eddiecoyleさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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ギターはもう聞こえない(1991年製作の映画)

3.9

対面するにせよ横並びになるにせよ、二人の人物が壁の前で語り合うのは流石のガレル節。とにかく人物にフォーカスするカメラは徹底的に人を真ん中で捉えるから、窓の外の木々やら鏡やら効果的なバックも端に追いやら>>続きを読む

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

3.6

キメキメの画が畳み掛ける感じがすげぇんだが、後半のガレルっぽい状況もガレルが個を捉えて人にフォーカスするのに対し、こちらは演者のいる空間にフォーカスすることで国(環境)と民族(個人)の対比が炙り出され>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

2.5

衝撃的に話がつまらん。見所はライリー・キーオのおっぱい。

サイド・ストリート(1950年製作の映画)

3.5

「夜の人々」のその後。仰角で撮られる人物、ビル街の屋上から俯瞰で撮られるカーチェイス。

裸の町(1948年製作の映画)

3.3

プロデューサーの語りから始まる導入にひっくり返る。オールロケは風俗の記録として興味深く観れるがノワールの画面としてはちと弱く感じる。ラストの犬に噛まれてからのチェイスシーンはよかった。

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.4

執拗に前田敦子を中心に捉えようとするカメラは彼女を平面的に押さえる中、キーとなる場面でのクローズアップを立体的な横顔で押さえて画面が一気にドライブするのが気持ちいい。ちょいちょい入る坂を下る前田敦子が>>続きを読む

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.2

ちゃんと省略もしてるのに何故に二時間。とにかく人に興味ない感が凄まじく、特にリーアムの物語を推進していく感情がほぼ消えてる後半が過去のリーアム・ニーソンの焼き直しになってる平凡さ。勘違いノワールながら>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

2.9

こんな説明台詞をあり得ないシチュエーションに設定されたセットで迫真に迫った感じで言わされる俳優の方々が不憫で仕方ない。観てはないんだが、きっと『空母いぶき』のキャストにも同じ思いを抱いてしまうと思う。>>続きを読む

日陽はしづかに発酵し…(1988年製作の映画)

4.2

前半の息苦しさが死者との対話から一気に映画にシフトするのが痛快。そっから子供と生活する主人公とか男二人で電車に乗っての別れとかもう映画的な空間のオンパレード。最後一個手前のバックが丘陵地帯の主人公を捉>>続きを読む

堕ちた天使(1945年製作の映画)

2.9

アリス・フェイが警察に連行されるシーン、彼女を乗せた車がUターンするのを内側から180°パンしつつ最後に靴磨きされてるダナ・アンドリュースを捉えるの、『ランジュ氏の犯罪』の中庭パンと同じ感動があった。>>続きを読む

らせん階段(1946年製作の映画)

3.9

ルックは確実に英国産ゴシックホラー、セットの造形を生かし捲ったカメラが気持ちいい英国産サスペンスに見えるのに、ガチガチの米国産な上にドイツからの亡命作家シオドマクが演出、イタリアのムスラカが撮影と当時>>続きを読む

さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.9

冒頭、部屋から飛んでくる荷物を何も言わずに拾って運び出す成田凌を淡々と捉えるカメラがいい。この特殊な行為が彼らの日常であることを端的に見せつつ運動(?)してるってのがなんかすげぇなと。監督とプロデュー>>続きを読む

ランジュ氏の犯罪(1936年製作の映画)

3.0

とにかくラストの中庭のカメラとラストの海岸に尽きる。冒頭の回想スタートから一時間過ぎるまで人情喜劇、ラスト20分で一気に黒くなるんだが、やはりルノワールはそこまで好きになれない。

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.5

夜更けにバナナ+クラム+アメリカン・スプレンダー。「人は何度も同じ話をしたがる」ってのを体現するような編集(時間軸を越えて同じ話をする主人公)が面白い。ダニー・エルフマンの音楽で油断させた中で突然キム>>続きを読む

ワイルドツアー(2018年製作の映画)

