しろまゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

しろまゆ

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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.0

文学的で芸術的な大人のストーリー

超豪華俳優陣と予告の絶景にすごく惹かれた。作品自体も演技力と構成が特に素晴らしく、一人一人のキャラを端的に伝える力は絶品。
ただ自分がこのストーリーに共感できる力が
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.5

誰のせいなの?誰が悪いの?なんのための破壊なの?

原作未読
風刺のきいたストーリーに引き込まれていくが、ほんとに120分⁉︎と思ってしまう厚みというか情報量に少し混乱。ただ間違いなく後章は楽しみだし
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i ai(2022年製作の映画)

4.0

涙でしか咲かない花もある

「奇」の映画
奇才、奇妙、奇怪、奇想天外、、、
そして境界線を取っ払うという奇跡。

まさにライブMCのような熱のこもったセリフは、観ている我々を作品の中に引き込む。

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

あなたにはこの法廷がどう見えた?

法廷での証言の一つ一つに心が感情が乱されていく。
悪者を探す法廷内と映画鑑賞者、全ての推測からそれを見つけ出そうとする。でもあくまでもそれは推測に過ぎず、真実とは限
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.0

自己愛が強いのは悪いこと?

自分が一番可愛いと思っている人がほとんどの社会で、その自己愛を他者に押し付けても決して交わることはない。

お節介な母親の行動にそこまで感情移入できなかったが、息子の動き
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.5

今から見にいく予定の人、レビュー見るのは映画鑑賞後のほうが良いよ!

前情報は何もいらない、入れてはならない。

港岳彦脚本作品!ドラマで大ヒットした原作小説を2時間でおさめ、かつ物足りないと思う部分
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変な家(2024年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

変な映画

作品全体を通しての不穏な雰囲気作りはとても良かった!主演3人にも満足、とくに栗原さんは予想通りのお人。笑

ただ個人的にフィクションとはいえ都合が良いのは嫌い。殺すまでの無駄な時間、あんな
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

4.0

let's fly!

さすがイルミネーション
安定の映像クオリティとシンプルに楽しませてくれる作品を生み出してくれる安心感

渡り鳥の家族愛
はじめての経験と成長
なんとてグウェンの愛おしさ
このキ
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映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

3.0

ヒーローはだれ?

ドラマがあったなんてしらず、未見で鑑賞。ドラマ未見だからしょうがないのだが完全に物足りない印象。
表面的なつながりしか見えず、そこまで入り込めなかった。

ラストは安いドラマかのよ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

犬は私の言葉を全て理解している

少し宗教的なのかオチの解釈ができていない部分があるが、それでも痛みと愛は存分に感じられた。

なによりもダグラスを演じ切ったケイレブ・ランドリー・ジョーンズの凄まじさ
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.5

"help me"

シンプルかつ濃度の高い家族愛
俳優陣の演技力の高さが目立ち、90分尺でもかなり見応えのある作品でした。

妻と息子、愛され方と愛し方、思いやりと迷惑。回想や入れ方は独特でよかった
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

5.0

あなたのことを一番愛しているのはだれ?

オリジナルは未鑑賞だったので、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかも最終盤までわからず最後まで没頭できた。

2人の友情と隠された秘密
生き方も価値観も異な
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.5

ジャジャーン

シリーズ系の作品において、予想通りが期待通りになった時は強いと思っている。
そして今回はまさにそれ。

前作までの仲間たちが出てこなかったのは少し残念ではあったが、それでもいつも通り、
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.0

あんたの声、私には届いたよ

虐待、DV、性自認、そして家族(呪い)
これらの檻の中から叫ぶ声が届くのか、そしてそれが聞こえる人がいるのか。

杉咲花さんはもう、ね…はい。
倍賞美津子さんの数分間での
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.5

みんなで幸せに。

自分を貫けとも言われるが、周りからの影響があっても良いと思える。ま、それもその人の性格によるんだとは思いますが…笑
実話を元にしている分展開を読むことはせず、ただ純粋に目の前を楽し
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.0

愛で殺して、愛に殺される

橋本愛劇場開演。
目に見えるはずのない愛の形
その形を見つけるための会話や展開が繰り広げられるが、結局見つからないもどかしさ。
愛の形に答えはなく愛し方にも正解がないことを
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マッチング(2024年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

自分の根性が狂ってきていることを認識

面白い面白くないはもちろん人それぞれなので、あくまで私は嫌いだったという話

いくら精神が滅入っててももう少しマシな判断ができるやろ。とか、刺す直前でドアドンド
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

かわいくて、かわいそうなベイビー

ADHDと不安障害、恐れることで生み出される幻覚という悪夢

映画の何に対してかは今も理解できていないが、見ていてパニックになった。
途中の芝居を見るところで一度置
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市子(2023年製作の映画)

