ポレポレさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)

3.0

NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

クレジットタイトルの順こそ3番目だが、己の生き方や在り方に悩み苦しみ、倫を踏み外しかけているイェン(章子怡)が主役。ムーバイ(周潤發)の名剣「青冥剣」盗難
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王になろうとした男(1975年製作の映画)

4.5

NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

「カーフィリスタンで王になる」--そんな荒唐無稽で危険な野望を抱いた男2人の冒険と末路。
機転と運により、カーフィリスタン(現在のアフガニスタン・ヌーリス
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ハードエイト(1996年製作の映画)

3.0

BS松竹東急の『土曜ゴールデンシアター』で鑑賞。

何故シドニー(Philip Baker Hall)は初対面のジョン(John C. Reilly)を助けたのか? --冒頭からの謎はなかなか明かされ
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

Amazon Prime Videoで鑑賞。

テレビドラマ『岸辺露伴は動かない』の劇場版。「この世で最も黒い絵」をめぐる謎と恐怖を描く。
アニメや漫画の実写化作品の手本のような、原作の精髄や雰囲気を
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バーバリアン(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

Amazon Prime Videoで鑑賞。

何事も無かったが性犯罪の兆候を敏感に察知し、自らが危機に陥っていても他者を思い遣れるテス(Georgina Campbell)と、自らが犯した罪への反省
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8月の家族たち(2013年製作の映画)

3.2

NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

父親の失踪と死を機に集まった一同。再会に和気藹々とはならず、各々が抱える秘密が明らかになり、繰り返し罵り合い取っ組み合う姿は傍目にも浅ましいが、家族でなけ
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.6

NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

全篇の台詞がレチタティーヴォとなっているミュージカル映画。ミシェル・ルグラン作曲のメインテーマは何度聴いても素晴らしい。
ジュヌヴィエーヴ(Catheri
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

2.9

NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

気になった箇所が二つ。
ロッシ家、特に母ジャッキー(Marlee Matlin)がルビー(Emilia Jones)に手話通訳としてかなり依存している点。
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シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

3.3

Amazon Prime Videoで鑑賞。

心霊現象と見せ掛けて実は人為的、と見せ掛けて……--この変化がいい。内容・時間もホラー系ミステリーとして悪くない。
マンドール邸の家政婦ポーリナ(Jud
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椿三十郎(1962年製作の映画)

5.0

NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

エンタメ系時代劇の傑作の一つ。
元来の意味での大和魂を備えた浪人 “椿三十郎”(三船敏郎)がなんとも頼もしく格好良い。井坂伊織(加山雄三)ら血気に逸り軽率
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生きる(1952年製作の映画)

3.0

NHKで鑑賞。

市民課長の渡辺(志村喬)の、余命幾許も無いと知り表れた死相と、放蕩に走るも虚無感と絶望感に囚われた表情と、公園造りになんとか希望と活力見出して僅かに明るくなった表情のどれもが凄い。「
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

1.9

NHK BSプレミアムの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

Jack Nicholson演じるメルヴィンがあまりにエキセントリックで、ストーリーになかなか集中できず😞。たとえ彼の人物設定を許容できても、2
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ダークタワー(2017年製作の映画)

1.0

Amazon Prime Videoで鑑賞。

全体のドラマが薄っぺら。1本の映画に収めるべく唐突に物語を始め、過程を早送りにし、無理やりに終わらせた印象だ。ガンスリンガー(Idris Elba)や黒
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

2.3

NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

何を描きたかったのか、よく解らず。ヨノイ(坂本龍一)やハラ(ビートたけし)ら日本人キャストが総じて発声や滑舌が成っておらず、台詞が聴き取り難くてイライラさ
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コルドラへの道(1959年製作の映画)

2.7

NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

1916年、メキシコでの戦闘を終えたアメリカ陸軍の騎兵隊。ソーン少佐(Gary Cooper)は5人の叙勲候補者と、敵軍へ協力した疑いがあるギアリー(Ri
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

Amazon Prime Videoで鑑賞。

地元民が恐れ慄く謎の積荷。商船デメテル号で起きる不可解で陰惨な事件と、生存を懸けた戦い。密室劇やサバイバルホラーとしてまずまずの作品。
件の積荷の中の土
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海辺のオクトパス(2019年製作の映画)

3.5

BS松竹東急『短編映画劇場』で鑑賞。

大人たちに加わりたい、大人たちに軽んじられまいとするエフェ(Yusuf Bayraktar)とエジェ(Lidya Akkuş)の挑戦。挑戦は見事に成功! ……そ
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

5.0

BS松竹東急『土曜ゴールデンシアター』(「日本の名優シリーズ 没後10年 高倉健特集」)で鑑賞。

島勇作(高倉健)・花田欽也(武田鉄矢)・小川朱美(桃井かおり)の、たまたま北海道の地で知り合った3人
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父、息子、そしてビーチ(2020年製作の映画)

