emiさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

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ザ・サイレンス 闇のハンター(2019年製作の映画)

2.0

冒頭の20分でダメなホラー映画とわかってしまう駄作。化け物コウモリが世界を襲い音を立てない者が生き残る設定で、聴覚障害の娘を持つ手話のできる一家のサバイバル劇だ。予想通りの展開で全然怖くない。

アラジン(2019年製作の映画)

3.5

豪華絢爛なアラビアの文化とファンタジーはとても相性が良い。さすがガイ・リッチー監督!なサービス精神旺盛で飽きさせない演出で大いに楽しませてくれる。ユーモア満載のアニメーション版のスピリットを継承しレベ>>続きを読む

去年の冬、きみと別れ(2018年製作の映画)

3.0

リアリティは無いがミステリとしては悪くない。映像はスタイリッシュで美しいが、セリフや演技が凡庸で安っぽい。

アルカディア(2017年製作の映画)

3.0

カルト宗教の集団生活から抜け出してつつましく寄り添うように暮らしていた兄弟が、1日だけのつもりで再びコミューンに戻り驚くべき秘密を発見する。秘密を発見するまでが面白く、想像が膨らんで次の展開が気になる>>続きを読む

家なき子 希望の歌声(2018年製作の映画)

3.0

ジャック・ペランやダニエル・オートゥイユなど大物俳優が出演している「家なき子」。衣装が昔のアニメーションを忠実に再現していて懐かしい。南アルプス地方の景色が美しく、鍵となる音楽も印象的。子供から大人ま>>続きを読む

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

1.5

手記によって明らかになっていくある殺人者の物語だが、あまりにご都合主義な展開で浅薄な映画。スリラーなのに意外性もなく、殺人者という特殊な人物の掘り下げもなく、退屈。

ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場(2016年製作の映画)

2.0

安っぽいスリラー作品。第2次大戦中に寒村で起きた悲劇を描くが、心理描写は表層的で登場人物たちの行動も唐突だ。伝えたいことがよくわからない。

グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.0

フランスで実際に起きた神父による少年への性的虐待事件の映画化。事件から30年が経ち家庭を持ち幸せに暮らす被害者の一人は、問題の神父が現在でも子供のそばで仕事をしているのを目にし衝撃を受け、時効になる前>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.0

17世紀のアメリカ、ニューイングランド地方で孤立した生活を送る家族に起きた悲劇を描いた作品。サイコ・サスペンスと見るか、オカルト・ホラーと見るかは解釈によるだろう。アニヤ・テイラー=ジョイが印象的だ。

アラジン 新たなる冒険(2015年製作の映画)

1.5

彼女には金融関係のエリートと偽っている定職のない男が、バイト先で子供たちにアラジンの物語を自己流に語って聞かせる。全編を通してユーモアが滑っていて全然笑えない。子供向けのクリスマス映画としてもかなり凡>>続きを読む

プライム・ターゲット(2016年製作の映画)

2.0

ご都合主義で古くさいサスペンス作品。ありえなさそうな展開がだらだらと続くが最後の20分は面白かった。主演俳優がキモなのに迫力と魅力に欠けたが、米大統領役は良かった。

大いなる遺産(2012年製作の映画)

3.0

イギリスの文豪の作品をイギリスの名優たちが共演した作品。当時を再現したセットも映像も素晴らしい。キャスティングも良かったが、エステル役が絶世の美女というにはちょっと地味だったかも。

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

3.0

歴史に名を遺した偉大な思想家の若い頃を描いた興味深い作品。理想的に見えた共産主義がやがて資本主義に圧巻され、現在その資本主義は拡大した貧富の差によって変革を求められている。映画の中の演説が今の我々に訴>>続きを読む

オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

3.0

いわゆる「イタイ」中年女性の物語だが、自分に正直な彼女が可愛らしく見えてくる。寺島しのぶが素晴らしく、主人公の感情や人物像にリアルな存在感を与えている。可笑しみと哀しみがうまく織り込まれた作品で、ラス>>続きを読む

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.0

高校生、20歳、28歳と年代の違う女性たちの物語が交差する物語。どの話も閉塞感と絶望が背景にあることを感じさせる。しかも年齢が上がるにつれて生きづらさが増していく。現代の社会を反映していることは確かだ>>続きを読む

嘘八百(2017年製作の映画)

3.0

骨董品詐欺をテーマにした痛快なコメディ。主演二人のコンビも娘と息子のコンビもナイスキャストだ。映画「バードマン」を思わせるドラムソロが印象的な音楽も良かった。

ピースブレーカー(2017年製作の映画)

2.5

車で人を撥ねてしまい隠蔽に必死になる刑事が、麻薬と汚職の陰謀に引きずり込まれるマレーシアが舞台のクライム・アクション。リアリズムは無視したマンガチックでコミカルなタッチ。とってつけたようなドラマパート>>続きを読む

シャングリラ、天国の誘惑、罪の楽園(2012年製作の映画)

1.5

ドラッグとクラブカルチャーを描いたブラジルの作品。ドラッグが原因で刑務所に行った過去がある男と恋人を亡くした過去がある女の恋の物語だが、軽くて浅い。

劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ(2016年製作の映画)

