松尾スズキ『宗教が往く』だった。つまり最高。バキバキの画面。このオープニングが凄い大賞。
デヴィッド・ロバート・ミッチェルは私たち世代の物語を紡いでいれる映像作家だと勝手に思っていたが全然そんなことはなかった。けれど傑作。ずっと観ていられる、とか思っている自分を少し心配したほうがいい映画。
屋上が名シーン量産シチュエーションだった。別れ際の門脇麦、所作がよすぎる。井浦新はふざけすぎ。あの赤塚不二夫、音尾琢真だったのか…。
ざっと十年後にみたほうがよかったな。それか十年前。最高であることに間違いはない。
美しい構図でとらえた大スケールの舞台で醜くせせこましい人間模様をわちゃわちゃと展開させるセンス、みんな大好きなやつだ。ラストが最高。
美しいものを確実に捉えながら同時に不確かであり続ける二律背反。あからさまに構成がいいのに、深淵である。凄い。
欠陥がむしろ愛嬌として映えるいい映画。シチュエーションに全力でほほえましい。
2016年の『この世界の片隅に』と並ぶ、国産長編アニメ映画の大傑作。ポノックも、次は吉田玲子か奥寺佐渡子に脚本を書いてもらいましょう。しかし『リズと青い鳥』といい、今年の吉田玲子の仕事は神がかってるな>>続きを読む
人間がみんな動物になっていて最高でした。『恋をするって人を分け隔てるということじゃない』という、よしながふみのマンガのセリフが頭のなかでリフレイン。それでも、1番のハッピーエンドを志すような作劇で心温>>続きを読む
まなざす欲望の複雑さ。表現欲と愛欲が混ざり合い溶け合う極上感情劇。自らの思いをつかみ損ねるラスト。
なんて正しい夏休み映画だ。健全な知識は世界に優しく寄り添う。まさに『考えてくれてありがとう』なのです。欠点は多々あれど終わってみれば全て忘れていました。素晴らしい。世界だって自分で自分のことがよくわか>>続きを読む
短いランタイムを最大限に活かし、笛というワンアイテムだけで人と異種の交感を完璧に描ききってしまう演出力…。細田守ここにあり。
演出に隙がなさすぎて逆に少し不満という、贅沢な感想。抜群に面白い。とてもいい池脇千鶴。
人が人と生きようとする理由の全てを捉えようとしているかのような、とてつもないスケール。リアルタイムで観ることができて、めちゃハッピー。
人間っていとおしいな。美しい個人が立ち上がるその瞬間、理想的な共同体が崩壊する。長い時間が積み重ねられていく間に幾度も繰り返されたであろう、とても小さな営みが、それでも特別であるということ。ゆえに特別>>続きを読む
催眠術で萎える心と、異様な熱量を帯びた映像で、印象がとんとん。でもやっぱり面白かった。
2019年8月2日、原作読了。
語らずに全てを語っている。1つの到達点では、という気持ち。少し笑えてしまうぐらいがちょうどいい。
やっぱり平山監督のほうがずっといいな。丁寧にひとつひとつのシーンを積み上げていくような演出が、前作と一転して落ち着いて静かに進行する怪談にぴったり。序盤の台風のワクワク感ったらないね。確かな自分の記憶>>続きを読む