escherさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

ミヒャエル・ハネケと黒沢清をかけあわせたような作風。
「そんな言動とるわけないやろ!」的なツッコミどころを無数にちりばめながらも、仰々しい音楽が随所に流れ、容易に笑いを起こさない。
ヨルゴス・ランティ
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.8

凄まじいアクションの連続で、思わず唸った。冒頭7分のアクションシーンは、プリビズ作った上で、撮影したそうな。
主役である「戦う母親」を演じたキム・オクビンの、邪悪な笑顔が堪らない。
あえて言うなら中盤
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デトロイト(2017年製作の映画)

3.7

トランプ政権下のアメリカで、こういう映画を世に放つ製作陣が素晴らしい。
そして、今も人種差別は残っているけど、昔はより理不尽だったのだなと痛感。
ウィル・ポールターが怖すぎた。

犬猿(2017年製作の映画)

4.1

面白すぎる!新井浩文の珠玉の名セリフ「ノーチェンジの卓司って呼ばれている」の下りで大爆笑。笑いが止まらず、シーンが終わっても笑い続けてしまった。。。練りに練られた脚本、適材適所の配役、素晴らしい限り。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.8

安易な感情移入を拒絶する映画。
人には良い面も悪い面もあるわけだけど、主要人物3名が交互にそれを見せていって、最後に言葉にしづらい感動的なラストにつながるという。
最初の同情を誘うシーンで、面食らうセ
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

4.0

年老いたアルツハイマーの元連続殺人犯が、娘を守るために、若い連続殺人犯と対峙する映画。予測不能な、素晴らしい映画だった!
「娘以外であれば誰を殺しても構わない」なんて名台詞、どうやったら生まれるんだ?
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

松岡茉優、やはり凄い俳優だなと、再認識した。
役柄はかなり捻くれていたが、松岡茉優が演じることによって、観やすくなっていたように思える。
「桐島、部活やめるってよ」で、度肝を抜いてくれた彼女の、さらな
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.0

ミュージカルパートは少ないものの、いままでに観たインド映画との差を感じられなかった。期待し過ぎたかな。

MR.LONG/ミスター・ロン(2017年製作の映画)

3.0

チャン・チェンの佇まい、最高。ただ、最初のあたりで日本のお人よしの田舎の人々が、前置きなく異邦人のチャン・チェンを受け入れていて、違和感があった。その割に、他のシーンが冗長で、「このシーンを長くするぐ>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.0

観終わってから2日経ったけど、じわじわくる作品。特に太賀にやられた。
臼田あさ美の演じた役は、罪な性格で、下手すると観客の反感を買いそうだけど、うまく演じていた。
そして、HP初めて見たけど、キャッチ
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.2

amazonプライム・ビデオで鑑賞。いやー、参りました。傑作。
子役含め全出演者がよかった。特に竹原ピストルが最高。元ボクサーなのね。
西川美和監督の映画は、今後は何としても劇場で観るようにしよう。

全員死刑(2017年製作の映画)

3.9

2004年に起きた大牟田4人殺害事件が元になっている映画。
かなりぶっ飛んでいるものの、韓国映画のような突き抜けたエネルギーを感じたかった。
劇場で何度か笑いが起きていたけど、ギャグに見えるような言動
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.0

Netflixで鑑賞。浅野忠信のキレッキレの演技、久々に観た。凄すぎる。
ただ、古舘寛治含め、昔、ワルをやっているようには見えなかったかな。
筒井真理子は、普通の主婦っぽく見せつつ、とあるシーンでは色
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.7

主要な登場人物が全員クズで、誰にも共感できない映画なわけだが、それぞれ極悪な性格ではなく、底意地が悪いキャラクターで、妙に器の小さい感じにリアリティを感じた。
竹野内豊が特に良かった。ラストは流石に想
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.2

ハイパーエネルギッシュウーマン、最高!面白い!
常人の100倍ぐらいアドレナリンが出ている、頭がキレ過ぎる女ロビイストが、銃規制法案の成立に挑む話。寝る時間が惜しくて、薬飲んで眠らないようにするとか凄
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.5

