escherさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.8

当時、韓国ではこんなことが起きていたのね。そして、「過ちは繰り返される」と改めて思った。IMF(国際通貨基金)って社会の授業で習って、理念とか教えてもらったけど、実際は欧米諸国が有利になるように動いて>>続きを読む

解放区(2014年製作の映画)

3.2

主人公である若きADが、変容していく様は、想像の範疇を越えていて、引き込まれた。
ただ、おそらく素人であろう西成の登場人物たちのキャラが濃すぎて、存在感において俳優陣を圧倒してしまっている故に、物語す
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.6

事実に忠実なのかもしれないが、明確な英雄がおらず、カタルシスに欠けていた。
ただ、若きテロリストの心情が吐露されるシーンは、なかなか痺れた。

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.8

「わたしは心を嗅ぎ分けられる」というキャッチコピー通り、異常な嗅ぎ分けができる女性が主人公。物語に引き込まれて、予想をどんどん裏切ってくる映画。
オンリーワンというのは、まさにこういう映画のことを言う
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108~海馬五郎の復讐と冒険~(2019年製作の映画)

3.5

TOHOシネマズ新宿で観賞。劇場内がけっこう笑いに包まれていた。セリフの面白さが際立っていた。

見えない目撃者(2019年製作の映画)

2.5

クライマックスで、かなり興冷めしてしまった。中盤までとても良かっただけに残念。
犯人と対峙するラストシーンで、なんであんなに緊張感のないセリフのやり取りをするのか。なんで目が見えない主人公に対して、そ
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15ミニッツ・ウォー(2019年製作の映画)

3.3

緊張と緩和のバランスがよくないと感じた。特にクライマックスの緊張のシーンは、音楽を抜いた方がよかったのではないか。

毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.2

相変わらずのエネルギッシュな韓国映画。
ただ、早々に「実はこの人なんだろうな」と分からせる作りになっていただけに、そこからのどんでん返しがなく、ちょっと飽きてしまった。

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.0

ジョーカーに同情すべき点が多かった描写はいいんだけど、そこからカタルシスが欲しかった。
自分の行動が意図せずに民衆に持ち上げられる点が、タクシードライバーに近しい。
でも何か物足りない。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.5

凄まじい映画だった。原作好きで、どういう結末になるか分かっているのに、ハラハラしながら観てしまった。
つい重たくなる題材だけど、脚本と編集の妙で、何度も笑わせてもらった。
パンフレットやインタビュー見
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ある船頭の話(2019年製作の映画)

2.5

オダギリジョーとクリストファー・ドイルの組み合わせだと、セリフの少ないアート映画になるかなと思ったが、思ったよりセリフはあった。が、セリフに頼り過ぎていて、もっと動きや画で見せて欲しかった。かつ、豪華>>続きを読む

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.9

貧しい地域に住む白人と黒人の友情の物語。
オークランドに詳しくなくても、人種問題に明るくなくても、楽しめるし、笑えた。
白人の方が無鉄砲と思いきや、終盤は黒人が暴走し出すのだけど、凄かったな。

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.8

最初はうーん、って感じだったけど、中盤以降盛り上がり、終盤のシーンで男泣き。どこまで本当の話なのか気になる。キム・ジョンイルと接見する下りの緊張感たるや尋常じゃかった。
ファン・ジョンミン兄貴はいつも
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.6

選挙が近いこのタイミングで公開し、かつ、お客が入っている状況はとても素晴らしい。
ただ、主人公を日本語が不得手な女優が演じているため、どうしても、肝心なシーンでひっかかりを覚えることが何度かあって残念
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.6

香取慎吾、そして何より宮崎吐夢の名演が光っていた。
ただ、主人公がギャンブル中毒なのは分かるのだけど、中毒の描写が多すぎ。
尺を30分縮めれば、いい映画になり得たのにと思う。

