山守と完全に決別した広能が坂井のように映るのが切ない。シンプルさを欠き、派閥間の政治劇に重きを置かれた作品にはなったがめちゃくちゃ面白い。
無印に比べると殺伐としていて好みではない、ストーリー的な面白さも一つ落ちると思う。
現実と虚構の境界線をぶっ壊し、カメラを通して新たな世界を視ることこそが「映画を撮る」ということ。世界を変えたければ行動を起こすしかない、映画の力を信じた花が儚くも美しかった。
復讐モノとしては今ひとつ煮えきらないが、その前段階として描かれる凌辱描写や殺人のシーンが昨今の映画にしては稀なほどしっかり描かれている点にはとても好感が持てた。最初は全く対極にいて敵視しあっていた2人>>続きを読む
痺れるOPから始まり圧倒的なテンポで展開される「見世物」的物語はとても楽しい。とにかく派手で景気が良くてパワフルな作品、こういう邦画に溢れていたであろう時代に今を生きる若者として憧れの念を抱く。
ゲームというモチーフを「輝かしい未来を勝ち取るためには己の過ちから逃げずに闘って、より良い自分にコンテニューしていくしかないんだ!!」というメッセージ性にまで昇華している点はやはりエドガー・ライト監督>>続きを読む
誰もが心のどこかに宮本を持ちつつも、宮本になれる人間はいない。だからこそ彼のどうしようもなく間違っていてカッコ良すぎる生き様に胸を打たれ、魂を揺さぶられ、「Do you remember?」が流れた瞬>>続きを読む
めちゃくちゃに普遍的で深い。愛ってなんだろう。ラスト40分は何回見ても感情をぐっちゃぐちゃにされる。恋愛映画かと思いきやその枠を遥か超えて哲学の境地に辿り着く、愛情という言葉にラベリングできない情念。>>続きを読む
「ザ・ワールド・イズ・マイン」っぽくて好き。劇中のクラシックもカッコ良かった。
客に余裕を持たせる程よい”隙”と、それをラストに凌駕してくる怒涛の摩訶不思議ワールドに痺れた。見る側をビビらせるために映像、編集、音楽全てに創意工夫が凝らされていてチープさは全くない。素晴らしかった。
まさしく”圧倒的熱量”
あの時代に言葉や武力で世界を変えてやろうと本気で思っていた人たちの迫力にやられた。
映像はいいけどお話が単純につまらなかった。時系列いじるのもテンポ悪く感じたし最終決戦も全く興奮しなかった。
「ヘレディタリー」とやってることがほぼ同じだし、「ヘレディタリー」の方が面白かった。
アニメの方を先に見てしまったので諸々陳腐に見えてしまった。でも出来は良かったと思います。特に丈とオババ、ペコ、アクマあたりの役者のハマりっぷりは凄い。
1時間半倉庫の中と回想シーンだけで持たせ、各キャラにフォーカスするごとにそいつのことを好きにさせられる演出力には脱帽。タランティーノ監督は好みじゃないけれど、見た中では1番好きな作品。
ようやくレビューを書けるのが嬉しいです。何を隠そうこの映画が自分の映画の原体験であり、生涯ベストの作品。カッコよくて笑えて泣けて、感動できてロマンチックで美しくて面白い。映画の全ての要素が詰まった永遠>>続きを読む
キルゴア中佐が映っている時が一番楽しかったし凄かった。後半はうーん…
人の心に無頓着な作品だなぁと思いました。母親も、マンガ家の女の子も、編集長の女性も全員最悪。物語を通して彼女たちが変わることもないし、もともと主人公は自立志向があったわけで大きな変化も成長もしたように>>続きを読む
正直ゲテモノを期待していったのですが蓋を開けてみれば何も持たないホームレス達が、唯一残された身体でもって自分の世界を表現するという””表現者””として真っ当かつ1番純粋なところにいる姿が映し出されてい>>続きを読む
肩の力を抜いて楽しく見られるバカ映画、こういうのがちょうど良い時もあるんです。人間と違ってヤハ族は差別しないぞ!!!
自分が途中でウトウトしちゃってたからか、映画自体の問題なのかテンポは良くないように感じた。描いている出来事は多くないけれど、一つ一つをネチネチと厭になるほど捉えるので(馬の目がビクビク痙攣してるのを寄>>続きを読む
自分みたいなバカにも分かる、圧倒的に真っ当な極上エンタメムービーここに爆誕!!!!!タイトに纏まったアクションで語り繋いでいく脚本、各シーンの濃度、小気味良いテンポと編集、各役者の顔面力!!全てが映画>>続きを読む
映画において観客の関心を最も惹きつけるのが「緊張」であり、その点に置いて今作(特に後半)は張り詰めた空気が充満する戦慄の映像体験だった。現実と虚構の境界を超える圧巻のラストに震えた。これが初長編監督と>>続きを読む
過剰なまでに俗悪と下劣と陰惨に振り切った””怪””作。ここまで極端な映画にはそうそうお目にかかれないと思う。世に蔓延る、中途半端に面白くて感動的な映画よりも、徹底的に醜悪な男の自堕落な生き様をだらだら>>続きを読む
脚本は所々唐突だが、やはり短い尺の中にもかっこいいシークエンスや見せ場をきっちり盛り込んでくれるデ・パルマ節は健在。肩の力を抜いて見れる楽しい娯楽作。