しろまゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

しろまゆ

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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.0

演技か、事件か。

原作未読、鑑賞後のネタバレNG
伏線が細かく散りばめまれている割には最後の展開までわかりやすい。

キャスト見てこの人が犯人!とわからないくらい豪華キャスト。
我々が見ていた山荘、
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

世間は腐ることはあっても、人間が腐れば終わり。

非常時の人間心理
さてこのストーリーはどこから歯車が狂っていたのか、、、

序盤からに出てくる「ゴキブリ」
これが伏線となってるからか終盤には群れで行
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.5

生きてこそ、奇跡があってこそ、悲劇は伝わり続く。

映画としても明るかったのは前半10分ほどだけだろうか、そこから2時間の絶望感

飛行機の墜落シーンは悲惨そのもの
シーンとして最も印象に残る。

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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.5

ファイナルファンタジーがずっとツボ

ツチヤタカユキさんってリアルにこんな人なんやろな…
「人間関係不得意」そんな人間にまとわりついた厄介な魔物。それに飲み込まれて怪物と化した者は社会と対立する。
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

2.5

社会を心で見れていますか?

大胆なテーマのSFであったが、伝えたい本質はかなり現代に響く、我々が欠如している見る力について。

話が進んでいく中で、ん?っと引っかかるところがあり、それを受け入れる前
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

印象的なラストシーン気持ちが良かった

A24ホラーの代表作がまた一つ
個人的にどことなく宗教色が強くてあまり入りきれないところがあったこれまでのA24ホラーと比べると、リアリティーを感じられてのめり
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.5

アーニャによる癒しを堪能

アーニャの可愛さ、戦闘シーンの魅力はやはりあったが、映画としての魅力は音だけかなという印象を受けてしまった。
「アニメ3話分」っていう感じ。

それでも安定的に面白いし楽し
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

なんでずっと今のままでいられないんだろうね。

エンドロール後、本質を知らされる

ヴィムヴェンダース監督作品は初めて見ましたが、なぜこの監督がこれほどまでに日本の様式を描ききれたのだろうか。

変化
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.5

ようこそ、イマジナリーの世界へ

そこまで話題になっていないことからそんなに期待せずみたのだが、ゆうゆう超えてきた。

一見ファンタジーすぎる内容も、ほとんどの人の忘れている記憶の影響か脳が拒否しなか
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.0

ディズニーらしくディズニーの力で

「願い」という一点に絞り、それによる独裁とそれによる自由を描くメッセージ性の強いまっすぐな作品でした。

おそらくそんなことはないのだが、
ほとんど歌だったのでは?
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5

ティモシーシャラメが演じるウォンカはこう!

これほどまでに世界観を楽しめる作品は珍しいだろう。
テーマパークが実在すればと何度思ったことか…

前日譚にしたら…という意見と
面白いやん!という意見と
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

自由を尊重する学校と自由が変わっていく国

トットちゃんの感性と思い描く想像力は作品内で良いアクセントとなって表現されていました。

人を思う形は人それぞれ
それでも変わらないのはその人に対する愛
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.5

特攻機には大切なものを乗せる。

誤解を招く表現かもしれないし、
これが正しいのかわからないが、
すごく綺麗な映画という印象でした。

時代によって異なる常識
それでも根っこにあるのはもちろん命の大切
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.5

自分が選んだ道を行き続けるのよ。

評価の低さは目にしていたが、
思っていたより楽しめた。

元祖エクソシスト感もそれなりにあって、口から緑のびしゃーとか首クルンっとか、そしてサブリミナル的な悪魔の入
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バッド・デイ・ドライブ(2023年製作の映画)

3.0

最初からずっと「バッド」、最後は…。

仕事もそして人生も、やるかやられるか。

ハラハラ感やインパクトは今ひとつな印象を受けてしまった。でもそこより何より、人と人とのやり取りがなにか奥深くて。
本当
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

皇帝の人間味

自分がもう少し世界史を勉強していれば…と思ってしまうほど歴史をなぞり、ナポレオンという人物をそのまま描く。
もはやテンポという次元ではなく、気がつけば年月が経っていて、淡々と進む。
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(2023年製作の映画)

3.5

タイトル通り、まさに首

ビートたけしなりの本能寺の変の解釈
名だたる武将のトップに君臨する織田信長とそれにつかえる者のそれぞれの思惑。

自分は何しない。周りが全て動く。
そんな戦国時代、信長と明智
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.0

たこ焼きは一口で食べられないくらい熱々やからおいしいのだ。

2時間弱の茶番劇
シリーズ2作目になり、当たり前だが前回よりインパクトさに欠ける。
それでももはや日本を代表するコメディ映画になってきたか
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.5

