あっきーさんの映画レビュー・感想・評価

あっきー

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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

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アホで下ネタ満載なアメリカンコメディなんだけど、なんだかほっこりさせてくれるから不思議だ。監督はピーター・ファレリーと聞いて納得。

自分たちがしたいたずらの罪をリッキー・スタニッキーという実在しない
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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アカデミー賞前夜の特別上映。TOHO日比谷12番の大スクリーンにて贅沢鑑賞。

主要人物3人だけの世界を描いた非常にパーソナルな作品。そのためアカデミー賞作品賞ノミネートの10本の中では、社会的メッセ
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

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『ソー:ラブ・アンド・サンダー』はふざけすぎたタイカ・ワイティティ監督だけど、『ジョジョ・ラビット』はやはり素晴らしいし、本作も良かった。

いろんなスポーツ映画の名作には及ばないけども、サモアの文化
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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最近観た中で、1番声を出して笑った映画。ドタバタコメディの王道の展開に、社会や人間性に対する批評や皮肉が散りばめられていて、かなり切り込んだ内容なんだけどしっかり笑える。

同じ国や人種、言語、宗教や
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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淡々と話が進む中で、浮き彫りになっていく夫婦間のトラブル。それと向き合うことを余儀なくされる息子。

あまり突飛なことはなく、謎解きが快感を呼ぶミステリーでもなく、とにかく人間ドラマに終始する本作。妻
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

DUNE:Part Two

IMAXでの大迫力スペクタクル、壮大なスケールの世界観ももちろん素晴らしい。
でもそれ以上に、商業的成功の責任を負ったメジャー大作でありながら、極力説明的な台詞を排除して
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ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

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マーティン・マクドナー監督、『スリー・ビルボード』の前にもこんな素晴らしい映画を撮っていたのか…。

コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、そしてレイフ・ファインズの活かし方が抜群に上手い。3人と
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

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豪華キャスト陣の肩の力が抜けた好演と、マシュー・ヴォーン監督らしい奇想天外なノリを楽しむ映画。

ブライス・ダラス・ハワードがスクリーンで放つ魅力が相変わらずで、『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォ
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

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ガイ・リッチー監督作品としては珍しい戦争映画でシリアスめな題材かなと思いきや、かなり濃い目の正真正銘ガイ・リッチー映画だった。
途中、苦難を乗り越える主役2人の姿を観ていてガイ・リッチー版『ロード・オ
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駅馬車(1939年製作の映画)

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ジョン・フォード監督の名作西部劇。

まず素晴らしいのは人物描写。
駅馬車に乗り合わせる9人それぞれの性格描写と関係性、そして変化をこれだけの尺に凝縮させているのは見事。前半30分で、すでに9人がどん
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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今年のベスト候補になりそうな作品に出会えた!三宅唱監督『夜明けのすべて』。

やさしくて、でも押し付けがましくなくて、それぞれが生きる場所があることを丁寧に映し出す作品。本当に素晴らしかった。

主役
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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今さら映画館で初鑑賞、期待を上回る面白さだった!

軍や兵器や特攻を賞賛する嫌な流れにしていない脚本が良かった。現代の政府に対する皮肉も込められている。
都合良い展開だけどもハリウッド映画の文法に沿っ
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ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

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アカデミー主演男優賞ノミネート作品✨
1963年、アメリカでの差別撤廃を求めて20万人以上が参加した平和的デモ、ワシントン大行進。その立役者であるバイヤード・ラスティンを描いた作品。

かの有名な演説
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インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

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なんなんだ、この90年代アメリカ映画同窓会みたいな顔ぶれは!ウィリアム・フィクナーが善人役でこんな出番あるとは聞いてないぞ!最高すぎる😭
前作キャストは早々退場もあるかと思いきや、しぶとく活躍するジェ
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

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ものすごいFilmarksでの評価低いけど、そこまで酷くないぞ!というか普通に面白い!!

地球滅亡系の巨匠ローランド・エメリッヒ監督、さすが自分の仕事を分かっている。最近見られなくなったタイプの映画
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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ものすごく良かった。
パンフレットにあるインタビューでウィレム・デフォーが言っていた「解放についての映画」というのがしっくりくる。

精神的、身体的な存在としての自分自身の解放。そしてその前提で互いを
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

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エンターテイメントとして、ちゃんと期待に応えてくれるDC映画。潔いほどに王道な物語展開、でもだからこそ心に響くものがあり、観る人が自分の人生と重ね合わせて元気をもらうことができる。マーベル映画とは異な>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

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キューブリックによるブラックコメディ。今は冷戦時代と違うけど、現代でも通じる戦争への恐怖で、素直に笑い飛ばせなかった。それくらい人間性や社会批評に優れた、時を超えて色褪せない問題作。

スターリング・
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

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世界観が個性的で、クセになる作品。死者の世界の独特なクリーチャーたちへの、ティム・バートンの愛が溢れていた。

