しろまゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

しろまゆ

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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.5

デジタルではできない会話

シリアスな会話劇
様々な観点から事実を見つめ、解決を目指すための会話。

意見のぶつかり合いと最善策の模索、そして調和。

これがたった10年前の実話となるとそれがまず驚き
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イビルアイ(2022年製作の映画)

3.0

オンライン試写にて。初めて観る監督の作品、メキシコホラーすら初めましてかも。

最初から不穏な雰囲気と伏線の散りばめがあり、人間関係など情報を追いかけるのが大変だった。いやもしかすると、情報は多く説明
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テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

3.0

テノールとラップとユーモアと。

要所要所に挟まれた小ボケというか暴言というかが非常に気持ちよかった。逆にいうとそれがないと物足りないとまで感じてしまうくらい。

もちろんオペラシーンは圧巻だったし見
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

秘密という究極のエンタメ

舞台は戦時中
マヒトは火災により母親を亡くし、
父と共に東京を離れ、新しい母となるナツコの元へ移り住む。
そこに現れる青鷺。不思議な力を持つ彼から「母親はまだ生きている」と
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

4.0

ワンテンポずれる人はツーテンポずれると合うのか。

原作は見てないが、京都を舞台とした一味変わったファンタジーは新鮮でした。

清原果耶さんのおっとりとした京都感と洛中にこだわるちょっと嫌なところが出
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

2.0

何はともあれ内田監督と片山監督のタッグは見とくべきだろ。

短編6作がオムニバス形式となった作品であり6作を監督が分け合っている形
それぞれの監督らしさというのか色が出ててそれはよかった!

タイトル
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

エンドクレジットで鳥肌

X3部作の2作目
ミアゴスの殺り方歩き方走り方全てにおいて狂気じみてた。そして何よりもあの長回しシーン、魅せられました。

終盤のシンメトリーのカットなど血飛沫すらも芸術と化
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赦し(2022年製作の映画)

2.5

表面的に見るか多面的に見るか

松浦りょうさんがこちらを見るポスターのインパクト、これに引き込まれた

ただなぜか見ているとイライラモヤモヤしてくる。たしかにメイン要素でもある誰をどう赦すのかという視
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.0

映されるフランスの日常

完全な説明はないものの、見えてくる個人の性格や想い。
色々なことは起こるもののそれがストーリーに大きな影響を与えることもなく障害となることもない。

新たな出会いと家族の絆
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

4.0

100点の青春

みんなが見たい森七菜を見せてもらったのではないか?これぞ彼女の魅力でしょ!どやっ‼︎って感じ。
そして桜井ユキさんや友人たちのキャラも濃くて面白い。そのなかでも抜きん出てた印象は先輩
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オレンジ・ランプ(2023年製作の映画)

3.0

できないときは工夫する、わからないときは人に頼る。

貫地谷しほりさんの良さをまじまじと魅せられた。
実話ベースのようだがどこまでが当てはまるのか、どうも良い部分だけ(もちろん症状による苦労はあるのは
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

3.5

人生で初めてペヤングで感動した。

目玉であろう抗争シーンは圧巻
イケメンたちの殴りあいと仲間意識の結晶。

原作を見てないので、ハロウィン編の後がどうなるのかは非常に気になる、続編の制作が決まれば単
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

USJのハロウィンで待ってます。笑

全然ホラーじゃないと聞いていたが、
少ないながらもジャンプスケアもあるし、痛々しいシーンもあった。

途中でなにに対する恐怖なのかがわからなくなる。ホラーじゃない
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忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

3.0

不可能を可能にするVRを掛け合わせただこその奇想天外ホラー

想像以上にしっかり目のストーリー構成でした。ただ少し流れや言動に違和感を感じる点がありました。でもラストシーンからエンドロールの約5分での
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

やっと見れた、最後のダンス。

誕生日を待つ子供と誕生日を考える大人
映画を通して気がつけば二つの視点を持っている。

ビデオカメラに映された夏休みの思い出。そして、不規則なストロボに映し出させる映像
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.0

布団の中にイワシの頭。。。

あまり前情報を入れずに鑑賞しましたが、思ったより榊さんの過去がドロドロで深夜ドラマみたいでした。
映画自体もどこかドラマのような、トントンっとさまざまな奇跡が重なり話が進
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.5

Disney100周年は多様性のメッセージ

Under the Sea最高すぎませんか?
吹替で見ましたが、木村昴さんの力を感じられました。

実写は実写としての魅力
それをどうとるかで評価は変わる
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.5

怪物、増殖

しっかりと前作の内容を踏まえている前提での2部作目。

花火が上がってからのはちゃめちゃ感は最高に楽しめる、まさにドラゴンボールのようなサイキックアクション。

そしてこのシリーズは、な
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渇水(2023年製作の映画)

