フランシーヌさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

フランシーヌ

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かげろう笠(1959年製作の映画)

5.0

香川京子の最高傑作。
チャップリンの『街の灯』と『ローマの休日』を足して10倍にしたシナリオ。
香川京子さんからこの撮影の為にお琴を恐ろしい速さでそれも手元を見ないで習ったという話を直に単独で聴けた事
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奥様は大学生(1956年製作の映画)

4.3

香川京子と木村功という組合せは成瀬巳喜男の『杏っ子』と同じでしつかり者の奥さんとダメ亭主という話でかなり混ざってしまうが、やはりこちらは香川京子のアイドル映画としての面があり成瀬のようにどんよりとはし>>続きを読む

三婆(1974年製作の映画)

3.8

かなり贅沢なキャスティングなのに話はこじんまりしているのは残念。
松竹の名匠は何故東宝でこれを晩年に撮ったのか?謎解き。

雪の炎(1955年製作の映画)

3.3

浅草東宝の司葉子特集で観たなぁ。
これまた宝田明とのコンビで記憶がごちゃごちゃ。

大人には分らない 青春白書(1958年製作の映画)

2.9

須川栄三のデビュー作。後々様々なジャンルを作る須川だがこの青春というジャンルが一番合っていたのかも知れない。森谷司郎と見分けが付かない。

若い獣(1958年製作の映画)

4.3

東宝の助監督達のプレッシャーを跳ね除けて作られた見事な傑作。多分元都知事の映画と馬鹿にして観ない連中が多いと思うがその先入観は捨てた方が良い。
あの時代に人間のいやらしさ醜さ悲しさを描いた石原はもっと
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制服の胸のここには(1972年製作の映画)

3.1

藤岡弘、前夫人の鳥居恵子は一時期東宝が売り出そうとしていたがさっさと引退してしまった。
東宝にいるタイプではないのによく売り出そうとしたな。
『学園祭の夜』同様ちょっとエッチな青春物。

日本の青春(1968年製作の映画)

4.0

佐藤慶の怖さと変わり様。これを見るだけで価値がある傑作。

自動車泥棒(1964年製作の映画)

3.1

和田嘉訓監督の特長として今ある状況からの離脱や逃亡がある。雇われで撮ったアイドル映画は別にして未制作のシナリオでも逃げる事が重要なテーマになっている。それを踏まえればセリフが聞こえなくてもどうというこ>>続きを読む

ピーマン80(1979年製作の映画)

1.0

エースをねらえ!の併映にはあまりにつらい珍作。トラブルマンと併映だったら伝説の二本立てになったのに。日本のコメディがパロディでしかなかった時代。

ひかげの娘(1957年製作の映画)

3.0

じっとり陰湿。中村伸郎いやらしさ最高。普通の香川京子ファンを裏切る。途中出て来る恰幅の良い客は監督の特別出演かと思ったけど本人に否定された。

密告者は誰か(1958年製作の映画)

3.7

原節子の義兄がこんなウェルメイドなサスペンスを作るとは。

花嫁三重奏(1958年製作の映画)

4.0

楽しいラブコメ。もっと色々撮って欲しかったな、本多猪四郎監督。

恋化粧(1955年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

題名から受けるソフトな印象でなく暗黒街物のような作品。本多猪四郎がこの辺もイケる口だったと分かる。

奇妙な仲間 おいろけ道中(1970年製作の映画)

1.5

大原麗子の無駄遣い。生前プロデューサーが自信を持って語っていたのが未だにわからない。

毘沙門天慕情(1973年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

寅さんをやりたかったんだろな。

奴が殺人者だ(1958年製作の映画)

4.0

もうひたすら天本英世。凄い演技とはこういう事。

トラブルマン 笑うと殺すゾ(1979年製作の映画)

2.6

東宝というか田波靖男が次の若大将とクレージーの線を狙って失敗したシナリオ。ペンネームを使用。
ただ東宝の新人スタッフのみで新しい物を作ろうとした姿勢は評価すべき。

