サエさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

AT限定のペーパードライバーで、今や免許証が身分証の役目しか果たしていない私でも、車をぶっ放したくなるアドレナリン出まくり映画!

タイトルを見る限り、フォードとフェラーリのタイマンだと思って蓋を開け
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.7

二人のローマ教皇が魅せる人間讃歌!
信者ではないけど、どちらも推せる!

人は誰もが罪人だ。ローマ教皇でさえも。

今まで”赦す“という言葉にずっと違和感があった。でも、二人の教皇が”ただの人”として
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.5

殺された少女の兄と主人公の会話が、
この土地のすべてを物語っていたように思う。

「ここに住んでいると、
 怒りが込み上げて世界が敵に見える。
 この感情がわかるか?」

「わかる。でも俺は感情のほう
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

面白さだけに身を任せるとB級映画にもなり得そうだけど、監督の上品な皮肉と振り切った演出、1mm単位まで決められてそうな絵面のハイセンスっぷりがそうはさせない。

そして、会話のテンポと小ネタが心地よい
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

ジョジョと聞いたら観に行かずには⋯⋯

まさに「犬は吠えるがキャラバンは進む」
どんなに大きな力で阻まれようと、
少年の人生とやるべきことは続いてゆく。
母親が少年に何度か言い聞かせていた
「自分ので
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

4.5

健気で、勇敢で、ヤンチャなドラゴンこと
トゥースの可愛さが止まらない!
世界一キュートな求愛ダンスにメロメロ。

ジュブナイル系の映画の中でも
ベスト3に入る大好きなこのシリーズ。
種族を超えたバディ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

2ヶ月以上も前に観たのに、
ずっと反芻し、モヤモヤが消えないでいた。
トイレで踊るシーンがこびり付いている。

ジョーカーを生み出したのは、
世の中でもあり、アーサー自身でもある。

確かに、アーサー
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.5

北欧神話好きにはたまらない内容!
説明不足で謎が残っている部分も確かにある。
でも「神話」はすべて明らかにしなくていい。
人が見て聞いた部分だけが伝承されていく。

1は姉妹の話というイメージが強かっ
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ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

3.5

洋画アクションを観ているような3DCG!
次元のビジュアルには気合を感じたし、
銭形のとっつぁんの下睫毛もバッチバチ!
映像美はとても良かった。

内容はルパンならではのおきまりパターン、
予定調和は
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.3

ここまでタイムパラドックスの嵐だと
頭パーンってなりそう!

T-800の自我や過去との決別を描きたいのはわかるけど、サングラスかけるの?かけないの?というシーンは、音楽と相まって完全にショートコント
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.7

従業員たちのプロの矜持にスポットを当てた感動大作かと思っていたら⋯⋯

「祈らなくていい。それが全ての元凶だ」

ロシア人のこのセリフが引っかかった。
これは宗教が元凶なのか?
元凶は、貧困や格差から
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

もうこれはアクションと言うより、
ジョンウィックのサーカスショー!

華麗すぎて大道芸のようなナイフ投げに、
バイクと並走しながらの馬乗り曲芸。
馬の後ろ蹴り!犬の股間攻め!
ガラスに囲まれた死亡遊戯
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

“たられば”を描いた
素晴らしきファンタジーの世界!

ファンの女性が言っていた
「ビートルズのいない世界は退屈でつまらないわ」

その通りだと映画を観てつくづく思う。
だってビートルズがいなかったら
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.7

どの俳優もみんなノリに乗っていて、
ランナーズハイならぬ
アクターズハイを感じる楽しそうな演技。

会話も展開もハイテンポでいい。
コメディはテンポが大事だと再確認した。

小池栄子の人間味あふれる
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

3.8

何もかもが繋がって上手くいく
ピタゴラスイッチ展開が心地イイー!!

冒頭、田中圭の顔芸とアクションが
ジャッキーチェンばりに過剰で、
これぞ映画版!という感じでワクワク。

そしておっさんずラブを観
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.7

この子は女の子である!と、
証明するものっていったい何なんだろう?
すぐには思いつかない。

でも、ララの中には悲痛なほど焦がれてやまない
“女の子を象徴する事項” がいくつもある。
それは、しな
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

現存するスターだけど、エルトンの走馬灯を見ているような半生ダイジェスト映画。
スピーディーで目まぐるしい!