目には目を歯に歯を、公平でなければ。

普段、個人的に100分程度の映画は大好物なのですが、この作品はもう少し欲しいっ!って思ってしまった。
何を言おうと、杉咲花さんのインパクト勝ち。あっぱれですね。
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.5

漂う空気がおかしいアート展

ワンシーンワンカットで作り出される、いや、変わり続けるこの作品において常に鑑賞者に与えるのは不気味さと不穏感。

視覚情報によってパンク寸前になるまで映像に入り込んでしま
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

理解と受け入れと罪

多様性が広まりつつある今の世の中で、自分の理解がまだまだ及んでいないことを知らしめられる。
それが常識、そういうもの、あたりまえ…
これらに苦しめられる人がいること。

欲望を満
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.5

60分間考えを続け30分間で混乱を招く
90分間使い続ける想像力。

SFミステリー?SFアクション?
見ている世界すべて裏切り覆す

たしかに予告を見て想像していたのと違うぞ感は今年トップレベルでは
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最優秀助演女優賞。

ゴジラの迫力が凄まじい。
圧巻のVFXクオリティ、そして音響技術へのこだわり、IMAX向きでしょう。

以下ゴジラファンではないシン・ゴジラしか見ていない自称映画好きとしての感想
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

"どうでもいい"

自らが定めた掟とスマートな職務遂行
この回転の速さと冷徹さが真の殺し屋の姿か。と思いきや…

作品を通してほとんど心の声をナレーションベースで進めていくなかで、情報が多いようで少な
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

3.0

これほどまでに、エンドロールで役名の記載あってくれ!と願うことになるとは…

とある理由で森の中に迷い込んだ2人の男性。そこで出会う6人の女性。彼女たちの行動の意味、男性に接する目的と訴えかけ。そして
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

改めて言うまでもない傑作

教えを持って大人へと成長する。
これほどまでに美しく切ない伏線回収はない。

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

5.0

世の中全員俳優だよ!

作品前半で見せられるのは、なんの偽りもない今のこの世界・社会の現実。固定観念、ルール、マニュアルに縛られ、そこから外れているものは全て変わり者になる。人によりそれらの背景や捉え
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

4.0

爪…歯…。。。

きさらぎ駅はいわゆる元の話も知っていたそれなりに展開が読めていたが、この作品の元の話は知らなかったこともあり全然楽しめた。

今時で言うと「タイパ」が良いってやつ?笑
86分でこの満
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

これは政治家の自白か父親の自白か。

政治家の罪は実際のところはわからないがリアルなんだと思う。もみ消しもみ消し、代わりに出世みたいなのは本当なのかな!?
最後の最後の結末は非常に好みでした!

ミス
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

ほんとにそう遠くない未来の話なのかもね。

世界観の映像表現はかなりのクオリティだったと思います!レビューで目にしたストーリーに新鮮さはたしかにないかもしれないが、「トゥモローランド」を見たときと似た
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(2023年製作の映画)

4.0

鑑賞者に対する問いかけ
「あなたの綺麗事なしの意見は?」

事件以前まで見て見ぬふりができていた事象も今や目を逸らしてはいけない現実となった。

独特な照明、暗すぎず明るすぎず。
シーンの雰囲気を表現
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.5

邦楽映画

もちろん彼女の声は好きだしそれが生かされていたのだが、アイナジエンドさんが演技をこれまでどのくらいしてきて、どれほどの経験があったのかは知りません。でもほとんど映画デビュー作にしてはかなり
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春画先生(2023年製作の映画)

3.0

バカバカしいとは全く思わない。ただただ唖然として終盤には呆れ笑いが待っていた。

ミニシアター系の作品かと思いきや結構上映館も多く大きなスクリーンで見れました。
春画をテーマにするというあまりにも珍し
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.0

ハイテンポハイクオリティ

まず文句なしの俳優陣の演技力
ここまで関西弁が気にならなかったのも珍しいくらいすんなり聞き取れました。

無駄なカットは結局はほとんどなく、テンポよく1週間が進んで行きスマ
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.5

現実からの失踪と記憶からの消失

独特な間と会話劇、その辺りは今泉監督らしさのようなものを感じられました。ただ2時間を超える今作でそれら魅力を創り上げたのは他でもなく演者さんたちの演技力でした。

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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.5

譜面通りには進んでいかない脚色

池松壮亮さんの一人二役?いやエンドロールは南博の役名のみで。想像力というか目の前の情報をそのまま受け取ると突き放される。

後半、時系列を知り時空が重なり、脚色の意図
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