eulogist2001さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

eulogist2001

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二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

3.0

日本映画専門チャンネル
実験的な作品。震災後の街の人々に遠くからやってきた若者4人が話しを聞いて、それを解釈して自分なりに語る。

ラストに彼ら自身がその語り方の難しさを話し合うところが印象的。どの視
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若者たち(1967年製作の映画)

3.9

日本映画専門チャンネル
まっすぐで健気で正直で、そして少し愚か。
自分よりも相手を思い、目先の利益には振舞わされない。

お金もあったほうが良いけど、自分のためだけじゃあない。みんなが幸せに暮らすため
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GF*BF(2012年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

グイ・ルンメイがかなぁり難しい役柄を演じきってた。単なる美しいだけではない演技派への脱皮を感じた。

シナリオもかなり凝っていて関係性を掴むのに手間取った。タイトルの「*」に大きな意味があったのね。
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星空(2011年製作の映画)

4.0

ファンタジーでもあり、ロマンチックでもあり、シリアス。ピュアな想いが美しくノスタルジックにアーティスティックに描かれる。

パズルのピースのようにカットのひとつひとつが絶妙に組み合わされる。
主役の少
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王になった男(2012年製作の映画)

3.8

イ・ビョンホンが二役を見事に演じ分けてた。さすがとしか言えない演技力。

シンプルなストーリーながらもシナリオに予想外の捻りがあって楽しめた。

エール!(2014年製作の映画)

3.2

シンプルだけどそれがかえって良かった。家族愛や友情なども適度に加えられてる。

ただプロットや展開においては説明不足や唐突なところが目立ったかも。伏線や積み上げが足りない気がする。

選考のシーンは想
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此の糸(2005年製作の映画)

3.0

日本映画専門チャンネル
男2人と女ひとり。それぞれが交叉するような三角関係を描く。

生硬すぎて入りきれなかった。けど、今泉監督が一番よい感じの演技だったな。

tarpaulin(2012年製作の映画)

3.2

日本映画専門チャンネル
大森靖子の歌が際立ちすぎて、前半のくだらないいざこざを忘れてしまった。笑。

うたの力ってことか?

TUESDAYGIRL(2011年製作の映画)

3.4

日本映画専門チャンネル
結婚が決まって元カノに報告しに行き、シングルマザーが可哀想だからと抱いてしまう優しい男。
リストラされたことが言えずについ同棲している相手に冷たくしてしまう男。

その周りに少
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足手(2010年製作の映画)

3.4

日本映画専門チャンネル可愛らしい女子高生に告られるも、じつはその姉らしきひとが好きな冴えない男の戸惑い。そして、会ってみると・・。

2回目の鑑賞。以前観た内容をストーリーとしてはほぼ忘れてた。青柳文
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微温(2007年製作の映画)

3.4

日本映画専門チャンネル
二股カップルの奇妙な関係が淡い波紋を拡げていく。コミュニケーションの微妙なズレや勘違いやイタズラが男女の行方を揺らす。

この頃から今泉監督の描くところは一貫していると知れた。
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ラッシュアワー(1998年製作の映画)

3.6

気楽に楽しめた。ジョークもアクションも2人の掛け合いもグッド。22年前の作品だが、ファッションを除けば古くささは感じない。

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.8

水彩画のような透明で柔らかさに満ちた作品。ただ個人的な趣味で陽のキャスティングには終始馴染めなかったかも。それ以外はいい感じだったのだけれど。彼女のどことない垢抜けなさがナチュラルとは感じられなくてミ>>続きを読む

隻眼の虎(2015年製作の映画)

3.4

この手の作り話は年齢を重ねたおっさんにはなかなか世界観に入り込めないのは否めない。力作であるのは分かるのだが、没入するには厳しい。

大杉漣が出ていて、まだ鬼籍に入って間もないのに既に懐かしい感覚もあ
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新しき世界(2013年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃハードボイルド。緊張感というか緊迫感が半端ない。昔みた「狼の紋章」を思い出した。

終始、ヒリヒリした通奏低音が破綻することもなく最後まで貫く2時間。完全に作中に没入してしまった。

評価
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言えない秘密(2007年製作の映画)

4.0

不思議な純愛物語。音楽を通した時間旅行。出逢いの奇跡。泣ける。

グイ・ルンメイが美しく可愛すぎる。彼女に会うためなら、当然、時間を超越すること、いや、現実の空間や時間の流れなど関係なくなるのは無条件
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最後まで行く(2014年製作の映画)

3.9

思ってた以上におもしろい。サスペンスとどんでん返しが気持ち良く転がる。

肩肘張らずに楽しめた。主役も悪役もバランス良かった。

善惡の刃(2016年製作の映画)

3.9

シナリオがすばらしい。実話に基づいているとはいえ、展開もプロットも申し分ない。シンプルな構成ながらも骨太な仕上がり。

韓国作品は善と悪の対比が強烈でうまくハマると強烈なカタルシスになる。本作もそんな
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自由を我等に(1931年製作の映画)

