emiさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

2.5

テーマが面白く期待していたが、この興味深い実験の意義と結果を検証するというよりこの期間に起こった彼の個人的な出来事や考察を綴った作品で少し期待外れ。そして何よりエンドロールで彼が選んだモノが最初の10>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.5

広大な自然を旅するロード・ムービーの魅力と、開拓時代のゴールド・ラッシュのロマンを背景に4人の男たちの交差する運命を描いた作品。映像もストーリーも見応えのある良作だ。音楽や望遠鏡から覗いたような画に往>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.0

こういう人物だからこそ世界一の大富豪になれたのかもしれない。クリストファー・プラマーの存在感が圧巻。さすがの手堅い作りで見せてくれるが長尺すぎた。

二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

3.0

過去に問題を起こした天才シェフが再起する物語。スピーディーな展開で、さながら戦場のような一流レストランの厨房のシーンが魅力だ。だが情熱以外で「天才」が凡人と違うのは何なのかといったところは深く描かれて>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

4.0

次に何が起こるのか固唾をのんで見入ってしまう上質のスリラー。キャスティングが絶妙で登場人物の個性がわかりやすい。音楽や編集が作品の雰囲気やリズムを作り上げていて、この監督のセンスの良さを改めて実感した>>続きを読む

YARN 人生を彩る糸(2016年製作の映画)

3.5

アートとしての編み物という興味深いテーマで、グラフィティ・アートからサーカスまで様々なアーティストを紹介する楽しいドキュメンタリー。やけに詩的なナレーションも一興。

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

3.0

服飾デザイナーというと華やかでエキセントリックなイメージがあるが、この人はとても職人的で物静かでストイックだ。彼の自宅の装飾と庭園が素晴らしくてため息が出る。彼ほど地位を確立したデザイナーであっても1>>続きを読む

ブルーム・オブ・イエスタディ(2016年製作の映画)

5.0

シリアスなテーマをユーモアと暖かい眼差しで描いた、ユニークで素晴らしい作品。決して型通りの展開にならず、人間の複雑で崇高で突拍子がなく愛すべき性質が網羅されている。戦争犯罪という重荷を真っ向から受け止>>続きを読む

ジョニー・ノックスヴィル アクション・ポイント / ゲスの極みオトナの遊園地(2018年製作の映画)

2.5

期待通りのバカバカしい体を張ったコメディだが、現在の行き過ぎた安全重視・訴訟回避への違和感には共感できる。冒頭の老人に扮したノックスヴィルにぎょっとさせられた。

ナチスの愛したフェルメール(2016年製作の映画)

3.0

画家として行き詰った男が贋作を始め、ナチスにフェルメールの作品を売ったことで戦後国家反逆罪の罪に問われるという事実に基づいた作品。画家としてのプライドと彼のミューズとなる女性への執着で追い詰められるさ>>続きを読む

サンストローク ロマノフ王朝の滅亡/サンストローク 十月革命の記憶(2014年製作の映画)

2.5

十月革命後の内戦で降伏した兵士たちの収容所での日々と、その中のある将校のロマンチックな思い出がスケールの大きい映像で交互に描かれるスペクタクル大作。映像は美しいがストーリーは冗長で退屈。

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

2.5

豪華キャストで面白いテーマなのに凡庸な出来で少しがっかりさせられた。エル・ファニングのプロモ映画みたいにやたらアップのカットが多く、トランスジェンダーや家族の問題の描き方に深みが欠けているように感じた>>続きを読む

笑う故郷(2016年製作の映画)

4.0

全編を通して無駄なシーンが無く、さもありなんという故郷の人々の様々な反応、さすがというラストまで素晴らしい作品。キャストも隅々までリアリティがあって文句なし。

彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

4.0

遠い異国に感じるイランでも、休暇を過ごす普通の人々がすることはどんな国でもあまり変わらないのだと感じた。そしてこの監督の他の作品もそうだが、登場人物たちがとても身近に感じられるのだ。そしてあっという間>>続きを読む

ティファニー ニューヨーク五番街の秘密(2016年製作の映画)

2.5

軽快なテンポの編集でセレブが多数登場するドキュメンタリー。観て楽しいがティファニーの宣伝という感じで、鋭く対象に迫るタイプの作品ではない。おませな女の子二人のティファニーについての会話が可笑しい。

アイデン&ティティ(2003年製作の映画)

1.5

冒頭のインタビューが一番面白かった。バンドブームに乗ってメジャーデビューしたものの、金かポリシーかの狭間で悩むミュージシャンの姿を描いているが、彼らの音楽が酷いので全く乗れない。ハーモニカで話すボブ・>>続きを読む

パリ3区の遺産相続人(2014年製作の映画)

2.5

ストーリーや登場人物の魅力はいまいちだが巧い役者が揃っているので悪くはない。物語の核になるフランス特有の制度「ヴィアジェ」が興味深く、パリの風景を楽しむ作品。

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

2.0

恋人の身元を突き止めるまでの調査の旅が描かれるが、サスペンスとしては弱く、ヒロインの自分勝手さが前面に出て二人の絆や愛情が伝わってこないので感動も薄い。

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.0

松岡茉優が巧いので、少女漫画っぽい設定でもリアルで面白かった。ラストシーンがちょっとくどくてドラマっぽくなっているのが残念。

ユアン・マクレガー 荒野の誘惑(2015年製作の映画)