愛が欲しい ↔︎ 愛なんて必要ない
放っておいてくれ ↔︎ 見捨てないでくれ
相反する気持
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

観賞後、私も心にナイフが刺さった。
ラストシーンを観ても救われた気になれず
今もナイフが刺さったまま。

不条理に満ちた世界で怒りと哀しみを抱え、ゼインはどうしてあんなにも優しさを持って生きられるのか
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北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

3.3

漫画『ヴィンランド・サガ』の影響で、グリーンランドにずっと興味を抱いていたので観賞。

おばあちゃんのアザラシの捌きっぷりがお見事!生命への感謝が伝わってくるような美しい捌きでした。

全体的に淡々と
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アス(2019年製作の映画)

3.7

ツッコミどころはたくさんあれど、
差別問題とMKウルトラ計画ネタのMIXが
お家芸になりつつあるジョーダン・ピール作品。

冒頭のメッセージに加え、スリラーTシャツ、チャドとグーニーズのビデオ背表紙な
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みんな元気(2016年製作の映画)

3.0

あらすじ通り、タイトルに反してみんな元気じゃなかった⋯⋯それでも、それぞれが大切なことに気づいて笑顔で囲む食卓がとてもいい。

フィルムで撮影したような、美しく、懐かしく、深みのあるカットが心に残る映
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.5

王道ゆえの痛快さ!
ペクリン家が最高!

オークワフィナは、歯に衣を着せぬ発言をしながらもイイ奴を演じるのがうまい。金髪も似合う。父親役のケンチョンといい、ぶっ飛んでいるけど心温まるファミリー。

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ザ・サークル(2017年製作の映画)

2.7

会社の敷地が、壁に囲まれたサークル状になっていてやたらと閉鎖的。情報をオープンにするサービスを提供しておきながら会社の実態は闇の中。建物が経営者そのものを表していたように思う。

あと、久々にBECK
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

シャロンテートを助けるべく、
タランティーノが60年代ハリウッドへ
ディカプリオとブラピを送り込んでの
バック・トゥ・ザ・フューチャー!!!

史実と創作が入り乱れる流れは、タイムパラドックス的な面白
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風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.8

ただの好奇心だけじゃない。
寡黙な少年ウィリアムの
“みんなが生きるために学びたい”という
切なる想いに胸が締め付けられた。
知識は活路を開く。

愛犬カンバと親友ギルバートが良い味。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.6

遅刻しそうになって、
クロワッサンを食べながら街中を走る
アマンダとダヴィッドがとても良かった!

喪失感を覚えるのが日常のふとした瞬間ならば、哀しみを忘れさせてくれるのもまた日常だ。こういう日々の積
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.0

ドキュメンタリーとして撮影した
ナショナルジオグラフィックの映像に、
アフレコでもしたのかな?と思うリアルさ。

吹替版のティモン(ミキ亜生)と
プンヴァ(佐藤二朗)の掛け合いが
テンポよくて楽しい。
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アラジン(2019年製作の映画)

3.7

ド派手な演出と唐突な歌パート、
ディズニー版ボリウッドと謳われるのも納得。

それにしても、まさか『ロック、ストック〜』のガイリッチーが、ディズニー映画を撮る日が来るなんて!!

不安をよそに、いざ蓋
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.9

夢見心地で映画館を出た自分に
フワフワすんな!と喝を入れてレビュー。

冒頭からウッディの靴の裏に
“ANDY”ではなく、“Bonnie”と書いてあるのを
見ただけで早くも涙腺が緩んでしまう⋯
前三部
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プロメア(2019年製作の映画)

3.5

差別を受ける特異体質バーニッシュと、それを利用する科学者の戦いに、消防隊員が割り込み「何でみんなで仲良くできねぇんだよ!しゃらくせぇぇー!」って、俺のドリルで地球を救う話。

いつものtrigger作
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.2

スパイク・リーが、
中指おっ立てて作ったのが伝わってくる
人種差別への痛烈な風刺映画。
コメディ要素が強いかと思いきや
かなりシビアな終わり方でズーンと響く。

しかし、いつも思うけど、
アダム・ド
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

白人には“黒人”として差別を受け、
黒人には“黒人でない”と拒否される。
ドクはどこにも居場所がなく、
どうしようもない孤独を受け入れ、
それでも“勇気は人の心を変える”と信じ、
ひとりで闘っていた。
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.3

①無口でうざいポケモンが、
本当にうざくて顔がうるさい。最高。

②カラカラの無垢ゆえの残酷さがツボ。
今にも落ちそうな命綱である手を、
骨でカンカンって着実に叩くのは笑った。

③ミュウツーのフリー
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.7

おい、信じられるか?
つい先月、空爆し合った国同士が、
みんなで肩を組んでサライでも
歌い出しそうな話なんだぜ!?って、
そこらへんの人つかまえて
鼻息荒く言いたい(泣きながら)

愛を持って人と人が
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ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

4.3

うまく行き過ぎ展開サイコー!

痛快でコミカルな会話がたまらない
秀逸なB級ホラーコメディ。
しのごの言わずにポップコーン食べながら、
ドクターペッパー片手に観る映画。
ホラー苦手な人も『デッドプール
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セレニティー:平穏の海(2019年製作の映画)

2.8

ナンダ⋯⋯コレ⋯⋯

面舵いっぱい切りすぎ!というぐらい、
グィーンと航路が変わる急展開。

海の男マシューマコノヒーと
泣きボクロな人妻アン・ハサウェイの
色気のぶつかり合いと駆け引きが
無駄に多
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