中盤のディナーの席で踊り出す場面がすごく好き。勝手に身体が動いて困ってるんだけど、でもち
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夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

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公開中の『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を観てから本作を鑑賞すると、どれだけこのオリジナル作品に対する制作陣の愛とリスペクトが込められていたかが分かる。

まず本作について。
とにかく美術がす
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

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前評判の低さで観るのを迷っている人がいたら、スタローンを信じて良いぞと言いたい。こういう映画に求めるアクションのクオリティはちゃんと保証されているし、シリーズのエッセンスもちゃんと受け継がれている。ス>>続きを読む

上海から来た女(1947年製作の映画)

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オーソン・ウェルズ作品を2日連続で。
画力の強さや、カメラアングルの巧みさにウェルズの作家性が感じられるようになった。

ジャンルとしてはフィルムノワールだが、前半はややスローペースなのと人物関係が追
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黒い罠(1958年製作の映画)

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オーソン・ウェルズ監督作品は『市民ケーン』以外で観るのは初めて。モノクロでこそ映える映像美、冒頭の華麗な長回し、カメラ位置やアングルの巧さが際立っていた。クインラン警部の演技の存在感もすごい。

チャ
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狩人の夜(1955年製作の映画)

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ロバート・ミッチャムの執念とねちっこさを見てたらケープ・フィアーを思い出したが、なんとオリジナル版でデ・ニーロの役をやってた張本人だということに衝撃!気になるから観てみよう。

序盤、男の子が家の中で
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

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今までシーンを断片的に観たことしかなく、今さらながら初鑑賞。映画館で観れて本当に良かった。

まずすごいのが音響効果。ヘリコプターが背後から頭上を越えて飛び、森を焼き尽くす爆音から、川を上る船のエンジ
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パディントン 2(2017年製作の映画)

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1作目からの連続鑑賞。
ニコラス・ケイジの「マッシブ・タレント」で言及されてから、ずっと観なきゃと思っていた作品。

前作の良いところを踏襲しながら、さらに登場キャラの魅力をアップ。そして泣ける作品に
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パディントン(2014年製作の映画)

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なぜかいつもタイミング悪く、途中までしか観れていなかったのを年始休みに最後まで鑑賞。

優しさと礼儀正しさに溢れた、心温まる映画だった。
劇中でブラウン家のお父さんが「あいつは本当のことを言ってないか
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アラビアのロレンス/完全版(1988年製作の映画)

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ずっと前にDVDで鑑賞したことがあるけど、スクリーンで観ると当たり前だが全然違う。

まず大音響で鳴り響く序曲から、胸が高まる。超有名なテーマを映画館で聴く至福の時。
そして壮大なスケールと映像美。地
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ナショナル・シアター・ライブ「ロミオとジュリエット」(2021年製作の映画)

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2024年、映画館での初鑑賞作品。
ジェシー・バックリーが大好きで、本作はこれまで機会を逃していたので何としても観たかった!

カメラワークも自由だし、アップやディテールショットを含めカットの切り替わ
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

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スタンリー・キューブリックの初期作。

映像センスの良さがすでに感じられ、モノクロのかっこよさが際立つ。

ナレーションによる説明や、時系列を前後するストリーテリングには最初驚いたが、強盗チームのキャ
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

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最近連続で観ているケリー・ライカート監督作品の中では、最も劇映画として観やすい感じがした。荒野を彷徨う3家族の行く末と、そこに絡んでくる粗暴な道案内ミークと、途中で捕らえた先住民の男。それだけでサスペ>>続きを読む

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

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年末に、『First Cow』と本作をハシゴ鑑賞するという贅沢を享受する。

ミシェル・ウィリアムズが良い。
今年は『フェイブルマンズ』もあって感情表現の激しい演技も良かったけど、本作におけるリアリズ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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ケリー・ライカート監督の2019年作品が、ようやく日本公開!

アメリカ西部開拓時代を舞台にしながらも、いわゆる典型的な西部劇とは異なる語り口。他の監督作と同じように、重点的に描かれるのは生活の営みや
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

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ダンサーの主人公を通して、親子の関係性や、人生と芸術への向き合い方、楽しみ方を描く、セドリック・クラピッシュ監督作。

冒頭のバレエ公演シーンは圧巻。クラシックバレエの美しさ、繊細さと、同時に舞台裏の
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

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大スターなんだけど、親戚のおじさんくらいな親近感も同時に湧いてしまうニコラス・ケイジ。彼をネタにするわけではなく、リスペクトと愛情を持って描いていることに好感が持てた。もちろん本人にとっては居心地良く>>続きを読む

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

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監督サム・メンデスと撮影ロジャー・ディーキンスの職人技が冴え渡る一本。
主演オリヴィア・コールマンが圧巻。これぐらいの年齢の女性を主人公にした映画はなかなかメジャー作品で少ないけれど、そんな現状を打破
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