『Once/ダブリンの街角で』以来、毎回新作が楽しみで、しかも良作しかないジョン・カーニー監督作品。
毎回そうだけど、音楽が作られていくシーンの多幸感が味わえる。
別れた元夫が、よくある設定だと主人>>続きを読む
ファーストカットを見た瞬間、これは良い映画だと確信。94分に凝縮された、心に傷を負った2人の心の機微を丁寧に掬い取るドラマ。
固定の画を重視された撮影が美しくも切なく、ドラマに真摯に寄り添うことで観客>>続きを読む
こんなに泣けるとは想定外…
しかもたったの88分で、こんなにも心動かされるとは。
自然が美しい。
39歳の自分との会話が楽しい。
こういうささやかな作品こそ、最後まで心に残る人生の叡智を与えてくれ>>続きを読む
綾野剛さんの演技が素晴らしい。
コメディに寄せた演技なんだけど仰々しくなく、感情をあからさまに出し過ぎず、観客が自由に受け取る余白を残す。
小さな範囲での話だけど、キャラクター造形と、2人の関係性の>>続きを読む
クリスマスにぴったりな、ハートウォーミングムービー。J・K・シモンズの、肉体派サンタクロースがハマり役。鑑賞後に優しい気持ちになれる。
ドウェイン・ジョンソンが演じたキャラクターは、もう少し彼自身が>>続きを読む
ライオンキングは1994年のオリジナルアニメとミュージカルが大好きなので、偉大な父ムファサの物語は見逃せなかった。
前作がアニメと同じ話をただ作り直したのに比べて、本作の方がオリジナルの物語を描いて>>続きを読む
年内に映画館で鑑賞できてよかった。2024年を代表する日本映画!
脚本の面白さがずば抜けている。どんどん期待を超えていく展開で、なおかつエンタメに留まらず時代劇の栄枯盛衰や過去と現代の対比など、観客>>続きを読む
空港でツイてない主人公が事件に巻き込まれる、21世紀に蘇った「ダイハード2」。
脚本の、キャラクターや状況設定が巧い。主人公単体がキャラとして魅力的なわけではないが、人物設定の情報開示と、偶然とも必>>続きを読む
2025年の映画館初めは『ビーキーパー』。
映画鑑賞の魅力は、いろんな職業について知れること。今まで、蜂を飼育してハチミツを採取するぐらいにしか思っていなかったビーキーパー(養蜂家)のお仕事が、群れ>>続きを読む
クリント・イーストウッドの新作を観れることに感謝しかない。もちろん劇場公開が望ましいが、たとえ配信だとしても観れないよりはマシだ。
静かだけれども、各々の正義や法に対する価値観に揺さぶりをかけてくる>>続きを読む
今まで戦争映画のメインストリームで目を向けられなかったところに、焦点を当てた作品。スティーブ・マックィーン監督の本作にかける想いが伝わってくる。
9歳の少年ジョージが、疎開先に向かう列車から飛び降り>>続きを読む
社会の規範に縛られない自由と、拠り所を求めてバイカーたちが集まり結成された、モーターサイクルクラブ(MC)。創設者であり圧倒的ボスのジョニーと、右腕的存在のベニー、そしてベニーの妻であり彼らの栄枯盛衰>>続きを読む
『ペリカン文書』を観た流れで、ジュリア・ロバーツがアカデミー主演女優賞を獲得したこちらの作品も鑑賞。
とにかく面白い!
実話を元にしており、公害訴訟の話しではあるが固くならず、とにかくパワフルなエリ>>続きを読む
アラン・J・パクラ監督といえば『大統領の陰謀』。緻密に練り上げたサスペンスの傑作であり、仕事に誇りを持った記者2人の姿がカッコよかった。
そして本作『ペリカン文書』も、政府や諜報機関が絡んだ壮大な陰>>続きを読む
1年に1度の映画の日に観るのに、ぴったりな作品だった。ちょっとだけ不思議さもある独自な世界観がすごく好き。
2台のゴンドラだけでここまで楽しませてくれるのかと、ゴンドラを使ったいろんなアイデアに時に笑>>続きを読む
子どもの頃、テレビでよく放送されたのを思い出す。でも当時は猟奇殺人系の映画は怖くて観れず…今になって初鑑賞。
通報を受けて1人現場へ向かう警官アメリア(アンジェリーナ・ジョリー)。鉄道の線路脇、目を>>続きを読む
ムビチケ特典だったニコラス・ケイジのアクリルキーホルダーを鞄につけて鑑賞。
もっとしんどい描写があったり鬱な映画なのかと思っていたから、予想していたよりも観やすくて普通に良い映画。
ただし対人関係に>>続きを読む
映画を観始めたら、名だたる個性派や名優たちがとめどなく出てきて、あまりの豪華絢爛ぶりにテンション上がりまくり。
お、マイケル・スタールバーグ出てるんだ。これは良作に違いない。
ロン・パールマン!なん>>続きを読む
監督もキャストも好きな人が揃っているのに、今まで見逃していた作品。デンゼル・ワシントン×エドワード・ズウィック監督って実は3度も組んでるんだな。いずれも社会派なテーマを持った作品。
1998年製作の>>続きを読む
先行上映にて鑑賞。
面白い!