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.9

テーマは遠藤周作の沈黙と全く同じである「神の沈黙」。
「なぜ神は、こんなに苦しんでいる人を助けてくれないのか」という永遠の問いに挑戦した意欲作。
重くなるテーマを、こんなに軽やかに描けるのかと驚き、そ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.3

暫定今年一位。オープニングから、まあ見事過ぎるカメラワーク。
かなり視線に拘ったと思うのだけど、交わらない視線のなんと豊かなことか。
岸井ゆきの演じる、隙あらば金麦を飲む女性の、徐々に露わになる狂気に
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.5

センスの塊みたいな尖った映像表現にビビった。CGアニメって、かわいい感じのルックの映像しか観ていなかっただけに、とても驚いた。
そして、画だけではなく、叔父さんと主人公のストーリーも素晴らしかった。

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.5

禁欲的な牧師が、思い悩み、やがて狂気迸ることになる話。報われないな、やるせないな、と思いつつ、ラストで一気に報われた気分になった。

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.9

潜水艦映画にハズレなし!とはよく言ったもんですな。ずっと潜水艦の中が舞台ではないので、そこまで閉塞感がない。
ロシアの大統領をアメリカ軍が救い出すというストーリーも、最初は荒唐無稽すぎるでしょとは思っ
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運び屋(2018年製作の映画)

3.8

家庭より仕事を優先した老人の末路を描いている。時々、ギョっとするシーンがいくつか入りながら、気付いたらラストカットを迎えていた。ブラッドリー・クーパーとイーストウッドのやり取りは、なぜか癒される。娘役>>続きを読む

半世界(2018年製作の映画)

4.1

池脇千鶴無双な映画だった。ほんと底なしにいい演技繰り出してます。最高です。
題材も、アサフォーの同級生男性3名が直面する悩みが描かれていて、共感しまくりだった。
「半世界」、いいタイトルだ。

岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.1

自閉症の妹に売春を斡旋する兄が主人公の問題作「岬の兄妹」を観た。めちゃ面白かった!
重たい題材だけど、ここまで笑いをちりばめながら描けることに驚いた。
どこか深刻にならないのも、主演の二人によるところ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

労働者階級のイタリア系白人と、貴族的な暮らしをする黒人ピアニスト。でこぼこコンビのロードムービー。
いやー、よく出来てました。面白い。
劇中でフライドチキンを食べるシーンが出てくるのだけど、フライドチ
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来る(2018年製作の映画)

3.5

本作はキラキラスローモーションは控えめ。ただ、「ヘレディタリー」ばりに、どこに連れていかれるか分からない映画だった。

暁に祈れ(2017年製作の映画)

3.8

いやー、凄い世界を垣間見たなと。
タイの刑務所に服役し、ムエタイでのし上がることに成功したイギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝小説を映画化したアクションドラマ。
思ったよりエグくはなかった。基本的
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.9

体がほとんど意のままに動かせない障がい者が主人公。
健常者なら何でもない行動、例えば自分の好きなタイミングでバナナを買いに行くことすら出来ない。
健常者と同じように欲求するだけで、ワガママと捉えられて
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斬、(2018年製作の映画)

3.0

んー、「人が人を殺すことの是非」を問うているのは分かるけど、もう一歩、先を描いてほしかった。
効果音や音楽が過剰で、かつ、手振れの映像が多く、もうちょっと控えてほしかった。
蒼井優が、とある逆境に追い
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.5

知性ある底意地の悪さ、という意味においては、ミヒャエル・ハネケの作風に近い。
けど、やはり違う。今までに観たことのない映画であることは確かで、どういう話の展開になるのか、全く読めなかった。
ラストなん
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.9

よく出来た映画だった。インド映画だけど、踊りは少なめ。
聖人君子な男性が、女性のために安価な生理用品を作る話なのかなと思いきや、「愛する妻のため」に、妻含め、あらゆる迫害を受けても自分の信念を曲げない
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