esewさんの映画レビュー・感想・評価

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ペドロ・パラモ(2024年製作の映画)

2.5

2024.11/13

フアンルルフォの幻想文学を映像化。に失敗したチャレンジ作品。

エンタメ性はありません。コマンという街のある金持ちの一代記。主人公はその金持ちの非嫡出子で母の遺言をもとにコマン
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愛なのに(2021年製作の映画)

2.5

2024.11/4

「群を抜いて下手です」

全男性即死魔法。

親が来たあたりのセリフが残念だった。そこはパンチラインを持ってきてほしかった。愛を否定するなとかプライバシーとか、安っぽいセリフにし
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

2024.11/4

80年代ファンタジー映画のスケールの大きさがありつつ、懐古趣味に陥ることなく、豪華と言えなければ(vsマーベル)十分ではある予算に作家性がついてきた稀有な作品だった。前作のリブー
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世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011年製作の映画)

2.0

2024.11/3

ロボットエイリアンとの地上戦CGアクションは悪くない。逆に、2011年でここまでCGできてるなら2020年代のSF映画の進歩微妙ではないかなと感じた。空中戦の宇宙船は動きに物理的
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.0

2024.10/31

Metacriticで批評家の点数が低かったので期待しなかったが十分に面白かった。ざっと評に目を通したところ、軒並み評価の低いエンタメ誌と評価の割れた高級紙で総合して低評価にな
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.0

2024.10/29

シリーズ3作目としてはぜんぜんアリ。クワイエットプレイス的世界で撮影された普通のヒューマンドラマ。スリラーやモンスターパニック要素は舞台袖や後景に引いている。カットが美しい構図
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

2024.10/23

つまらなくはないしこういう法廷劇をあまり見たことがなかったので新鮮だけど心理と内省の物語なのか法廷闘争の弁舌と論理の物語なのかどっちつかずで未消化感が残った。

当事者でないな
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.5

2024.10.11

ホラーやスリラーの手法をつないでつないで、ローバジェットでも飽きさせないリアルめのSF。

話のスケールのデカさとの対比で画的なチープさが過剰にならないようにラストバトルまで持
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.0

2024.10/5

ジャケット詐欺!中年タクシードライバーがパリの乗車客に悪態つくコメディかと思ったら老人ホームにこれから入居する90歳のおばあちゃんの人生を振り返る重めのヒューマンドラマだった。
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GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

3.0

2024.9/26

住民運動を移民が団結して成功に導く成功譚かと思いきや、早々に解体のための調査報告書で老朽化とアスベストが理由に出てくるために10代の主人公の修繕努力や取り壊し反対運動は挫折すると
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

2.0

2024.9/23

劇中劇としての『消えた女』はどこに行ったのか。『消えない男』になったからなんなのか。あらゆる設定がつながらないまま家族ドラマになって終わった。

豪華な役者陣の演技力に頼りすぎて
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

2.5

2024.9/19

初っ端からナレーション10分を穏やかに喋り倒しててうんざりした。

「炭酸飲むのやめてくれない?」で爆笑してしまった。

PSMとパニック障害の2テーマで混交させるには厳しかった
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きみの色(2024年製作の映画)

3.0

2024.9/15


中年が思い描いた理想の青春ぽかったことを指摘するのは少しにしておこう。そう、ボーンスリッピーお前のことだ。

テルミンのところで爆笑した。バンドやろうって声かけるやつがテルミン
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あんのこと(2023年製作の映画)

2.0

2024.9/15

虐待母の描き込みが少なくて母親が主人公に執着する理由がイマイチよくわからなかった。おそらく中年にさしかかって身体を売って生計を立てることが難しくなったので子である若い主人公に売ら
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

3.5

2024.9/13

脚本が圧巻。それに尽きる。ほとんど喋り倒してるだけで飽きることがない。

心理学や神経科学方面のリサーチもすごく詰めてそうな一貫性がある。コンセプト、リサーチ、会話劇の怒涛。逆に
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.0

私小説×幻想文学を現代日本を舞台に丁寧に描いた秀作。

複数のキャラクターの心理的葛藤と不完全ながらの成熟を描いており作品づくりへの真摯な情熱を感じる。

音楽で始まるけど音楽映画ではない。

新海誠
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好きでも嫌いなあまのじゃく(2024年製作の映画)

1.5

2024.8/2

古着屋の兄弟あたりから脚本が無茶苦茶。

序盤はなんとなくそれっぽいエモいシチュエーションを脈絡なくつないだ物語の仕組みになっており、ストーリーを物語ること自体が下手。

後半の展
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.5

2024/6/21

コンピューターグラフィクスがポリゴンポリゴンしててみすぼらしいけど、そこにフォーカスされないようにあの手この手で上手く手を入れて精度を上げているところに職人気質というか作品への自
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(2023年製作の映画)