4.0

最高や!全部流れてしまえ‼︎

ずっと見たくてやっと見れた
市子という女性を演じ切った杉咲花さんの力。52ヘルツでも彼女の演技が見れることが非常に楽しみでかつ嬉しい。

周囲の証言から徐々に明らかにな
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

ファンの皆様、「ごほうびタイム」です

たった4文字、バレーに対する研磨の想いを聞けた時、涙腺が壊れた

ハイキュー!!ファンにとって待ちに待ったであろう今作、85分と言う非常にコンパクトな時間でも凝
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

上質なラブストーリー

孤独と向き合う男女、その間のかすかな光
不運と過酷な現実を突きつけられるもの負けない。

互いに優等生の性格ではないものの、ぎこちない良い人というような表現か、そこがやはり魅力
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

記されたその死因は本当か

まず何よりもタイトル勝ち
この作品を【梟】と表すセンス

タイトルを自分なりに解釈できたときから、映画は怒涛の展開をせる。そこから終始スリリングでハラハラさせてくれる。
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

見終わって外で空を見上げた

16mmとゆったりのテンポが醸し出す作品を通した優しさ

人間って面白い
第一印象でその人の全てを知ったように感じる、自分自身でも理解できてないこともあるのに。

「明日
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.0

強さと優しさがもたらす美しさ

重苦しいテーマでも、最終的に活力を得られるのがミュージカル映画の魅力か。

別の世界を見る"発見"と"解放"
必要なのは"一歩目"と"繫がり"

ストーリーと歌唱力
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.0

可愛いキャラが出るお化け屋敷

元キャラもゲームも一切知らないが、
ブラムハウスホラーなのでもちろん見る

予告見た限り人形たちに追っかけ回されるだけの話かと思っていたが、思ってた以上にバックストーリ
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.5

変化をもたらす未知の女性

国王が"最期に"愛した女性は、国王にとって未知の世界からやってきた。彼女から溢れる魅力に引き込まれ、そして"最期まで"愛することになる。

あの歴史の情報はほとんどないが十
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.5

愛の不時着見てなくても楽しめる

あくまで自分の考えだが、コメディ映画はストーリーの流れにツッコむのはナンセンスというか、どこまでぶっ飛んでるか。そのテーマの中でどれだけふざけているかが大切で自分の好
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.5

交わらないベクトル

会話や、間、チャプター構成にキャラ設定
なんと言うか、それら遊び心が見る人に伝わる。あちこちで聞こえた笑い声はその証。

むっちゃんの友達0の雰囲気、もーの変なやつな雰囲気、ベン
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

相手を知り理解するという愛の形

一期一会の会話劇
文学的で情熱的で刹那的で奇跡的…
たまたま同じ電車に乗り合わせた男女の1日
ビビッとくる人、場所やタイミングは関係ない。直感で動き行動することも時に
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.5

独立することと、周りを遠ざけることは違う

それが翻訳の力なのか実際のニュアンスに近いワードなのかはわからないが、さらっと出てくるセリフが妙に響いてくる。

我々には馴染みのない文化が舞台とはなってい
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

自由への欲望と解放

世界観、カメラ、キャラクター、全てにおいてユーモアをおりまぜ、かつ男性視点女性視点での社会風刺を効かせた衝撃作品。

世界をその目で確かめ、成長していく女性
自分は何者か、何がで
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サイレントラブ(2024年製作の映画)

2.5

ガムランボール欲しいな…

この映画は何よりも音楽ではないか。
久石譲さんの力、静かな映画を彩る繊細な音楽がこの作品最大の魅力か。

ストーリーは個人的に引っかかったり入り込めないところもあったが、監
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

絶景

原作未読なので、どれほどの人気キャラなのかも不明ですが、短い出演時間でもキャラとしての存在感がみんな高い。
特にマキタスポーツさん、永尾柚乃ちゃん、高畑充希さんあたりはすごい印象的。

同じ原
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千年女優(2001年製作の映画)

4.0

少キャストに最大限に振り回される

リバイバル上映で久々2回目の鑑賞
大切なものを開けるための鍵
女優という仕事はいつかのあの人に出会うため。。。

最後のセリフはもちろんだが、
途中の走馬灯のように
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.5

何かに頼りたくなる心理、願掛けと祈り

単なる呪術系ホラーかと思いきや、
ストーリーはしっかり社会風刺もきいており、見応えのある作品。
徐々に盛り上げると言うよりかはラスト10分のインパクトという感じ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

声変わりという成長期の時間を共にしていたのはヤクザ。

原作未読だが、このタイトルで最後にあんな展開が待ってるなんて思ってなかった。

2人の関係性の変化をユーモアも随所に散りばめつつで、全く飽きずに
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