3.0

「泣かないで、それもお水だよ。もったいない。」

↑のセリフ、悲しすぎませんか。。。

水道職員と納金滞納家庭の子供
主人公の家族に対する想いと職務を全うする中で芽生えた思いの葛藤。そして停水と育児放
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はざまに生きる、春(2022年製作の映画)

3.5

プラズマクラスターって除霊できるんだ

怪物を見た後だから、というのも少しあるとは思うが深読みしてしまいました。
自己認知と他者認知、発達障害はやはりそこが最大のポイントとなるのでしょう。
劇中の春さ
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怪物(2023年製作の映画)

5.0

怪物を探しにスクリーンに入った自分は何者だったのか。

衝撃の一作でした。
このテーマを「怪物」というワード1つでこれほどまでに深く、そしてわかりやすく表現する、この脚本はやはり素晴らしいのだと思う。
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波紋(2023年製作の映画)

3.5

切磋琢磨いたしましょう

実力派俳優が集結した今作、全てにおいて異様なリアリティが生まれる

シビアの中に紛れるユーモアはやはり荻上監督の魅力か。なんと言ってもラストシーンは破壊力満点。筒井さん最高で
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

この世で最も黒い絵にミセラレタ者

ジョジョやらドラマやら全く知らずに見てみました。
シンプルに映画としてルーヴルの情景や街並みが綺麗に映り、高橋一生さんにただただ魅了される。

ストーリーはやはり無
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

4.0

獅子なら最後まで戦え

生まれて初めて見た中国アニメ作品
正直想像以上のクオリティで驚いた。

獅子舞競技という日本では触れることのない中国文化全開の設定ながらも、メインは人情友情愛情が軸としてありと
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.5

赤と青と黒と白

動物たちにとっての自由や解放とは?
人間の考えはなんて浅はかなんだと問われた。

際立つ表現力
ポスターの赤に引き込まれたところもあるが、作中も色の表現力が目立つ
そしてロバ中心のセ
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

2.5

6500万年前、恐竜が絶滅したとされる隕石の追突日。その日そこにいたのは恐竜だけではなく…

んー、やっぱり予告って難しい。
たしかに予告内のネタバレだったりその予告が全てだった気もする、けどその予告
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.5

砂漠のトカゲにはなりたくないとは思うが、きっとこの世のほとんどの人は既にトカゲになっていることに気づいていない。

テンポが良い。常に動いている。
狂ってヤバいやつになった綾野剛はピカイチ、僕は岡田く
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宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

3.0

小さなネタやセリフの間を駆使してユーモアとするシンプルな邦画コメディ

完全コメディの気持ちで始まり自分もその気持ちで見てたので、終盤少し目頭が熱くなったことに内心驚いてます。

4人のほのぼのした掛
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

音を牛耳る人物を狂わせたのは音だった

ターという1人の人間を追ったドキュメンタリーのよう。
ケイトブランシェットの演技一つ一つの仕草言動がターを作り上げていた。

あえて前情報をほとんどなしで鑑賞
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デスパレート・ラン(2021年製作の映画)

3.0

情報化社会がもたらす過度な焦り

子供を愛する気持ちと情報不足による疑心暗鬼の葛藤。
一台のスマホがあればこんなにも情報が得られてこんなにも便利なんです!みたいなスマホのコマーシャルを見た気分。笑
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

4.0

僕たちは最高、僕たちはチーム

移民で施設で暮らす子どもたちと1人のシェフとの出会い。徐々に変化していく彼らの関係性は見ていてほっこりする。

この最後の展開は読めなかったし、
すごく見応えのある良い
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

一つの怒りで一つ老い、一つの笑顔で一つ若返る

タクシーに乗った1人の老婦人
運転手がその人と過ごした一日で得たものはタクシー運賃以上の価値があった。

やっぱりパリの街風景は良い。
ただ今作のメイン
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ブラフマーストラ(2022年製作の映画)

3.0

人生に陰りがあれば、僕は光を見つける

ブラフマーストラ全3部作の一作目
高度なCG/VFXが作り出すアクションエンターテイメント。

ストーリーは神の力を宿した男性が愛する人を守りつつ、悪巧みをする
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.5

少女の過去の記憶が怪物へと覚醒させる

サイキックアクションの迫力と展開のスピード感、そしてこの作品は何と言っても主人公の無双状態が作り出す爽快感。
もうほんとに見ててスカッとする

次回作公開前の予
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

4.0

綺麗に死ね

人間は今も昔も関係なく、みな平等に死を迎える。そのタイミングは違えど…

なんというかすごく適材適所な配役に思えました。父子の関係、兄弟の関係それぞれ非常に美しく、見事な演技力で本当の家
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.5

死を身近に感じさせるには若すぎる…

マイケルくんに魅せられ、
そして気がつけば泣いていた。

ストーリーとしては自分が死んだ後に息子を養子として引き取ってくれる新しい親を探すという比較的シンプルなも
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