3.0

2024/7/1

たけしらしい庶民派の思想に基づいた戦国コメディなんだけど、随所に画的に美しいシーンがあって満足度が高い。史実的にもそこそこ要所を押さえた物語構成になっててハチャメチャすぎる感じもそ
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

2.5

2024.5/10

圧巻!というわけではないけど現行のすべてのシリーズもの映画の中でも最も安定した質を保ってる作品群。

人間がほぼ出てこない前半はかなり新鮮でCGの進化とそれに合わせた作品世界の構
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

2024.4/24

原子爆弾の父としてのオッペンハイマーを期待して観に行ったけど、ロバート・オッペンハイマーとしてのオッペンハイマーを提供されてコレジャナイ感の濁流に飲まれた。

審問会の攻防がラス
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

2.5

2014.3/8

日本人によってこそ語られるべきクルド人の物語だった。この主題をしっかり映像化してくれたことに心揺さぶられた。

なぜ難民申請が許可されないのか。なぜ一時的な就労許可を出さないのか。
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恋は光(2022年製作の映画)

3.0

2024.2/24

話の筋にツイストが何回かあるので飽きずに見れるのがいい意味で邦画邦画してない。漫画の実写化のようだがキラキラエフェクトと画商の件以外は漫画っぽくもない。西野七瀬以外知らない俳優た
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.0

2024.1/28

メインキャラクター3人から見た同一の出来事を3幕で1人1幕ずつ見せていくというわかりやすい構成。

最終幕、満を辞して登場するレイプされた側の女の最初から最後までの地獄を生きてる
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

2.5

2024.1/22

映像は綺麗で余計な音楽もあまりなく格調高くて静謐としているが、話の核心となるSFギミックがテキトー。なんでそれが成立するの?って思っちゃう。たぶん映画じゃなくて小説だったらスッと
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

1.5

2024.1/20

こんな気色悪い映画見たことない。なんぼなんでも、SFだとしても、アニメだとしても、現実の道理から乖離している。世界観やSF設定よりも、人間というものの捉え方が根本的にぶっ壊れてる
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終わらない週末(2023年製作の映画)

2.0

2023.12/18

ぜんぜん面白くなかった。

なんか示唆してる風のカメラワークや出来事や音楽、会話、セットや小道具があって最終的に何も説明してないしラスト近辺を予想できもしない。仮に予想できても
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.5

2023.12/12

顔を出して泳ぐゴジラの雰囲気が素晴らしかった。

脚本と演技が臭い。ビジュアルは十二分に頑張った。話の展開のつなぎが下手で、その状況に置かれた人間はそうは動かないのではないかと
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

2.5

2023.9/23

社会派のラブストーリーなのかなと思って見てたらまさかのロードムービー。

人喰いの種族なのだが人喰い自体も自分が何なのかわかってないので人を食べたいという衝動に思い悩んで生きてい
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.0

2023.9/17

2人似た顔の登場人物がいてわかりにくい。主演が主軸で立ち回ることがないし、ずっと複数人の座談なのでもう少しだけスリリングな緊張感か、アテンションを取るためのカメラワークの工夫がほ
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.0

2023.8/31

何がいいのかわからないけど地味に心地よく、映画撮るの上手な監督だなあと感じた。深いテーマも不公正も謎解きも伏線もスリルもVFXもない、そんな映画を見たかったのかもしれない。

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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

2.5

2023.8/12

シャマランじゃないと成立しない肩透かし。でもちょっとインパクト弱い。近作の不振続きで予算がなかったのかな。ワンシチュエーションでとってもこじんまり。宗教性が強くてかなり苦手。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.5

2023.8/8

ハイブロウコメディの神様オストルンド。

最終的にやっぱり好きなのかよお前っていう全力疾走。

格差を可視化した階層性のある舞台装置は「パラサイト」のよう。一幕目のこじんまりとした
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ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

2.0

2023.8/5

主演のカトリーヌ・フロが好きなので視聴。

普通の小作品なのだけど、パッケージが醸し出すイメージとは逆にクライム系娯楽作でもある。

いけすかないライバルの園芸大企業から希少品種の
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ニモーナ(2023年製作の映画)

3.0

2023.8/5

フェミニズムをローティーン向けに表現するのにパンクを接着剤にするギミックに唸った。この辺、音楽からさらにストリートカルチャーに展開していけばお利口さんじゃない層へのフェミニズム普及
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東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)

2.5

2023.8/2

意外と退屈。作品通して何が言いたいのかはよくわからない。天皇は出ているけど、出演者にクレジットされていなくて名前を言ってはいけないやんごとないあの人感が最高潮だった。

大会運営が
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