狂王キシリトールヴィヒ2世さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

狂王キシリトールヴィヒ2世

狂王キシリトールヴィヒ2世

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.8

アステロイド・シティはウェス・アンダーソンの最高傑作ではあるよね
わかりにくさというわかりやすさがあるというかインスタレーションをウェス・アンダーソンの支配的な眼差しに縛られて追うような尖り方を感じた
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

4.4

説明がくどくないし怖いし終盤の部屋から女の子が出てくるところ鳥肌たった

パリピや裕福な家庭ではなくひとり親世帯
被虐的あるいはより嗜虐的
共感的な嫌さ

シャイニングのオマージュ
シャイニングやホー
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絞殺魔(1968年製作の映画)

4.0

スプリットしまくってる間はそんなに好きじゃないんだけど終盤殺人を再現しはじめてから編集がくそいかす
1番初っ端が左側に何を映し続けてるんだろうと思ったら結局少しだけ角度が違うけど全く同じ方向から扉を写
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女は男の未来だ(2004年製作の映画)

4.4

お前らはきもくないからだめだよときもいなりにつらいよというホンサンスの俺が強い
予定調和な小芝居、予定調和なパン
現実の人間はその動線をたどらないし現実の人間はそんな表情をしないという感じの最もミニマ
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デモンズ(1985年製作の映画)

4.0

アルジェントこんなぶっとびアクションやるんだって思ってたら監督はアルジェントじゃなかった
終盤ほんと好き

ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

5.0

本当にすべてが最高すぎる
衣装も照明も調度も銃撃も演技もすべて
この世界に入りたい
計算と感情の絶妙なバランス
階段落ちもある

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.5

シンプルにこういうの好きを出してくる
最近のディズニー民族的アイデンティティと自己実現みたいな話多いけどそれで良いよ
やっぱり恋は素敵だし

探偵マーロウ(2022年製作の映画)

4.5

リーアムニーソンだと人あたり良さそう感が出すぎているけどちゃんと暴力だからまあ丸くなったけどちゃんと暴力なマーロウとして西海岸にあふれかえる変な連中と暴力で関わっていくので楽しい
西海岸の光と暴力

フィルム(1966年製作の映画)

4.2

作品の主題はむずいけどキートンに残された華失われた華

A2(2001年製作の映画)

4.5

ずっと吐き気を催しながら。昔前作をみたときはシンプルにマスコミと警察の横暴に怒りを覚えておばちゃんの優しさに泣いたけどなんかもうそういう気持ちでみられなかった。大衆とか組織とか帰依とか全部しんどい。人>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

なんかシンゴジラ面白かったしって気持ちで映画館でみてたら少しだけがっかりしてたかもしれない

ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

4.2

応援歌みたいな音楽がめちゃくちゃ楽しい。ピッコロがまたフュージョンのコーチやらされてるの最高。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最初の火事とかオブジェクトの軋み方とか良い。前半のあおきじとの戦いの緊張感とわくわく。鳥大量。もっと説教されるかと思った。俺はこれなら春樹で良い。ジブリ成分はあるけど。あとなんか音楽が邪魔に感じるとき>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

5.0

シャイアラブーフ笑
めちゃくちゃぶっとんでて最高だったな
わかりやすさとそれっぽさはすべてロマン馬鹿展開をぶち込むため
終盤の国の威信をかけた歴史的激突最高すぎる
馬鹿展開のさなかにあるインディの表情
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

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ラーメンどんぶりみたいなケープ
完全にながら見しちゃってたんだけど画面みるたびにみんなこっち向いて写真みたいにポーズ決めてた

怒りの日(1943年製作の映画)

5.0

これはすごいな。ドライヤーそこまで良いと思ってなかったけどこれは好き。キリスト教と抑圧された女性、女性の死みたいなところは共通するけど音の使い方の派手さと信仰の場面と官能的な場面という違う線が映画の進>>続きを読む

青の稲妻(2002年製作の映画)

4.5

ドルやパルプフィクションが出てくるのはチョウユンファへの憧れとはまた違う閉塞感。オペラやオリンピック。大陸の歴史と広大さがあっても京劇が西洋的価値に劣る。途方もない未練が残るとしても徹底的にしつこく執>>続きを読む