3.4

結局、何もない自由。それもまた楽しいのかもしれない。

ショックウェーブ(2020年製作の映画)

3.6

大都市の真ん中にある港に途方もない量の硝酸ナトリウム2700tが保管されていた。ふとしたきっかけで大爆発を起こしてしまう。

その爆発の映像は現実味を失うほど強烈。爆風の凄まじさたるや。そしてその後の
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.8

短編ながら、なかなかの緊迫感と展開。憎しみの連鎖が思いもよらぬ事態へとつながる。

2人の少年の表情が印象に残る。

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.6

なかなか粋な作品。スピード感と躍動感。視点の振り幅もまさに宇宙規模。気楽に楽しめる。

人類の黒幕、という意味というのは今回初めて知った。

チェルノブイリハート(2003年製作の映画)

3.2

チェルノブイリ原発事故後、2003年の状況を伝える。放射能濃度はまだまだ高く、心身の障害児も35倍近い率で生まれる。チェルノブイリハートと呼ばれる心臓疾患の患者数は300を越え、予算不測で手術もままな>>続きを読む

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

4.0

カッコいい。ほとんど笑わなかった女性が最後に笑う。なんともシビれる。まさにおとなの作品。

それにしても東ドイツの監視社会の息苦しさは想像を超えてる。その緊張感の中でこその物語ともいえる。

医師とし
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地に落ちた信頼 ボーイング737MAX墜落事故(2022年製作の映画)

3.8

安心や安全と「強欲」資本主義は適正なバランスは取れないなとつくづく思う。どうしても強欲が勝つからだ。

特にアメリカにおいてはもはや完全に「強欲」社会。裁判も正義ではなく金のあるなしで決まる。これはい
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雪道(2015年製作の映画)

3.9

キム・セロンの演技には泣けた。芯の強く挫けない意志を持つ役柄にピッタリ。

戦争という暴力装置がいったん作動してしまうと弱きものたちへの悲惨さは有無を言わせぬ非道さを吐き出す。

過去も現在もそれは変
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僕の家族のすべて(2019年製作の映画)

3.2

「心配だから」という支配。なぜ「心配」になるのか?それは自分たちが信じる価値観や社会では排除すべきだと考える対象になるからだ。

つまりはオレの考えに従わないなら、殺すぞという脅しだ。

保守派の人々
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.6

ノリノリでポップなミュージカル。そこに人種差別や体型などの差別も絡める。
気分が上がる。カメラワークやカット割も非常に凝ってる。

バービー(2011年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

設定がエグい。心臓移植の為に子どもを買いに韓国に来たアメリカ人。しかもその娘も最期には「養子」にする意味を分かった上で連れ帰る。

と、これは実話に基づくのか。なんとも言葉が出ない。

キム・セロンの
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エッシャー 視覚の魔術師/エッシャー 無限の旅(2018年製作の映画)

3.4

エッシャーの絵をはじめて見たのは高校生の時。文庫本のカバーに彼の昼と夜のデザインが使われていたからだ。

ものすごく衝撃的だった。芸術と幾何学模様が混在していて、その境目がよく分からなくなる不思議さ。
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.2

前半は素人っぽさが逆にリアルに感じたが、後半から小梅のブチャ◯◯が気になりだして見るに堪えないと勝手に感じてる自分がいた。

プロットも?の回収もどこかチグハグに感じて、ラストシーンとの整合性が取れな
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ブラジル -消えゆく民主主義-(2019年製作の映画)

3.4

民主主義が資本家の論理によって蹂躙されていくさまがリアルに描かれる。

富裕層にとっては民主的なフェアな手続きは邪魔でしかないというホンネもよく分かる作品。そしてお金のあるところに群がるエリート層のな
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がんばれ!チョルス(2019年製作の映画)

3.2

ハートウォーミング。なかなか捻りのあるストーリーだけれど、実写化するには難しい素材だったように思う。演技くささがどうしても透けてしまうのだ。

AIに潜む偏見: 人工知能における公平とは(2020年製作の映画)

4.0

これは誰もが観るべき作品。映画作品としてというより、コンピュータ社会に生きる者として。

元のタイトルは「Coded Bias」。まさに偏見がコンピュータ化されると、それは神格化され自動化され、誤謬や
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わたしたち(2016年製作の映画)

3.8

10歳頃の少女の友情と成長を生々しく描く。本作を観ると自分の子ども時代もけして楽しいばかりではなく、いろんな人間関係の悩みや家族についても悩んでだのをリアルに思い出す。

少女2人とも演技が自然ですば
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.2

そこそこ楽しめた。主役のキャラがいまひとつかな。実話から取ってるのは分かるが、映画作品としてはどうかな。

しかしアメリカ人は闘いが好きだな。