maedaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

本作は北極星のような映画だったように思う。星は数百年前に発した光で遠い私たちを照らしている。特に北極星は私たちの場所を教えてくれる星であった。本作は登場人物たちの思いやりが時間をかけて伝わり、また他者>>続きを読む

最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

本作は、荒れた地区に住む子どもたちと映画を制作する様子を撮ったモキュメンタリー映画である。冒頭は子どもたちのオーディションの様子から始まる。このシーンは、手持ちのカメラで撮影された映像が使用されている>>続きを読む

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

3.9

本作は人と違うことの愛らしさを4人の関係性や会話によって描かれている。
冒頭で「むっちゃん」と「もー」が変わり者であることが判明し、その後も2人の掴めない会話に観客は心が掴まれる。ただ、後半になるにつ
>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.9

本作は子供であるコットの成長が描かれている。映画において、子供の成長を「走る」という描写で表現された作品は多く見られる。本作でもコットの走るシーンがとても印象深かった。
最初の「走る」シーンは、孤独を
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

私個人としてはケリー・ライカートの作品では『ファースト・カウ』の次となる2作目であった。画面全体の画素が粗く、少し暗めの画面構成であったが、主人公のリジーの心理描写と重なっていたように思う。また、作中>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

「愛」の純真さと狂気さが同居していたような作品だった。「愛」とは、新しい気づきを与え、自分を拡張するものだという考え方もあるが、それは悪い方向に行くこともある。本作でも2人が愛し合ったことで、人生は悪>>続きを読む

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.5

本作は「理想」と「現実」が衝突し合うという現代社会を表す作品であった。現実的には難しくても、信じたいと思えるものに価値があり、信じることを肯定してくれたように感じた。社会では「理想」が「現実」に嘲笑さ>>続きを読む