どなべさんの映画レビュー・感想・評価

どなべ

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さらば青春の光(1979年製作の映画)

3.0

これ、親に言わずに大学サボってた時期に見たのでかなりブルーになった記憶がある
てことで思い出補正というか、自分の中で美化された映画のひとつだったので再見した

知らなかったけど、79年公開てことでモッ
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

2.0

原色をふんだんに使って素晴らしい色彩だった、と言いたいところなのだけど、ちょっと人工的すぎたと思う、ゴダールくらい不自然だった
アニエスにとってはこれが(たぶん)初のカラー長編だから、遊んでみたみたと
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

この監督は徹底したリアリストなんだろうけど、ぼーっと見ててもバディものとしてエンタメ性があってうまい
ただそれ自体は「最後の追跡」と同じアイデアなので、これから次のアイデアを思いつけるかが気になるとこ
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ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版(1989年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今でもたまにみるのはこっちのバージョンなんだけど、後半の帰郷のパートはよくわかってない
夢のためには失うものもある、というような内容だとは思うけど、トトが今の(ローマでの)生活に満足してないのがなあ
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

三島由紀夫の思想を章立てしてゆっくり教えてくれるので、前知識もいらずものすごくわかりやすい

尖りまくって三島由紀夫と議論してた左翼学生がみんな高そうな服着て権力手に入れたおじいちゃんになってるのが一
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カビリアの夜(1957年製作の映画)

4.0

1001リストは改訂版も含めると現在までに1222本がリストアップされていますが、とりあえず全部見終わりました

色々なジャンルに対して分解能が上がった気持ちで、例えば西部劇なんてどれも同じに見えてい
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夏の夜は三たび微笑む(1955年製作の映画)

3.0

次失敗したらクビだぞと言われたベルイマンが、『はいはい売れればいいんでしょ』と本当にヒットさせた映画らしい

内容は別荘に集まった男女たちのうまくいかない恋模様ということで、ベルイマン版の(見たことな
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.0

何百本も西洋の映画を見て、これを見て、電柱と電線は日本(とごく限られた場所)にしかないんだなあと実感した
そういや韓国人と東京歩いたとき、『なんかわからんが韓国と違う』って言ってたな、これは面白い
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ディレクターズカット ウッドストック/愛と平和と音楽の祭典(1994年製作の映画)

5.0

フジロックは前夜祭含め客はせいぜい10数万人のようだが、このウッドストックは40万〜50万人を集めたというから驚き

てっきりカリフォルニアあたりの砂漠でやったのかと思いきや、ニューヨーク近郊だという
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悪魔のような女(1955年製作の映画)

4.0

夫殺しのサスペンス映画

素人なので説明できないが、明らかにヌーベルバーグよりは前の映像に見えてマルセルカルネとかルネクレールとか、その辺よりは新しくみえる

とくにプールが気になってドキドキするシー
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無防備都市(1945年製作の映画)

4.0

ドイツに支配されたローマでの、レジスタンス活動の話
当然のことながらレジスタンス側の意見しか取り入れないこの映画の思想の描き方・練られ方は未熟と言わざるを得ない

しかし敗戦・ドイツによる支配を経て解
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戦火のかなた(1946年製作の映画)

3.0

原題の「PAISAN(Paisà)」はcountry fellow(同胞)くらいの意味を持つナポリのスラングらしい

同胞とはイタリア市民にとっての(反ファシストとしての)連合国軍のことを指すようで、
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反撥(1964年製作の映画)

4.0

神経質なカトリーヌちゃんが周りの無神経キモ男たちのせいで発狂していく話

サントラもSEもとにかく音の使い方が上手いし、影の作り方とか室内の撮影もめちゃくちゃうまい
カトリーヌちゃんが街を歩くときはジ
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

3.0

三姉妹の次女が何かの病気で死の床についていて、幸せでなかった人生を回想しながら長女や三女と比較する

この死にゆく次女の苦しみ方が半端ではなく痛々しいが、思い起こされるのは「冬の光」での一節、"キリス
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スリ(掏摸)(1960年製作の映画)

2.0

わざとらしく『一部の有能な者には犯罪の権利がある』とか言ってて、いわゆる"罪と罰モノ"なんだと思う

しかし1960年にこのテーマはいささか古いし、具体的に映像化することで安っぽい犯罪ドラマになり下が
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旅芸人の記録(1975年製作の映画)

3.0

戦前から戦後にかけてドイツに、イギリスに支配されたギリシャの歴史に沿って旅芸人一家の顛末を追う話

極めて政治的でありながら旅芸人たちはただ放浪するだけの振り回される存在として描かれ、政治はBGMだっ
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黄金時代(1930年製作の映画)

4.0

実はこれもダリとブニュエルの共同脚本らしいが、途中でダリは製作から抜けたとのこと

「アンダルシア~」と比べて今回は多少"映画っぽく"なっており、ストーリーはあるし因果を感じるシーンが多い

ただし因
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野性の葦(1994年製作の映画)