3.0

こういったあるジャンルに特化した作品にはいつも興味を惹かれる。スポ根ものの定番である努力と友情とライバルとの切磋琢磨が吹奏楽部で繰り広げられる。演奏シーンは楽しく聴き応えあり。続きが観たくなる。

さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

2.0

布にメッセージを織り込む一族というアイデアは魅力的。しかし日本のアニメーション作品の多くがそうであるように、甘ったるいキンキン声が耳障りで疲れる。長寿ゆえの必然の別れがテーマとなっているが、ストーリー>>続きを読む

男子高校生の日常(2013年製作の映画)

2.0

男子校と女子高が合同で学校祭を行うことになり、慣れない女子たちの存在にテンションが上がる男子高校生たちを描いた作品。カリカチュアした笑いを取るコメディなのか、ゆるいけどリアルな脱力系コメディなのかどっ>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

2.5

前作「スプリット」はジェームズ・マカヴォイの人格演じ分けが見所のスリラーだったが、この作品は3人の「スーパーヒーロー」が集結したコミックぽい展開でがっかりだ。

無伴奏(2016年製作の映画)

3.0

全体のトーンや当時のファッション、演出は良かったが主演の成海璃子の演技が浮いていてちぐはぐな印象。池松壮亮と斎藤工が巧かったので余計に気になった。街や下宿のシーンでもっと音楽を使ったら当時の雰囲気が出>>続きを読む

不都合な真実2:放置された地球(2017年製作の映画)

3.5

大きな反響を呼んだ前作からもう10年が経っているが、状況は当時から改善されたどころかより深刻になっているのが悲しい。絶望的に見える時も希望を失わず行動し続ける彼の不屈の信念に感服する。

フランス組曲(2015年製作の映画)

3.0

ドイツ占領下のフランスの小さな町を舞台に、音楽を通じて密かに心を通わせるフランス人女性とドイツ軍中尉の物語。当時の雰囲気が伝わってくる細部まで気を配った映像で、キャストも好演。

BECK(2010年製作の映画)

4.0

バンドもの映画は傑作が多いものの、残念ながら日本映画では殆どなかった。しかしこの作品の試みは成功しているし、音楽も悪くない。誰もが聞きほれるヴォーカルの声が聴く人の心の中でのみ聴こえるという演出はクレ>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.0

犬好きに違いないラッセ・ハルストレム監督の転生を繰り返す犬が主人公の物語。色んな犬種の素敵な演技が楽しめる心温まる作品。「トッド・ソロンズの小犬物語」がシビアで人間の身勝手さを皮肉たっぷりに描いていた>>続きを読む

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

2.5

スリラーとしては杜撰でリアリティに欠け古臭い。記憶を失う殺人者という面白い設定があまり上手く生かされていない気がする。主人公の殺人者はコミカルなタッチを持たせた役作りが良かった。

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.5

100人以上の画家が描いたという素晴らしいアニメーション。映像の美しさのみならず、ミステリ仕立てのストーリーも面白い。エンディングのキャストの紹介も洒落ている。ゴッホの生涯を思うと痛ましく、この作品を>>続きを読む

アンダー・ザ・ウォーター(2017年製作の映画)

2.5

荒廃した近未来の地球を描いたSF作品はたくさんあるが、これは海面上昇バージョン。あと75年でタイムトラベルが可能になるかは疑問だが、二人に分裂するというのは面白い。しかし物語は平坦で退屈。映像も地味で>>続きを読む

草原の実験(2014年製作の映画)

3.5

美しい映像と音で語る台詞の無い作品。政府への批判が検閲されるような国で社会的なテーマの映画を撮るのは工夫が必要になるが、この作品はシンプルに強烈にメッセージを伝えている。余韻が長く残る映画だ。

キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.5

山間の小さな町の木こりと若い映画監督の交流を描いた作品。役所広司がさすがの巧さでコメディセンスが光る。田舎のおいしい空気が感じ取れるような映像で、温泉に行きたくなる映画だ。

ある公爵夫人の生涯(2008年製作の映画)

3.5

18世紀のイギリス貴族デボンシャー家の実話に基づく作品。衣装や美術が素晴らしく、見応えあり。当時のイギリスの上流社会の優雅な生活ぶりが窺える。レイフ・ファインズが倦怠と気品を漂わせ公爵役にぴったりだっ>>続きを読む

野火(2014年製作の映画)

3.0

美しく豊かな自然と人間が行う破壊と残虐性の対比が強烈だ。容赦ない残酷な映像で主人公の絶望と恐怖がまざまざと伝わってくるが、戦争を繰り返してはいけないという戒めとするには最後に死者数を示すなりこれが現実>>続きを読む

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.0

映画を観る楽しみを存分に味わえる凄く楽しい作品。画面から溢れる色彩、音楽、ユーモア、可愛い動物たちにとぼけた人物たち。タイトルは「酪農道」の意味らしい。天真爛漫さと何が起ころうと驚かない肝の据わった感>>続きを読む

ダンシング・ベートーヴェン(2016年製作の映画)

3.5

バレエを構成する要素を多角的に見せてくれる秀作ドキュメンタリー。ダンサーたちやオーケストラの練習風景のシーンが面白かった。そしてこの曲のメッセージを現代の社会情勢にも通じる普遍的なものとして表現しよう>>続きを読む