ゆめぴりかさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.2

やっぱり終盤ですよ。あの展開一発で全て持っていかれた感はある。そこまでも所々は面白かったけど、かったるいな〜と思いながらみてた。でもあの「人生の肯定」でそこまでのどうでも良く思えた日々がかけがえのない>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

次々に白と黒が反転し、混ざり合ってぐちゃぐちゃになる地獄夫婦演技合戦。長尺も全く退屈することなく、単純にめちゃくちゃ面白かったに尽きる。最初と最後のカットの演出が特に秀逸

CURE キュア(1997年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト級の衝撃、ストーリーも映像もとにかく予想外で怖すぎる。

パシフィック・リム(2013年製作の映画)

5.0

数年ぶりにIMAX3Dで鑑賞(少なくとも累計7回は見てる)。

「死ぬときはみみっちく死ぬんじゃなくてデカいロボットに乗ってデカい怪獣と戦って散りたい!!」
本作は、そんな夢想を一度でもしたことがある
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Tokyo 7th シスターズ 僕らは青空になる(2021年製作の映画)

4.3

もっと既プレイの人たちのための映画にしてもよさそうなのに、77分という短い尺の中で冒頭をナナシスを全く知らない人たちのために割きつつ起承転結のある物語を描きしっかりとその中にナナシスらしさ、その精神性>>続きを読む

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.0

ラストの食事シーンは久々に爆笑した。まさに映画的快楽が集約された最高の映像。無関心が生み出す会話のリズムや内容の”ズレ”。その”ズレ”による緊張感、恐怖、笑いが楽しい。

劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス(2002年製作の映画)

4.0

予想を超えた面白さだった、72分の満足感ではない。悪役もっと酷い目にあってもいいくらいの所業を犯してるのに割とスルーされてるところが若干胸糞悪かったが…

復讐 THE REVENGE 消えない傷痕(1997年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

中盤まではそこまで人が死なず、微妙かなと思ったが温泉に向かってドライブし始めるあたりで映画そのものが全く無軌道な方向へと走り出すあたりで快感を覚えた。そこからブロマンス要素が濃くなり、案の定人が死ぬ。>>続きを読む

復讐 THE REVENGE 運命の訪問者(1997年製作の映画)

4.5

何の躊躇も感慨もなく人が死ぬ、死ぬ、死ぬ。命の重みをまるで感じない渇いた空気がたまらなく最高だった。

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

4.0

アニメーションとホラー演出は最高、現実と理想の対比がメインテーマならもう少しそこに対するメッセージ性が欲しかったかも。

東京流れ者(1966年製作の映画)

4.0

常に一枚絵として成立する極彩色、構図、アングルの美しさを備えた映像がなんとも格好良い。『ラ・ラ・ランド』の元ネタにもなってると知って、デミアン・チャゼルの映画オタクっぷりに驚いた。全くそういうイメージ>>続きを読む

やくざの墓場 くちなしの花(1976年製作の映画)

4.0

深作×笠原やくざ映画の安定の面白さ、異常なテンポと熱量に圧倒される。ちょっとウェットになりかけたらすぐ銃撃戦で血まみれの死体が画面にデデン!と入るのもいい。たまに見る暴力映画は最高

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.3

初っ端の森の背景がリアルすぎて「入るスクリーン間違えたか?」とさえ思ってしまったほどの背景含めた作画の気合いの入りっぷり、物語の話運びの鮮やかさ、主要人物がそれぞれのやり方で活躍する連携プレイの面白さ>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.8

血生臭い殺し合いと未来を担う若者へのエールを同居させた青春映画なのがすごい。
主人公2人が1番応援しがいがないのが少し残念。首だけになったやつに手榴弾咥えさせて投げ込むのとかを誤魔化さずに本当に映像で
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貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

4.0

楽しくてハッタリが効いていて景気が良い、いい映画でした。

本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

現実の世界に存在し、ある種暴力的にまかり通ってきたバイアスへの抵抗というか、「恋愛映画」の中で当たり前だとされてきた男女の描かれ方への反抗のようなストーリーテリングが最高。女性は有害な男性に抵抗する意>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

映像と音楽は言わずもがな、名も無き男が世界の「主役」になるまでの物語としても面白い。ブロマンス最高。
今まで見たノーラン映画の中で1番好きな『インセプション』と同じくらい好き。
2回目見たら超える可能
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.9