アサンテ サーナ/わが愛しのタンザニア(1975年製作の映画)

2.7

黒澤明の遺作『まあだだよ』には我を讃えよ的な不愉快さを感じたが、この谷口千吉の遺作にはひたすらヒューマニズムしか感じない。意外にもまともな海外協力話で感心。ダイナミックな娯楽映画を得意とした谷口だった>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.0

怪獣映画としては合格。
ストーリーとしては高校生のアイデア並み。
地球空洞説は『ポーラーボーラ』でも取り上げたが、あれじゃサバンナ八木のギャグだよ。
演出は溜めが足りない。復活シーンとか観てる方にもっ
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誰がために金はある(1948年製作の映画)

3.0

可愛いアニメでした始まる3本からなるオムニバス映画。灰田勝彦等音楽系の俳優は勿論。山茶花究があきれたぼういずの一人で出演。後年のアクの強さかま信じられない位穏やか。随所にロケが組まれていて昔の東京が見>>続きを読む

日蝕の夏(1956年製作の映画)

3.1

日活の青春物を東宝でパクって作ったような話。
やはりそれぞれの社風にあったジャンルがあると再認識させられる珍品。

あにいもうと(1976年製作の映画)

4.1

現場で秋吉久美子と今井正が反目して演技指導を一切されずに撮られたと聴いて観るとまた凄い映画と分かる。それでブルーリボンを取った秋吉は凄い。演出って何?

哀愁の夜(1951年製作の映画)

2.2

越路吹雪の歌声を存分に聴くには最高のドラマ。
劇団の解散でそれぞれの未来に向かう踊り子達の皮肉と悲劇。
まあそれだけの作品。

青年の樹(1977年製作の映画)

2.7

裕次郎=慎太郎の兄弟コンビの映画化から慎太郎=西村潔という一橋大親友コンビとなったリメイク。
ヤクザの跡目継ぎの話を友人の話にスライドさせたのは友和のアイドル映画として成立させるためなら酷い改悪。話の
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喜劇 男売ります(1970年製作の映画)

1.0

西村潔=白坂依志夫コンビは『白昼の襲撃』という傑作があるが、こりゃまた随分方向性の違うセックスコメディを作らせた物である。東宝は各監督に何でも作れるようにアクションや喜劇に分け隔てなく作らせていたがあ>>続きを読む

東京大地震マグニチュード8.1(1980年製作の映画)

4.7

これをテレビの予算内で作った川北紘一は凄い。
またメイキングを観るとその手間チャレンジ精神には脱帽しかない。
できればノストラや獣人なんかよりソフトにするべき傑作。

脱出(1972年製作の映画)

4.0

急に荒木一郎の特集で解禁された封印作品。
優れたサスペンスは原作に負う所が大きい。

二十歳の恋(1962年製作の映画)

4.1

石原慎太郎が監督した東京篇のみについて。
実際に起きた小松川高校殺人事件に基づいて作られた短篇。東宝が下請けで作られただけあって俳優は東宝専属が殆ど。大島渚の同テーマの作品と比較されがちで世間的評価は
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ブワナ・トシの歌(1965年製作の映画)

5.0

アフリカ経験には最高の教材。
小難しいセリフなんざいらんのだよ。
ハートさえあれば。
観たまえ。

モダン道中 その恋待ったなし(1958年製作の映画)

4.6

こういう会社に叱られて干される映画ってみんな面白い。誰か研究すると面白いと思う。
何も読まずに観て欲しい。ふざけすぎだが最高。

愛の嵐の中で(1978年製作の映画)

1.5

笑いしかないサスペンス。
岸田森の格好といい、真面目に作る気あったのかしら?
あの白坂依志夫がこんなシナリオをという不思議な作品。

赤い鳥逃げた?(1973年製作の映画)

3.1

日活テイストの東宝製作アクション。
ロードムービーとしては楽しめるが即興演出がどうもだめ。
兎に角芳雄ちゃん、かっこいい。