TomoFunaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

TomoFuna

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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.3

安定のA24製作。ただ本作は、撮影手法や音楽が気になりすぎて、もう少し落ち着いてじっくりみたいシーンもちらほら。
良い悪いではなく、観賞スタイルで好みが別れそうな作品でした。

家族がどう再生できるの
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

長澤まさみの死んだ目、奥平大兼の乾いた目。
共感は序盤から一切なく、"共依存"とはいったい何なのか?ということのみを考えて観ると、誰しも少しは接点があるかもしれない。

息子役の奥平大兼の、そこにいる
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

ゾンビだけあって、いつものジャームッシュ節は薄めの内容。
ただ、ゾンビとしてしか例えられない人の利己主義や世界の物欲主義を描こうとした?...のだとすると、ジャームッシュの新しいアプローチかもしれない
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人間の時間(2018年製作の映画)

3.6

キム・ギドク監督作品の中では、かなりセリフ量がある。ただ観賞後、脳内で思い返して反芻すると、セリフ無しでもずっしりストーリーが伝わる、いわゆる言葉不要なノンバーバルな作品。
母国語を知らなくても、翻訳
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

全編ワンカットに見える撮影と視覚効果を持って、戦争に休息なんかどこにも存在しないことを知らしめてくれる。
終始息苦しい緊張感と、観賞後の体力の消耗は、今までにない戦争映画としての体験価値だと思う

ラストレター(2020年製作の映画)

3.6

森七菜を観るだけでも価値ある。
岩井俊二の映画は全部観てるけど、今回は特に写真や写真家にインスピレーション受けたのかなぁと思うシーンが多かった。
俯瞰の空撮のトーンの違いがちょっと違和感として気になっ
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0

労働者に向き合う客観的なカメラワークが一層気持ちを重くする。役者も極力現地の人を起用してるとのこと。

携帯電話が息子の全てではない。大人も子ども同様、連絡に縛られ、家族みんなで自分を縛るブラックボッ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

TOHOシネマズ日比谷で先行上映観賞。ネタバレの類いや予備知識なく観るのがオススメです。
どこにでもある格差問題を、エンターテインメントとして終始全く飽きない構成で楽しめた。
テンポ、カメラワークだけ
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.0

映画館でみんなが遠慮なく笑うってのが、この映画の良さなのだと!さすが寅さん

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

「人生は近くで観ると悲劇だが、遠くから観れば喜劇だ」というチャップリンの言葉が象徴する作品。
どの視点で観るかで変わってくるが、ホアキン・フェニックスの迫力がそうはさせず、常に近くに引き寄せてそのまま
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

観た後に考えると、160分じゃ足りない時代背景とスケールな気がした。
当時の時代背景、そこに生きる個人、ハリウッドに代表される映画文化、シャロンテート事件が終盤にクロスオーバーするまでやっぱり時間がか
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.4

ロレンソ・フェロが無邪気で綺麗すぎて物語が入って来ないけど、ダンスシーンは最高。

天気の子(2019年製作の映画)

3.1

よく言われるストーリー上の伏線の回収やら、背景がわからないとかは、基本観る人が想像で補えば良いと思ってるタイプです。
ただ、この映画に関しては、どんな視点で観れば良いか自分の中でつかめないまま終わりま
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.9

ジェームズキャメロンとロバートロドリゲスの刺し合いにならず、いいとこ取りになってる。原作愛もあり、IMAXで観るのがベスト。

We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

3.6

"We"という暗黙の共同思想にある危うさと、中小企業が抱える組織形態の運営の難しさが重なる。
ファッション系のドキュメンタリーでは長い上映時間だと思うが、ブランドを現すホワイトがぴったりな構成。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

もっと曲づくりの背景を知りたかったけど、生き様へフォーカスした熱量強すぎて、タイトル曲で涙がでる構成になってる。と、思う間もない上映時間の密度の濃さ。

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.5

趣里の演技が必見。関根光才監督のMV的な演出が綺麗すぎて、救いがあるような演出が邪魔してる感じがした

美しい人(2005年製作の映画)

4.2

定期的に観たくなる9人の女性の短編。全てワンカットで撮ってるからこその緊張感と気だるさ。瞬間を切り取ってるから背景を勝手に考えてしまう。9人の女優の熱演に、不思議と最後に泣けてくる。ロカルノ国際映画祭>>続きを読む