eddiecoyleさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.1

レフン的なネオンとロープウェイにカメラ乗せたかのような長回し。

凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.4

長回しは40分だったそうで。カメラが広角で手持ちだから、ちょいちょい像が歪んでグワングワンしておもしろいんだが、撮られてるのが田舎だからトリップとは無縁なのがおもしろい。生々しさっつーか、カメラがバイ>>続きを読む

ラインの処女号(1953年製作の映画)

3.0

ジャン・ギャバン激シブ以外の感想が浮かんでこない。

脅迫者(1951年製作の映画)

3.5

何で怖いんだがわからないボスに恐怖する子分たちって構図が一歩間違うと笑いになりそうな所でギリギリ踏み堪えてるんだが、出てきたボスのビジュアルの小物感で全て崩壊する部分を除けば良いノワール。

酒と女と槍(1960年製作の映画)

3.8

武士道全否定の宮本武蔵シリーズの前夜に撮られた戦国時代に武士が自分探しする異形の時代劇。世捨ての幸せを投げうって戦場に赴くラストの合戦シーンの贅沢さが全てを物語ってるのがすげぇなと。

飢餓海峡(1965年製作の映画)

3.5

ミクレンの空虚が回りを飲み込むブラックホールのような佇まいにはまる情念の爪フェチ左幸子。

どたんば(1957年製作の映画)

4.5

傑作。吉村昭の小説のような 感じであり『スパイ・ゲーム』『アンストッパブル』のような、炭鉱夫救出モノという設定からアツい。ジョーカーが二枚あってその内一枚が在日朝鮮人ってのが問題意識出しつつもカッコい>>続きを読む

真剣勝負(1971年製作の映画)

3.6

冒頭とラストを寝落ちした。『飢餓海峡』で喧嘩した東宝から東映に移っての作品なので、冒頭の回想三十三間堂や一乗寺の場面は撮り直してる←寝落ちで観てない。ストップモーションでダイアローグという説明的なシー>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版(2018年製作の映画)

3.3

いきなりこのバージョンから観たんだが、『勝利への脱出』を戦車でやっちゃう感じだったのひっくり返った。どこが増えたか全くわからんので逆にどこ切るんだろうって思ったんだが、綺麗な女優さんが終始出続けて最高>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.4

ブルース、フォークから始まりファンク、ワールドミュージックと見事な構成、曲、演奏をデミが見事にパッケージングした傑作。音響の面で映画館で観れた(聴けた)ので、Tinaのベースがやたら気持ちいいとこ突い>>続きを読む

さすらいのカウボーイ(1971年製作の映画)

3.4

西部劇をニューシネマのような編集と物語で換骨奪胎するのはホッパーと同義。で、これはシネフィル総スカンのマリックと何が違うのか?という疑問が湧く。「わからん奴はほっておけ」と言われたわそれまでだが。

宮本武蔵(1973年製作の映画)

4.0

思いの外おもしろい。ストーリー云々より激しく極端な構図とクローズアップのオンパレードでやりたい放題じゃないですか。

血槍富士(1955年製作の映画)

4.2

あんなに嫌いだった片岡知恵蔵があまりに素敵で腰を抜かす。内田吐夢のチャンバラは華麗さを求めず息が切れるまで追いかけ回す肉体性重視の様式に囚われない感じが武士道を徹底的に叩く作風にはまって死ぬほどカッコ>>続きを読む

宮本武蔵 巌流島の決斗(1965年製作の映画)

3.9

ここまで高倉健の殺陣を省き続けるのも逆に凄いが、よっぽど出来なかったのだろうかと邪推したくなるレベル。

宮本武蔵 一乗寺の決斗(1964年製作の映画)

4.1

とにかく吉岡一門の武士道よか道場の名誉を重んじるクソメンタル集団に卑怯呼ばわりされる武蔵が不憫で仕方なく、決闘場面での色の抜かれたチャンバラというか肉弾戦の泥臭さと直後の紅葉?に埋もれた武蔵の画面のコ>>続きを読む

宮本武蔵 二刀流開眼(1963年製作の映画)

4.0

なんか橋の真ん中で重要人物総登場の場面がすげぇんだが、それ以外の記憶があまりない。

新・ガンヒルの決斗(1971年製作の映画)

3.9

グレゴリー・ペックが街の酒場でパンクスと絡む場面、雨宿りした母息子の家でパンクスと対峙する場面、ラストのガンヒルでの元相棒の家でパンクスとやり合う場面と重要なパンクスとの銃撃シーン(そのうち二場面は裏>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.9

ヨーロッパ企画の公演がなかったこの年を十分埋めてくれた。発想の入り口はよくあるSF短編的な5分後の未来がわかる、という内容ながら、これを拡張し形にしていく様は彼らの舞台の感動と同じ地平。故にカメ止めと>>続きを読む

大菩薩峠(1957年製作の映画)

3.9

雷蔵を先に観てるもんだから千恵蔵机竜之介のもっさりテイストに違和感。しかし原作がヤバい代物なんだろうけど簡潔に言うと、アル中浪人が精神を病んで辻斬りの連続殺人鬼に成り下がったが何故かあちこちで『寝ても>>続きを読む

虎鮫(1932年製作の映画)

3.7

エドワード・G・ロビンソンがNTRを食らう話なんだが、彼が左耳にイヤリングしてチョビヒゲしてるもんだから、ラストまで観ると男か女かどっちがどっちにNTRしたのか謎が深まりきって終わった。

(1939年製作の映画)

3.8

超絶。画がすでに西欧っぽい上にルドルフ・マテやニクヴィストの匂いがする碧川道夫の映像にやられる。何か起きる前に使われる俯瞰の不穏さもヤバい。話も『怒りの葡萄』だしドイツ語の字幕は出るしでやたらモダン。

少年美談 清き心(1925年製作の映画)

2.7

小津とかと同じようなシナリオの作品撮ってるのな。子供映画と思いきや教訓時代劇になってたのにはびっくりしたが。

ガンヒルの決斗(1959年製作の映画)

3.1

設定が良いんだが無駄に引き伸ばす感じが見て取れてつらい。30分切れば傑作になってた。

透明人間(2019年製作の映画)

3.1

見えないものを見せる空間把握に長けたプロダクションに感動する。目線として機能するショットとうるさい音響、狼少年的ストーリーと光学迷彩、擦り倒された透明人間のファクターを駆使して出てきたものが、終止通低>>続きを読む

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.0

自伝的って『バッド・エデュケーション』もそうだったよな。本作はアルモドバルの近代史。バンデラスと元カレの切り返しのとこがやたら美しい。逆に回想の兄ちゃんフルヌードで気絶の猥雑さ。ラストのあの場面でのペ>>続きを読む

デニス・ホッパー/狂気の旅路(2017年製作の映画)

3.3

デニス・ホッパーをアヒルちゃん扱いした日本の功罪を思い知った。

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.7

乗り込み続けたランボーが迎え撃つのって初めてじゃないの?トラップを仕掛けるって明確な伏線をド派手に回収するカタルシスだけで十分楽しめるって贅沢だわな。ガブリエラ、誰かに似てると思ってみてたが、途中で前>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.2

狂信的な童貞が女性からのディープキスの求めを拒否するの見て「もったいねー、その場で手コキまで持っていけたじゃーん」って思った。落下時のカメラに「おおっ」ってなったの、『万引き家族』の落下時の転がるみか>>続きを読む