2.0

フランス版アメリカングラフィティ

フランスの手にかかるとイデオロギーと同性愛の話になってしまう、というコメディです

重ければ名画と思ってしまったシネフィルの末路っぽい

早春(1970年製作の映画)

3.0

笑えないくらいまんまおれだった
勘弁してください

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

2.0

同性愛の女性しか出てこない+2時間ずっと家の中+ストーリーがない会話劇
なので、いくらファスビンダーでも退屈だった
映画はディティールだとは思うけど、ディティールとディティールを繋いでくれるのはシナリ
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.0

戦国時代、金に目が眩んだ百姓と名誉を欲しがった百姓、彼らに振り回される家族の話

歴史物で現代を映し出す映画は「鬼婆」「羅生門」など日本映画には多いけど、西洋の歴史物といえば貴族か圧政下の市民がメイン
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禁じられた遊び(1952年製作の映画)

-

アフリカもアジアも世界中ボコボコに蹂躙しといてドイツにちょっと小突かれた瞬間子どもで同情引いて『戦争よくないよ😰』とか言える国があるってマジ?
あ、日本もでした(笑)

別離(2011年製作の映画)

2.0

主張が多すぎてごちゃごちゃに見えたんだけどなあ
まあ逆にこういう息苦しさを狙ったのかもしれんけど

ただ新発見はないんだよな、男性優位とか社会的格差とか、イスラム圏ならまあそうだろうなということくらい
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肉体の悪魔(1971年製作の映画)

3.0

神父の性の乱れを描いたブラックユーモアで、手当たり次第修道女を抱いて恨みを買った神父が悪魔だと訴えられ裁判にかけられる話

表面的にはキリスト教を皮肉しているように見えるけど、"悪いことをしたから罰が
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(1974年製作の映画)

3.0

タルコフスキーの少年期の回想とイメージ映像や詩の朗読がカラーとモノクロで撮られ、コラージュされている

まあなんにしても壮大なストーリーなんて無く、断片、断片その連続である
人が人生を振り返ったとき思
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

5.0

トレンチコートのベルトをぴったり結んで襟を立てながら店を出るとかね トリュフォーはそういうディティールを20代で描ける、天才なんだなあ

ある種商業的とは言わないまでも、『映画のこういうのいいよね』と
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輝ける青春(2003年製作の映画)

3.0

平均スコア4.4という、filmarksの中でも最も評判の良い映画のひとつなので期待して見た

戦後生まれの兄弟を中心とする人たちの、20世紀後半を生きてゆく様を6時間かけて描いている

イタリア史に
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ゾラの生涯(1937年製作の映画)

2.0

最初にbasis in history以外はフィクションであることが示されていて、ようは当時の反ドイツ的プロパガンダ映画の側面を持ち得る
(この映画がどこまで本当かは問題でなく、製作者が明文的にfic
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キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

2.0

キートンいちばんの代表作のようだけど、やっぱり好きになれない
ハロルドロイドとかチャップリンみたいな可愛げが少なくて、男のプライドを出してるように見えるのがなあ
コメディじゃなくアクションで評価された
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不良少女モニカ(1952年製作の映画)

3.0

周囲の抑圧と戦って駆け落ちするモニカの話
反抗期の話と切り捨てることもできるし、大袈裟に言えば反ファシズム的リアリズムと考えることもできるが、ベルイマンがどう考えたにしろ、この映画には夏のストックホル
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.0

この後のイタリア映画群ほど政治的ではないが、十分リアリズムであり、恐ろしいロケの量だった

大したノワールでもないのに120分あるのでとてつもなくダレるが、ヴィスコンティ にそんなこと言っちゃいけな
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ミュリエルの結婚(1994年製作の映画)

3.0

世間的な外面ばかり気にするミュリエルがどうしても結婚したがるという話

そういう結婚が社会問題にすら挙がることはロバートレッドフォードの「普通の人々」でも知ったし、意外にシリアスな問題をこうやってコメ
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狂乱の大地(1967年製作の映画)

3.0

(あくまで架空の共和制国家の)権力闘争の話だが、あまりに政治の道具なんだなあ
映画を政治の道具に使うのは、内容がなんであれ賛成するのが難しいよ(政治の映画を撮ることは間違っていないが)
まあ、そういっ
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(1954年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

独裁者を風刺すれば殺されるし、我慢ならないと出て行っても死ぬのだ
心が純粋で、教育のない市民に自立の術は初めからない、、
ジュリエッタの純粋な目、、あまりに救いがない

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.0

自殺したい男が、自殺の手伝いを色々な人たちに頼む話
当然頼まれた側は踏みとどまるよう説得するけど、かたくなに聞き入れない
『苦しみはどれだけ説明しても人には伝わらない』という、対話の虚しさを描くためか
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