音楽は今までの映画で聴いたことがないようなものだったので新鮮だった。
また、映像も全編を通して不思議の国にいるようなテイストで面白かった。
映像に関しては、特にクレジットの部分で画面のフレームに関係者の名前が並んでいた点が斬新だと感じた。
内容としては、家父長制、本音を言えない現代社会の窮屈さ、富の偏在、職業差別などがあったと思うが、そうしたテーマを伝えるという点において、本作品は他の類似した作品と比較してストーリーにおいて大きな差別化は図れていなかったと思う。
ベラの誕生にまつわる設定は面白かったが、上記したテーマを伝えるためのストーリーはそこまで複雑で練られた独特なものではなく、一般的で単純なものであったように思う。
鑑賞したことはないが、確かオードリー・ヘップバーン主演のマイフェアレディは、都会の男性が田舎出身の女の子を都会の社会に適合させるために教育する話であり、家父長制が一つのテーマ（表立ったテーマであったか、それとも脚本家・監督が意図せずして作中に描かれていたテーマであったかは忘れたが）であった気がする（この記憶は不確かだが）ので、比較のためにも今度鑑賞してみようと考えた。