3.0

BS松竹東急の『短編映画劇場』で鑑賞。

夏休みの間、お父さん(洪瑜鴻(春風))の配達の仕事を手伝う庭偉(姜仁)。夏休みが終わる前にビーチに連れて行ってもらう約束をした庭偉だが、忙しいお父さんはつい約
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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

1.1

NHK BSプレミアムの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

冒頭のまい(高橋真悠)の台詞「あそこ(学校)は私に苦痛を与える場所でしかないの」が中学生の発言に聞こえず、一気に期待感が萎えた。おばあちゃん(S
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大河の一滴(2001年製作の映画)

1.0

BS松竹東急の『よる8銀座シネマ』で鑑賞。

何を描き、伝えたかったのか全く解らない。三國連太郎の無駄遣い。

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.3

Amazon Prime Videoで鑑賞。

久保さん(橋本愛)の投稿を機に大きく深い謎の調査解明にのめり込んでいく「私」(竹内結子)。アパートの一室での一個人の一体験から瞬く間に拡がり、恐ろしい原
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

Amazon Prime Videoで鑑賞。3回目にして完走(初回はアマプラで、2回目はBunkamuraル・シネマ渋谷宮下で😪)。

本作が亡命がテーマであるという考察を予め読んでいたためか、題名や
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Guava Island(2019年製作の映画)

3.1

Amazon Prime Videoで鑑賞。

独裁体制が敷かれ、住民に週7日の労働が課せられるグアバ島。島と自由を愛する音楽家デニ(Donald Glover)と、彼の恋人でミューズのコフィ(Rih
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あん(2015年製作の映画)

4.7

BS松竹東急『ゴールデンシアターSP』(「BS松竹東急 開局2周年記念」)で鑑賞。

小さなどら焼き屋「どら春」にある日現れ、僅かな間共に過ごし、去っていった徳江(樹木希林)は儚い桜の花のよう。だが美
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

妄想に取り憑かれた空軍基地司令官 ジャック・D・リッパー(Sterling Hayden)の独断から始まった核戦争と人類滅亡の危機。冷戦時代の米ソの対立と
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抜き射ち二挺拳銃(1952年製作の映画)

3.3

NHK BSの『プレミアムシネマ』で鑑賞。

父の仇の強盗団を追う“シルバー・キッド”(Audie Murphy)と、早撃ちが得意な保安官の“ライトニング”(Stephen McNally)。バディー
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ハグ(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

BS松竹東急の『短編映画劇場』で鑑賞。

スーパーマーケットで買い物をしながら、電話できょうだいの喧嘩の仲裁を試みるも失敗し、怒りをぶつけるラウル(Toni Agustí)。会計に並んでいると、電話中
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柄本家のゴドー(2018年製作の映画)

3.0

Amazon Prime Videoで鑑賞。

俳優の柄本佑・柄本時生兄弟による演劇ユニット「ET×2」。彼らは2014年にサミュエル・ベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』に挑戦した。本作は2017年
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

5.0

BS松竹東急『よる8銀座シネマ』(「日本の名優シリーズ 没後10年 高倉健特集」)で鑑賞。

定年間近の鉄道員 佐藤乙松(高倉健)に訪れた奇跡が温かい作品。仕事一筋に生き、そのために大切なものを幾つも
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

BS松竹東急『土曜ゴールデンシアター』(「日本の名匠シリーズ 生誕120年 小津安二郎特集」)で鑑賞。

京都で造り酒屋を営む小早川家を舞台に、早くに亡くなった長男の妻 秋子(原節子)の再婚話・次女
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REDリターンズ(2013年製作の映画)

3.5

Amazon Prime Videoで鑑賞。

またも大規模な陰謀に巻き込まれた“RED”たちの活躍に加え、愛するサラ(Mary-Louise Parker)を危険から遠ざけようとするも空回りするフラ
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RED/レッド(2010年製作の映画)

3.5

Amazon Prime Videoで鑑賞。

引退した年寄りと侮る敵の若造どもを叩きのめすフランク(Bruce Willis)たち“RED”の活躍が爽快。特にチームで最も風変わりなマーヴィン(Joh
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東京暮色 4Kデジタル修復版(1957年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

BS松竹東急『よる8銀座シネマ』(「日本の名匠シリーズ 生誕120年 小津安二郎特集」)で鑑賞。

小津映画の中では一際強く死が描かれている作品。寂しさと悲しさと怒りで圧し潰されそうなのに強がる明子(
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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

3.0

意味がよく解らぬ絵や写真の断片。機材の不調と勘違いさせるほど唐突に始まって終わる、よく解らぬ音楽や話し声。いったい何が何なのか具体的には全く解らぬが、何かが起こりそうな予感を抱かせて、これからという時>>続きを読む

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

楽しい小旅行のはずが、気付けば逃避行に……。内気で他人をすぐに信じてしまいがちなテルマ(Geena Davis)と、勝ち気だが触れられたくない過去を持つルイーズ(Susan Sarandon)。性格も>>続きを読む