4.2

三宅唱の歴史が詰まった67分。『無言日記』をベースに『きみの鳥はうたえる』の人間配置『密使と番人』の彷徨『八月八日』のモニターとの対峙『THE COCPIT』の車窓『Playback』のノスタルジーと>>続きを読む

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

2.8

ドニ作品は『ガーゴイル』以来。人間の体は60%が水分なんだよなぁと思い知る。ビノシュの母性と色気の狭間で揺れ動く精子(男)への執着が神々しい。

群衆の喚呼(1932年製作の映画)

3.0

メンタルやられてる時に観たのであまり覚えていない。

愛する時と死する時(1958年製作の映画)

3.7

青空の下、ガラス越しに列車を見送る最後の別れと落ちた手紙を拾おうとする右手が別格でした。

去り行く男(1955年製作の映画)

4.1

ヴァレリー・フレンチの容赦ないファム・ファタールっぷりにノワールの影響云々あるなと思って『西部劇論』めくったら『郵便配達は二度ベルを鳴らす』の設定まんまだと書いてて「おおっ」っとなる。後半のリンチの流>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

2.8

画面を止める効果としてドキュメンタリー的で過去の回想に入りやすく、ナレーションで当時の心境の独白も入れやすい、マイケル・ムーアもよくやるよな、って感じでした。

アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

2.1

クリヘン目当てで観ただけに登場時間の短さとクリヘンの撮り方の消化不良っぷりが甚だしい。映画自体も扉を使い切れない人物の出入りやカーチェイスの酷さ、謎のタイミングでのフラッシュバックなど色々見所豊富な上>>続きを読む

百貨店(1926年製作の映画)

2.8

疲れが抜けずに爆睡、生演奏だったのにすげぇ申し訳ない。映画のほうは映像の世紀で見たようなルイーズ・ブルックスのフラッパーっぷりを楽しむ流れで、古い価値観の姉さんとの対比を楽しめるかどうかって感じで。

イメージの本(2018年製作の映画)

4.1

映画史と地続きな映像のサンプリング天国は電気ビリビリ風でいうと「すべての映像をかっぱらえ でも停電だけは恐ろしい」って、こんなクソジジイのやることが現代のトレンドに一番近い位置にいるってのが怖い。画面>>続きを読む

多十郎殉愛記(2019年製作の映画)

3.8

刀と多十郎のシンクロ感(竹光→真剣→峰打ち→斬る→刃こぼれ)が感情を表層に引っ張り出す感じでクラシカル。高良健吾の太腿がエロいのが良い。血が吹き出さない殺陣をチャンバラと呼びたい衝動にかられる。新撰組>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.7

『魂のゆくえ』でポール・シュレイダーがやってることって、あまりに自然に堂々と店の商品盗っていくので、誰も止めれなかった盗人みたいなもんだよね、ここまでやっちゃうと。セドリックとイーサンの対面での会話が>>続きを読む

記者たち~衝撃と畏怖の真実~(2017年製作の映画)

3.1

大好きお仕事映画の系。監督が役者として美味しいところを持っていくの欲望に忠実だよな。淡々と進みながらも積みあがっていく感じが薄いのは史実に忠実だからか。ジェシカ・ビールが相変わらずかわいい。

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.1

サスペンスの微妙さは折り込み済みだったのでそれなりに楽しんだんだが、ラストのいまだに続くレイシズムあれこれを接続しなければ、それこそ『グリーンブック』のような丸く納める流れじゃねぇのか?と思ったんだが>>続きを読む

ダンボ(2019年製作の映画)

3.6

自分は研究者になりたいと人前に出るのを拒否する娘が、自分の母の為だとダンボをショーに出させる身勝手なえげつなさとか、終わり行くショーである移動サーカスを『ブロンコ・ビリー』のようにじわじわ絞め殺さず、>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.3

良かった。バディ物の定型をはみ出ることはない、おはぎ食ったら旨いおはぎだったレベルの感動。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

2.5

リワインドにする理由が弱い気がするのと主人公が何故かモテ過ぎてムカつく。イ・チャンドン嫌いじゃなかったはずなのに、バーニングとこれはよくわからん(オアシスも)。ってシークレット~とポエトリーだけか好き>>続きを読む