当時のテレビ画面を思わせる粗い映像や、音楽の使い方も凝っている。あまりに仰々しくて笑ってしまう演出もあり、終始飽きさせない。
ドナルド・トランプをどう描くのかと思いき>>続きを読む
公開初日に続いて2日連続鑑賞。昂る気持ちを抑えつつ感想を。
リドリー・スコットの衰え知らずな監督ぶりに圧倒される。逆に昔の作品の方が落ち着きを感じるほどで、本作のぶっ飛び感がすごい。壮大なスケールと>>続きを読む
映画館でやってくれたら、極上の時間を味わえただろうな…。公開中止がとても惜しい、ノワールコメディ。
ジョージ・クルーニーとブラット・ピット、なんだかんだこの2人がいるだけで映像が華やぐし、安定感があ>>続きを読む
公開中の『レッドワン』が上映スケジュール合わなくて観れず、それならばと家で本作を鑑賞。
ロマコメとアクションを合わせた、少し懐かしい感じもするエンタメ作品。アナ・デ・アルマスとクリス・エヴァンスは3>>続きを読む
ロードムービーの名作コレクションに加えたい映画。ドキュメンタリーだけど、ロードムービーの良さが詰まっている。
61歳のハーパーと、50代後半のウィル・フェレル。この年齢、そして27年来の友人同士とい>>続きを読む
今までのシャマランらしさも、今までにない新しさも兼ね備えた作品。
ライブ会場というスケールの大きさと、密室劇としての緊迫感の共存が、映画としての楽しさを増している。後半は思わぬ人物にスポットが当たり>>続きを読む
1年に一度は観たくなる映画。マイケル・マンの硬派な演出も、アル・パチーノ×ラッセル・クロウ×クリストファー・プラマーの演技も、神がかっている。
前半のシーンでアル・パチーノとラッセル・クロウが車の中>>続きを読む
リドリー・スコットによる骨太な実録ドラマ。史劇やSFでなくても、劇中の時代の世界観を作り出すのがやはり巧い。ベトナム戦争中のアメリカ社会、ハーレム、場面は少ないがバンコクの町やジャングル奥地のアヘン畑>>続きを読む
冒頭から間髪入れずに災害が発生する、その潔さが良い。これだけ規模の大きな災害が起こるのに、映画の尺としては91分というシンプルさ。劇中でも言われるが、自然界には人間には説明できない大きな力があるという>>続きを読む
ずいぶんと前に鑑賞し、個人的にハマった作品を再鑑賞。シャマラン監督流のファンタジーが楽しい。
まずこの映画の好きなところは、大人が本気でおとぎ話の内容を信じて、話の通りに実現しようと奮闘するところ。>>続きを読む
怖さだけでなく人の温かさも感じられるデイヴ・バウティスタ演じるキャラクターの登場で不穏な空気感を出しながら、間髪入れずに本題に入っていく冒頭が見事。
訪問者である4人の背景について想像させたり、選択>>続きを読む
いつもはヒッチコックやデ・パルマのごとく、緻密な画作りにこだわる印象のM・ナイト・シャマラン監督が、今回は全編POV映像で送る本作『ヴィジット』。
意外とキャリアを見返すと、真っ当なホラー映画って『>>続きを読む
まさか「アンブレイカブル」のその後が描かれることになるなんて。しかもジェイムズ・マカヴォイ主演「スプリット」とも世界線を共有。シャマラン監督流のスーパーヒーロー映画完結編。これを映画館で見逃したことだ>>続きを読む
子どもの頃に観た時は、本作の良さに気づけなかった。今再鑑賞して、シャマラン監督作品の中でも上位、そしてブルース・ウィリス出演作の中でもベストアクトの一つだと思っている。
デ・パルマ感もある、冒頭の列>>続きを読む
名優2人が歳を重ねた今の姿、そして全身での表現をカメラが捉える。誠実に俳優の身体や演技と向き合う撮影が素晴らしい。
マイケル・ケイン引退作ということで、今まで数々の作品を通して魅力的なキャラクターを>>続きを読む
素晴らしかった。
前作の解体に臨む、トッド・フィリップス&スコット・シルバーによる脚本。ある意味で正統な続編、いや前後編とも言える親和性を持ち、一方で観客の予想を裏切る物語の運び方がすごい。
全体>>続きを読む
アメリカの1970年代風テレビトークショーの、ノスタルジックな雰囲気がたまらない。画面に走るノイズや、収録スタジオの雰囲気、人物のヘアスタイルやファッションに至るまで。
ホラー描写よりも、司会者とゲ>>続きを読む