ろしい。
・キャストのパワーが凄まじい。
・不穏な雰囲気が始終漂いおどろおどろしい。
・所々GOTを彷彿させる。鴉、復讐を奮い立たせる呪文、儀式的に飾られた死体...キャストも。
>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.5

アイデンティティの違い
コミュニティーの違い
言葉の違い
好きなスポーツの違い
ちょうど少女と言語が入れ替わったとき、ビルの「信念」が揺らいでいく。最後の台詞が全てを物語っている。

"Athena"
>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.4

「治療」を強いる社会構造と
「存在意義」を否定され、次第に疑心暗鬼に陥るマイノリティ達の受難を描く
『ヒーロー』に対するシャラマンの解答。
日常/非日常が入り込む演出とキレのいい編集だけでも十二分に見
>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

3.7

シリアスな演技は圧巻だが、性格が入れ替わる際衣装を着替えるのが微笑ましかった。
脚本も緻密で十分面白い内容と言える。
ただ予想の範疇を超えない...

オールド(2021年製作の映画)

4.1

抜け出せない島
醜い金持ち
得体の知れない監視
このプロットで繰り広げられるストーリーは、予想の範疇を超えない。腑に落ちない点も少なからずある。
しかし、不安を煽ったりほろっと温かかったりするカメラワ
>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.5

漫画版は大好き。
やはり90分に収めると、端折らざるを得なかったストーリーがあることは理解できる。
とはいえ、"毒蛇"に出会うくだりや羽生と長谷の確執、深町の決心に至る経緯等、重い感情表現が原作の魅力
>>続きを読む

バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

4.0

流行りの自伝的映画...ではあるが、趣は異にする変な作品。
曖昧模糊として、序盤は何を観させられてるのかよくわからなかった。
ストーリーは"ない"ようで"ある"。
歴史的背景からの風刺は欠かさない。代
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

「見られる」側の尊厳
「見る」ことの加害性
「見られたい」という承認欲求
「見せもの」をめぐるパワーゲーム

次第に打ち解けてく兄妹のシーンも印象的。これでもかと言わんばかりに手を叩き合ったり、目を指
>>続きを読む

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

4.3

「盗むなよ!」と心で叫んでしまった。バレてしまうのが道理だ。苦悩や葛藤、諦念と悔恨の象徴が人形。終始落ち着かない不安に苛まれた。

オリヴィア・コールマンの不穏な表情が印象的。ジェシー・バックリーの艶
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.4

既視感は、諸星大二郎「西遊妖猿伝 西域篇」にある羊力大仙のくだりか。
草原に山、湖で育つアダちゃんの生真面目な様子がシュールな感じを際立たせている。
ただ「奇作」の域を越えずの印象...

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

5.0

不条理でユーモラス。当事者意識に苛まれながらも、そこはかとなく緩い感じが面白い。
エンディングも最高。
LCD Soundsystemでバッチリ。

日本侠客伝 関東篇(1965年製作の映画)

4.3

SIGN PODCASTのイベント行きたかったなー。この迫力の演技は大きなスクリーンで観たい。高倉健可愛すぎるやん。
「任侠カルテット、『日本侠客伝 関東篇』を語る」聞こう。

open.spotif
>>続きを読む