映画記録さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

5.0

第一級のドキュメンタリー。
何が奥崎謙三を駆り立てるのか。
無謀な戦争で生きるため人間性を捨て生きのびた者たちは戦後沈黙を守る。最高司令官であったヒロヒトを糾弾しパチンコ玉を撃って服役。
終戦から何日
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エンディングノート(2011年製作の映画)

4.0

定年退職後、胃がん宣告、ステージ4。そこから終末までの実写ドキュメンタリー。
会社人間として生き、そこそこの家庭も築き、高度成長期の人間としては満足できる人生だった。
会社時代の性が抜けず、葬儀のプロ
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香川1区(2021年製作の映画)

4.0

追いかけ続けた映像の迫力。ナレーションがなくても面白い。
大島新の思い入れを差し引いても小川淳也の人の良さが出ている。かたや平井さんは、自民党らしく上から目線、与党でなければ国からの援助は無いなど旧弊
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特捜部Q 知りすぎたマルコ(2021年製作の映画)

2.5

特捜部Qの中ではつまらない。
海外援助の汚職をテーマにしたことは良いがリアリティに欠ける。
捜査が真正面から、解決は運まかせ。デカならもっと先読み、リスク管理せよと言いたくなり、イライラ。
画面が暗い
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

主人公は1982年うまれ、30歳は2012年、建前としては男女共同平等の時代だが、親世代はもとより同世代の男も染み男女役割分担が染み付いている。主人公のダンナは理解のある方だが、自覚はまだまだ。
そん
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凍った湖(2015年製作の映画)

2.5

ドイツ北部の田舎。凍った湖で起きた殺人事件の犯人を追うサスペンスだが、トリックは面白くない。
教会、バー、カーニバルなどローカル色あふれるロケーションが心に残る。灰色の村、灰色の人たち。

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.8

理不尽に理不尽を重ね、精神的にもつらい状況におかれた母子。明るく前向きに生きるしかない。
こちら側の人間とあちら側の人間を対比して描く。
辛さを隠して前向きに生きる。風俗にも勤める。そこで同じようなつ
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

フィクションなのだが映像が現実味を帯びる。
中東地域の民族紛争、内戦、難民問題を背景にした社会派ミステリー。ロケ地も紛争で荒れた街や村を使っていて参考になった。
テロ、虐殺、拷問、レイプなども描かれて
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0

311津波の避難所で出会った老女、青年、女の子の3人。それぞれが親族の死と過去を背負って孤独に生きてきた。この出会いで強いつながりを持ったが、老女はやがてお金が底をつき食うに困る。
生活保護の申請をす
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Lonely Deaths(孤独な死)(2017年製作の映画)

4.0

孤独死クリーニング会社の作業2件を通して団地やマンションの孤独死を考える。
かたやデイトレーダーちかたや電気水道なストップ5年。金持ち貧乏関係なし。遺族はいても訪れない。
淡々と映像は進むが、それだけ
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轢き逃げ -最高の最悪な日-(2019年製作の映画)

2.5

ひき逃げして、結婚式の翌日逮捕される一流企業のエリート。
その裏には同乗していた友人の存在が。友人はわざと待ち合わせに遅刻して主人公(ひき逃げ犯)が裏道を急がせる。そこには、合コンで出会った女と待ち合
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ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

4.0

イスラムの国イランでも麻薬中毒者が激増している。
イランのスラム、警察の描写が出てくるがイラン人制作ならではのリアリティ感。欧米映画では見られない。
貧困が暴力や麻薬売買を生み出すスパイラルは国を問わ
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ゼウスの法廷(2013年製作の映画)

2.5

単調。善意が勝つ法廷劇。
人間性を失った裁判官が元婚約者の過失致死をめぐる裁判を通じて人間性を取り戻し、心に訴える判決を出す。裁判所のたて社会、膨大な判決処理の中で真実追及を忘れ前例、判例主義に陥る裁
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グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

4.0

詐欺師どおしの騙し合いコメディかと思って観たら違った。
終戦間際のドイツで、家庭教師青年の逆恨みでナチスに密告され家庭崩壊になった少女が現代になって復讐を遂げる。最後まで真相はわからない。
主人公の老
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

2.5

もっと老後資金を蓄えよという映画かと思ったら逆だった。
嫁姑の対立から理解▪信頼へのエピソードと、金より人付き合いや助け合いが大事ということがテーマ。ハッピーエンド。
荻原博子さんが老後資金は2000
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王妃の館(2015年製作の映画)

2.0

みうらじゅんの本、マイ映画修行に水谷豊のオカッパ頭が書いてあったのでアマプラで見たが駄作。時間稼ぎの喜劇、お涙ちょーだいの安易なエンド。浅田次郎原作というのでもっと深いと思ったがストーリーも撮影も安易>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

世界的な評価を受けた作品だと言うので視聴。作品に関わる原作、舞台については知らぬまま素直に観た。
相手を理解し切れぬまま死なせてしまった劇作家と女性の臨時運転手。似た境遇を持つ二人はお互いに本心をさら
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

18世紀イングランドを舞台にした宮廷劇。病弱な女王を中心に、3人の女の愛憎劇。今いるお気に入りを新入りが権謀術策を使ってのし上がる。3人それぞれが良い演技、中でも女王はすごい。
デフォルメしているが宮
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阪急電車 片道15分の奇跡(2011年製作の映画)

