父と娘と見ず知らずの子。
歪な形をしながらもそこに愛は確かにあった。
記憶を失うこともある。辛い思い出を閉じ込めることもある。人間は脆いものだから、その瞬間の感覚だけは忘れないようにしていたい。
みんなに寄り添える大きな心は知識だけでは育めない。
持っている言葉はシンプルでも優しい愛情のあるサムは、人として豊かさを持っていると思った。
“ここは美しいけど寂しい場所だ”
風と空と丘と動物と、シーン全体を表す秀逸なセリフだった。
自分を変えるにはきっかけが必要だよな。
どのワンコも人間入ってる…?というくらい素晴らしい演技だった。
ペットを愛せない人間が、他人も自分も愛せるわけない。愛を注いだ分だけ自分の良き理解者になってくれるんだろうな。
本当に3時間近くあったのだろうか?
音圧と情報量とスケールの大きさに圧倒されすぎてあっという間にエンドロールだった。
“解剖学”というだけあって、なぜ転落に至ったのかという経緯や背景がより詳細に掘り起こされていく。過程の事実によって結果の見え方も違ってくるのだろう。
この映画のMVPは間違いなくわんこ。
哀愁と初々しさ、静寂と戦争の足音。
2人の恋模様をのぞかせてもらった気分。
名前も連絡先も知らないけど相手のことが頭から離れない。
大人になってもそういう純粋な恋愛ができるって羨ましい。
“ただの夢?”
“ステキなことは全部夢から始まるの”
長い間追い求めてきた夢を叶えるために奔走するウィリーウォンカはキラキラしてた。
夢もチョコも一緒に味わえる仲間がいれば最高。
頑固者ほど他人を思いやることは勇気がいる。
それでも少し周りに心を開くことで、違った自分が見えてくる。
人の心を溶かすのも人。
ずっと不機嫌なのは自分も損をしてしまう。
笑顔を見せるようになったブレンダは綺麗で魅力的だった。
ジャスミンのような周りを安心できる存在になりたいな。
壮大さに加えて、アクションありドラマありで見ごたえ抜群だった。
ディランが涼しい顔してマジックするのがめちゃくちゃ格好いいんだよな。
悪どいやつを徹底的につぶしにかかるホースメン、現実世界にも存在して>>続きを読む
世界観のぶっ飛び方が異常。タイラーの行動に不信感を抱き始めてからの流れが、不穏ながらも観ている側を魅了する。
「理想」はほどほどに。
足元だけを映す構図は秀逸だった。
苦しかったら逃げても良い。闇が自分に覆い被さってくる前に光の道筋を見つけられたら、自分の生き方も見えてくるのかもしれない。
黒人ということだけで悪にされる。一歩間違えば死と隣合わせになる現実なんて絶望そのもの。
その絶望を正義もって一緒に抗おうとするブライアンは一筋の光だった。
“悔やむより思い出して”
激しい場面転換や会話のテンポではなかったけれど、単調さの中に散りばめられた伏線がラストにかけて回収されていく。
過ごした時間はたったの数日でも、描くことによって2人が築き上>>続きを読む
自分と重なる部分が多すぎて泣けてきた。はたから見るとこんなに嫌なやつなんて…
学生のときはたくさん経験して友達作ってバカ笑いしてたらいい。この歳になってその大切さを痛感するから。
“別の世界に行ってしまうのなら私を待ってて”
“探すのは大変だから”
自分の希望が他の人と同じ形をしているとは限らない。だからこそ家族だとしても思いやりを持たないといけないんだな。
“何事も1歩ずつ”
分かっていても2歩、3歩先を望んで力んでしまう。失敗と挫折を繰り返しながらでも、一緒に歩んでくれる人がいるからこそ夢へと近づける。
思い悩んでいる青年に正解を教えるのではなく、自分で正解を導きだす手引きをする中佐。人生の指導者としての鑑だった。
“美のあふれる世界で怒りは長続きしない”
終始不気味さで溢れていたけど、それが故に目が離せない作品だった。
ストレスを消してくれる美しさを逃さないように生きていきたいな。
“僕の失敗は、愛する人から隠れたこと”
そうした方が楽だし、殻に閉じこもって自分を守ることができるから。でも少しでも変わりたいと思うなら、愛してくれる人のことを信じてみるのも一つの方法。
生きづらさを抱えながらも生きていくしかないよね、という話だろうか?
内容はよく分からんかったが、杉咲花ちゃんの演技には魅せられた。
戦争は何も生まないということを全編通して訴えかけてくる。過去にどれだけ重い真実があっても“知らなかった”ではすまされない。
目を開いていれば気づけたはず、という本人の言葉が印象的だった。
どんな形であれ、スティーヴンとジェーンは運命だった。2人の愛を体現しているのは彼らの子どもたちなんだろうな。
実の親を訴えるゼインの言葉は至極真っ当で、だからこそ余計に胸が締め付けられた。
赤ちゃんと未成年の子どもだけで道端に座っていても大人は傍観者と化す世界。大人が守るべき命を子どもたち自身でさせてはいけな>>続きを読む