前半はサイケな映像に見慣れてしまえばかったるくてしょうがないが、ガンギマリなニコラス・ケイジの怪演と最高にイカしたショットや燃える厨二全開のバトルがブッ込まれる後半はとにかく楽しい。ラストも最高。最初>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

5.0

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という物語を締めくくるに相応しい、堂々たる「劇場版」であり本当に素晴らしい作品だった。魂が震える脚本、映像、アフレコ……その全てであまりにも真っ直ぐ、真摯な「愛して>>続きを読む

男たちの挽歌(1986年製作の映画)

4.5

「負け犬のままで終わりたくないんだ!!アイツをぶっ殺すまで俺は死ねねえ!!」な話が大好きな男に捧ぐ大傑作男泣きムービー、マーク兄貴があまりにも最高。
マーク兄貴………

誰も知らない(2004年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

是枝監督の演出や美術、スタイリストの巧みな仕事によって画面内に現実としか思えない世界を構築してしまっていることは認めざるを得ない。素晴らしい。
ただ、正直言うともう二度と見たくない。
作り物とはいえ子
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

映像は信じられないほど美しくて素晴らしい、『インセプション』のさらに先を行く人智を超えた超常的な世界を限りなく””本物””のように撮ってしまうノーラン監督には脱帽した。また壮大な話の規模感も「これは大>>続きを読む

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

5.0

自分は欅坂46についてはほぼ全く知らない人間だ。ただこの作品においてそれはあまり関係のない話だった。
この映画は、尋常じゃなく濃い
“””人間”””についての物語だった。神様じゃない、たった15.6歳
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.9

好みの話をするとエピローグが完全に蛇足、エピローグが始まるまでのラストの展開と画作りに惚れ込んでいた自分としてはそこで映画のテンポが一つ途切れてしまったなという印象。エンドロールも然り。
そこさえ気に
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.7

「怖い。人の心というのは本当に掴みどころがなく、分からない。」
初見時に書いたレビュー。
(以下微ネタバレあり)
この印象は、2回目の鑑賞で大きく覆った。この映画にまとわりつく雰囲気や、演出は確かに非
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殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

3.9

先の二本に比べると正直テンポも見応えも劣るが、逆に現実の時代背景を元にした重みのあるストーリーはラストも相まって胸にずっしりと響く。「こいつ誰がどう見てもド悪党だろ!!!」という面構えのクラウス・キン>>続きを読む

豹/ジャガー(1968年製作の映画)

4.7

とにかく””最初のシーン””が激アツ。
おっちょこちょいで間抜けだが同志たちと革命の夢に燃える男と、金が第一・自分以外の人間は信用しない頭も腕も良い男。対照的な2人が織りなす「男ふたり」映画として最高
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続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)

4.5

過去を葬り自由に生きるため、自分の運命に決着をつけるため、引き金を引くジャンゴ=フランコ・ネロの佇まい、そして瞳の美しさが尋常ではない。希望を失ってなお、大切な人と生きるためにズタボロになりながらも最>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

我々が生きている””普通の””日常がいかに特別なものであるか、この映画を見るたびに思い知る。「みんなが笑うて暮らせ」る世界を作っていくこと、二度と繰り返してはいけない戦争の悲惨さを語り継いでいくことが>>続きを読む

となりのトトロ(1988年製作の映画)

3.4

初見。
正直面白くなかった。アニメーション的に派手で見所なシーンでも、それまでの物語に結びついているとかではなく単に見た目が「派手」という印象。あと単純に自分はこういうただただ不思議な体験、みたいな物
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

カッコよくて美しいものしか映らない。一見バカっぽいけれど、緩急の付け方やセリフの繰り返しどれをとっても巧みな、本当に隅々まで考えて撮られている映画史に残る名作。
死んで蘇って、デス・ロードで派手に散る
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

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初見。下ネタは寒い、走るシーンは盛り上がらない、話は一向に進まない、わけがわからないまま終わってしまった。また見ます。

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

5.0

こんなの、大好きに決まっている。
「はしの方」の人間を映し出しながら、この世界に「はし」なんかないんだとド直球のエールを投げてくる。最初はこのスタイルで1時間もつのかと、正直不安さえ感じたが全部が必要
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.3

強烈。
前半の映画愛に溢れた軽やかな作劇から、一気に重量を持って反戦を訴える後半はかなり重たく感じたが、それでもたったの3時間で人間の歴史=戦争の歴史を追体験しながら”映画の歴史”も同時に追う全く新し
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