3.5

途中漫画イラストが出てきたのにはびっくり。日常のトゲを抜いていくオムニバスかつ連鎖。女優陣が豪華、演技派揃い艶がある。大阪のおばちゃんもよく集めた。庶民のおばちゃんは人がええねんけど、成金おばちゃんは>>続きを読む

原爆下のアメリカ(1952年製作の映画)

3.5

軍事力増強のためのプロパガンダ映画。1952年なので朝鮮戦争と米ソ冷戦を背景に、米国内でマッカーシーズムが吹き荒れていた頃。
この映画の敵国はソ連と、それに通ずる米国内共産主義者。
原爆が何発も落とさ
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土忍記 風の天狗(1970年製作の映画)

3.0

抜け忍物語だが、悪代官から村を守る、七人の侍みたいな話も入っている。
最後は、かつての忍者仲間と果たし合いをして勝って世間から姿をくらます。
若い頃の高橋英樹はスマート。和泉雅子も初々しい。
くの一軍
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.5

ニューヨーク、息子の代になり創作イタリアンで人気のレストランが舞台。親であるオーナーはかつてギャングであったが今は堅気。
副シェフの賭博がきっかけで、かつての仲間を殺され、レストランも乗っ取られそうに
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セデック・バレ 第二部 虹の橋(2011年製作の映画)

4.0

この巻は蜂起から敗北、自決まで。
圧倒的な軍勢の日本軍と協力する対立部族との戦いはゲリラ戦で大きな戦果を上げるが最後には敗北。途中女性たちは食料を戦士のものとするため首吊り自決。
子どもたちも顔に入れ
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セデック・バレ 第一部 太陽旗(2011年製作の映画)

4.0

1930年日本統治時代の台湾で起きた現地セデック族の反乱蜂起。霧社事件をベースにしている。
この巻は蜂起まで。
台湾は原住民、漢人、大和人が住むが日清戦争で日本の植民地となった。原住民は安い労働力、性
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大唐玄奘(2016年製作の映画)

3.5

amazon三蔵法師・玄奘の旅路のタイトルで視聴。旅路をダイジェストで見るにはとても良い。
622年長安からシルクロード、砂漠、天山を通り天竺ナーランダ寺院へ。インドで5年を過ごし多くの仏典を持って帰
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捜査官X(2011年製作の映画)

4.0

カンフーアクションも見どころだが、1910年代の中国農村と町のロケーションが美しい。
テロマフィア集団の跡継ぎが縁を切り村に移り住むことから事件は始まる。最後は村の家族を守り組織から絶縁を果たす。
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ザ・インタープリター(2005年製作の映画)

3.0

2回目の視聴。サスペンスとしてはそれなりだが、ニコール・キッドマン、ショーン・ペンともに現実感のないヒーロー。お約束どおり反発から愛情へ変わるロマンス。
アフリカでよくある民主化の闘志が年月とともに独
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女王トミュリス 史上最強の戦士(2019年製作の映画)

3.0

ヘロドトスは著書『ヒストリア』で、ペルシャ王キュロスは、トミュリス女王率いるマッサゲタイ人との戦いで戦死したという書いている。これをベースにした映画である。
紀元前550年前後にしては人物が現代風。特
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王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件(2010年製作の映画)

3.0

則天武后の時代背景だが全く関連ない。ファンタジックアクション、ロマンス、謎解き。
エンタメとしては面白いので3点。

ホテルローヤル(2020年製作の映画)

3.5

本を読んでいたので期待していなかったが、本とは違う出来でした。
本は7つの章が最終的にホテルローヤルに集約されるのだが、列車で女子高生と先生の会話の章が、なぜあるのかという謎含みの展開で、ホテルローヤ
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静かなレジスタンス(2008年製作の映画)

3.5

題名のとおり静かにレジスタンスを続けた老婦人の物語。
ドイツ占領下のフランスの村で、ドイツや信奉者のフランス人たちの中で反抗するでもなくレストランを営むルイーズが、偶然にイギリス兵を匿った。
政治的と
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ノンストップ(2019年製作の映画)

3.0

韓国のスパイアクションとハイジャックを組み合わせたコメディ。。北朝鮮の女性元情報員と韓国の元情報員が夫婦となって子を設け幸せに生きている。ハワイ旅行で三人が飛行機に乗り、妻を奪還するためにに北朝鮮情報>>続きを読む

代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン(2017年製作の映画)

3.0

秀吉の朝鮮出兵を背景に、世子後の光海君の成長物語&代立軍と呼ばれる貧農の傭兵との信頼関係、義に発展する物語である。
ドラマなので状況描写は史実とは大きく違うだろうが、アクションドラマとして見ればそこそ
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レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙/刑事グラハム 凍りついた欲望(1986年製作の映画)

2.5

ハラハラドキドキも謎解きの面白さもない。羊たちの沈黙の半分の出来。がっかり。期待が大きかった分、減点。

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

4.0

見知らぬ相手と手紙を通してほのかな愛情を育むというストーリーは目新しいものではない。
が、冒頭から意表を突かれた。手紙を運ぶのは弁当配達。ダイナミックなシーン。
知らなかった調べたらムンバイのお弁当配
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

ババを引いた哀れな男の物語。
サイコパス、パラノイアの女性の大胆な行動に惚れ込み結婚。
数年して恐ろしさを知り愛も冷め、若い女と不倫。
ここから妻の仕返しが始まる。周到に準備されたシナリオで、夫は浪費
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