終始想像を上回る展開が続いたにも関わらず、終盤はちょっと飽きてしまった。
最近、交通事故のシーンにて大きな音で驚かせる映画をよく見るのだけど、音が鳴るたびに体が揺れてしまうので、止めてほしい…
実際の
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我は神なり(2013年製作の映画)

3.5

単純に実写化の方が良かったんじゃないかなと思える。
監督がアニメーター出身だから、アニメ化したのかな?
主人公の父親がクズで、さらに新興宗教を仕切る男もクズで、クズ同士の争いが面白い。

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.5

冒頭からかなりの違和感があった。しばらくして編集のテンポのせいだと気づく。今まで北野武映画を観ても、何とも思わなかったのに、今回はやけに気になった。
西田敏行と塩見三省の演技に時々ドキっとさせられたが
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.7

個人的に、かなり刺さる映画だった。印象に残ったのは2シーン。
1つは寺島しのぶが「あなたは理由は聞くけど、気持ちは聞かない」という台詞を言い放つシーン。2つ目は、浅野忠信が田中麗奈の連れ子をおんぶしな
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.0

物語が希薄で、状況描写ばかりと聞いていただけに、観終わるとそうでもなく、充分物語性を感じられる内容だった。時系列の違う三つの話が進行するものの、最終的にはお互いにクロスするので、すんなり観れた。

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

主人公のコン・ユが、自分のことしか考えない身勝手なファンドマネジャーという設定が良かった。後半、展開が冗長になってしまっていたのが残念。

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

2.5

音楽と映像のセンスはいいのかもしれないが、物語があまりに難あり。各キャラクターの行動原理も突飛なのが多過ぎた。

夜明けの祈り(2016年製作の映画)

3.5

明快なカタルシスなく、進行する物語。命の大切さより体面や規律を重んじる、厳格なカトリックの院長。彼女の「誰にも言えない壮絶な葛藤」を、もっと描いて欲しかった。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.8

サラリーマンをやっている身としては、面白かった。主人公であるレイ、マクドナルド兄弟、どちらの気持ちも分かるから。終盤のトイレのシーンは素晴らしい。

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.8

主人公がただの善人ではなく、狂気に満ちた善人なのがよかった。実際、あんな人が周りにいたら確実に嫌だと思えるぐらい。
そして、単なる「人を殺さないという信念を貫いたいい人」という印象にならないようにする
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.2

藤原竜也目当てで観にいったら、めちゃくちゃ面白かった!2時間、冒頭のアバンから全く飽きさせない怒涛の展開。
しかもフィルムルックな色調、シネスコ・ヴィスタ・スタンダードのサイズ変更も好みだった。
何よ
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パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.5

なかなか面白かった!犯人捜しで物語で引っ張ると思っていたのけど、割と最初から犯人側も描かれていた。
犯人サイドの家族も描かれているのでだけど、ラスト、かなり驚いた。ああいうシーンをさらっと演出するのは
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.5

うーん、いい作品なのだけど、自分には刺さらなかった。何故だろう。

無限の住人(2017年製作の映画)

2.5

原作を妙に尊重し過ぎたせいか、登場人物が感情的になっても、観客の感情がついていかない状態に。もっと大胆にアレンジした方がいいし、登場人物の数を減らしても良かったのでは。

バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

3.0

前半の展開が間伸びしてしまっているが、後半から怒涛の展開に。一刻を争う危機状態でも、会社の利益を考えてしまう登場人物についつい共感してしまった。自分もそういう判断してしまいそうだなと。

ムーンライト(2016年製作の映画)

2.5

地味過ぎて、全く刺さらず。中盤まで観ていたが、余りに起伏ない物語で、終盤は寝てしまった。。。

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.0

色んなエネルギーに満ち溢れた怪作。ファン・ジョンミン、國村隼に驚かされつつ、一番素晴らしかったのは主人公の娘役の女の子。あ、「棒切れ」というあだ名役の人も良かったなー

アシュラ(2016年製作の映画)

3.5

「アウトレイジ」ばりの全員悪人映画。特にファン・ジョンミンの最後の啖呵切るシーンは最高だった。が、情を絡めた下りが、いくつかあったものの、盛り上がりにうまく繋がっていなかった。そして、主人公の末期の妻>>続きを読む