奇跡(1954年製作の映画)

3.9

映像の舞台演劇的なかたさが好みかどうか
設計された動線
ちょっと癖になってくる
奇跡ってなんか新鮮かも

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ良いところたくさんある冒頭のわざとらしい波に足が濡れるのとか。全裸でねそべったけつとかプールとか。なんか絶妙なバランスの気の抜け方。アメリカのインディペンデント映画のありそうでないような絶>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ良い映画だけどすごく好きかといえばすごく好きではないけどシャンタル・アケルマンファンとして戻ってきた時にやっぱり良い映画だよなってしみじみ思いそうな映画。照明のオンオフと部屋の行き来、特に>>続きを読む

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.0

法悦のマグダラのマリアを思わせる。陶酔、涙、男装(戦争)に対する嘲笑、怒り、暴力。このジャンヌと審問官それぞれの信念の強さに何を思うのか宗教者に聞いてみたい。正直顔の連打に飽きてくるから最後の群衆と火>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.0

幼馴染の名塚佳織というすべてのオタクがこういうのでいいんだよとなるこういうのでいいんだよ。和製ディズニープリンセス映画になるポテンシャルをたまに感じさせる。

お葬式(1984年製作の映画)

4.8

清でてた
人の営みに対する観察力
語り方でもあると思うけど何をみているか何に注目して生活しているかを感じさせる切り取り方
こういう人物だとかこういう関係性だとかぱっと見では計り知れないことの面白さ
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ファーストフード・ネイション(2006年製作の映画)

4.0

ロストハイウェイの人そういえばろくさいの〜も出てたな
牧場から逃げ出さない牛に憤りを感じられる人間であり続けないといけない気がするとは思いつつ牧場から逃げ出さない牛みたいに生きてる

オーケストラ・リハーサル(1978年製作の映画)

5.0

ファシズムや多数の暴政やその他外的要因やら信仰やら時代やらなんやらによって危機にさらされる社会や芸術。ディオニュソス的作品世界が最高すぎる。前半後半で違う良さが出るんだけど作品全体に良い効果をもたらす>>続きを読む

コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

3.2

舞台でこんな感じのみたら結構感動するかも。げろと腐敗した食材は好き。

3-4x10月(1990年製作の映画)

4.5

花畑と爆発がみられたので良い。この爆発の脈絡のあるようでないようでそっと起きてど派手でとても良い。無茶苦茶でやだなっていう落とし穴的身近な存在の造形。表情を失う人々。豊悦かっこいい。

スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

4.8

フィリップkディックの行き当たりばったり感が最高点で結実してむちゃくちゃに最高。リンクレイターの無軌道な人間描写力と哲学性が左脳と右脳の競合の映像化!

オルランド(1992年製作の映画)

4.6

素晴らしいすごくわくわくする。美やファッションが男性の作った男らしさ女らしさだとしてもその男らしさ女らしさの時代ごとの多様さにどうしてもわくわくしてしまう。コンサバな美を注釈付きにせよ賛美したいし楽し>>続きを読む

ビートルズ/イエロー・サブマリン(1968年製作の映画)

4.4

理想郷にたどり着いて理想郷を救わなければいけない。オールユーニードイズラブ泣く。今日からイエロー・サブマリンの青年。

X エックス(2022年製作の映画)

3.8

オタク映画な感じ。サイコとシャイニングはもろ引用してたしヴィジット感もあるしたぶん他も色々入れてるんだろうし1番好きな夫婦セックスのところも実は愛情萬歳だし。まあ性欲と殺人の関係で言えばホラー映画の女>>続きを読む

いぬ(1963年製作の映画)

5.0

最高すぎる。たまらん。もう良すぎて泣きそうにすらなる。ショットもカッティングもかっこよすぎる。ランプが揺れる陰影とかスクリーンプロセスと雨と車をしつこく撮るところとか発明的良さもある。車と顔の静と背景>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.5

シャ乱Q脳内に流れる
大人の見る萌えアニメ良い意味で
破局ミステリーって感じで楽しめる恋愛映画あるけどオチの後だらだらしないでほしい
北村匠海が全身のバネを使って挿入するところ好き
KIRINJI聴い
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