2.0

若きキリストが断食しながら砂漠を旅し、もう一人の自分が悪意ある誘惑を囁くがそれをはねのけて我が道を進むというお話。宗教的な作品で、映画としての面白みに欠ける。

ビヨンド・ザ・スピード(2017年製作の映画)

2.0

女性レーサーとチンピラの恋愛映画。自分勝手な二人の恋の末路に全く共感を抱けない。レーサーという職業が全く作品に生かされておらず、「最後の大仕事」も緻密な計画とはいいがたい。やたら長尺でもったいぶったつ>>続きを読む

ポリーナ、私を踊る(2016年製作の映画)

2.5

バレリーナを目指す少女の成長物語。しかしバレエに対する執着や情熱が伝わってこず、家族との関係や挫折や葛藤の描き方が表層的だ。しかしダンスシーンは美しく、振り付けを完成していく練習シーンなどは見応えあり>>続きを読む

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.5

心に傷を持つ子供たちの孤児院での生活を描いたストップモーション・アニメーション作品。声を大人の声優ではなく子供がやっているので物語がリアルに迫ってくる。押しつけがましい泣かせの演出とは無縁のピュアで心>>続きを読む

オリジン(2016年製作の映画)

2.5

大学で老化を遅らせる新薬の研究をしている学生が、癌を患う恋人に開発途中の薬を投与し、手に負えない結果を招くというSF作品。B級感・低予算感はあるが、それほど悪くはない。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

3.0

大学教授が強姦殺人の罪で死刑判決を受け、死の直前に指名した記者のインタビューに応じる。話を聞くうちに冤罪の可能性が強まり、死刑執行のタイムリミットが迫る中、記者は独自の調査を始める。死刑制度をテーマに>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.5

ケイシー・アフレックの演技が素晴らしい。静かな海辺の町マンチェスターの風景が印象に残る。過去の悲劇により心を閉ざしている主人公と対照的な青春を謳歌する甥との会話が可笑しい。しみじみとした喪失と再生の物>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.0

十分にありえそうな現代の家族の背筋がゾッとするような話だ。お互いへの愛情や思いやりがほとんど感じられず、それぞれが自分勝手につつがなく暮らすブルジョア家庭を淡々と描く。タイトルが強烈な皮肉になっている>>続きを読む

残像(2016年製作の映画)

2.5

政治によって迫害され窮乏のうちに生涯を終えた、ポーランドの実在した芸術家の晩年を描いた作品。政府の締め付けが強まる中で、毅然として表現の自由を守り抜こうと抵抗する姿には心を動かされるが、一方で同じく芸>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

2.5

ベッドシーンが多いのは作品のテーマ上当然かも知れないが、演出がポルノっぽくて色気に欠け、げんなりさせられる。女性の性の奥深さに惹かれ仕事にのめりこんでいく主人公の変化がさほど感じられなかった。

男と女の不都合な真実(2009年製作の映画)

2.5

いがみ合う男女が最後には結ばれる定番のロマンチック・コメディ。キャラクターの魅力と会話の面白さ、コメディセンスがキモになるが、この作品はどれもいまいちで展開が強引に感じる。もっと面白くなりそうなテーマ>>続きを読む

切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)

3.5

19世紀のロンドンを舞台にしたミステリー。霧の街に重厚な衣装の時代背景に陰惨な殺人事件がよく似合う。手がかりを追って事件を解決まで持っていき最後に犯人が明かされる正統派ミステリで、キャストも美術も隙の>>続きを読む

永遠のジャンゴ(2017年製作の映画)

3.0

偉大な音楽家ジャンゴ・ラインハルトの戦時中を描いた作品。彼やジプシーたちへのナチスの迫害を描いていて、独自の奏法を生み出した過程や生涯に触れられていないのは残念。しかし演奏シーンが多く、音楽映画として>>続きを読む

ポルト(2016年製作の映画)

2.5

タイトルの港町ポルトの風景が美しく、自分もそこにいるように感じる。ストーリーはシンプルで、ある男女の出会いから別れをそれぞれの立場から描いている。音楽とカモメが余韻を残す。

ラストツアー​(2019年製作の映画)

3.0

哀愁漂うチェビー・チェイスと老いて太ってもやんちゃなリチャード・ドレイファスという二人のコメディ・スターが共演し、高級老人ホームで再会を果たし50年ぶりに復帰ツアーにでるコメディアンとマネージャーのロ>>続きを読む

ピーターラビット(2018年製作の映画)

4.0

絵本のピーターラビットと仲間たちが高クオリティのCGになってディズニーアニメのような活躍を見せる楽しい作品。原作のイメージとは違うが、ユーモアの効いたセリフ、リズミカルな展開で笑わせてくれる。続編が観>>続きを読む

ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男(2013年製作の映画)

3.5

第2次大戦下のハンガリーで勇気と機転で大勢のユダヤ人を救った青年の実話を基にした歴史映画。迫力ある映像と良い脚本で物語に引き込まれる良作。主演のジョナス・アームストロングが好演で、どんな国籍の人物も演>>続きを読む