このレビューはネタバレを含みます
続いていく出来事が現実に思えるような説得力はある。ただそれは突きつけられた現実のようなもの。視点の共有は少なく、情を語ることに時間をかけない映像、編集による客観視。
こういうヒトが素敵だなと考えて、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
悩みや煩わしい事が全くない月に帰るかぐや姫は、悲しみと喜びのある地球に居たいと思う。
それを感情を知らない月の人々に訴える。
貧しさや、苦しさ、寂しさ、それがあるから豊かなんだと思える。
このレビューはネタバレを含みます
「おかあさ〜ん」と叫ぶ青空娘のテンドン。良い。
おやえさんをはじめ、魚屋や先生の流暢な発話が映画そのもののテンポを作っていたように思える。
いい人ほどテンポがいい。悪い人はブツブツ遅い。
キャバレーの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
部室に人がやってきた時、人とコミュニケーションをとるときのぎこちなさ。周りからあのように見えないように取り繕って、大学生活と社会人生活を1年過ごしてきた。
あれで良かったんだ、無理しなくても良かったん>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
終盤のシャンタル・アケルマン「アンナの出会い」的移動と、ラストは「地獄の黙示録」ということでいいと思うのだけど、そこに関しては嫌いではない。
「アンナの出会い」の結末は孤独に終わっていたが、「TAR>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
とても良い。
まず、ラストショットについて振り返ると、母親であるエリザベート、息子と娘、家なき娘タルラと、シャルロットの父親がピクニックのようなことをしている様子が映し出されている。そしてそのショット>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ロバは自分の意志で行動を起こすことはほとんどない。外的な因果に左右されるロバを映し出し物語は語られる。
ロバが何を感じているかは当然わからないが、ロバの視点からロバの境遇を、観客が代理する。
唯一のロ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
画面は基本的に白黒で描かれる。
各章のラストショットのみカラーになる。
映画全体を通して、引きの絵が多く使われているように思え、どこか遠いせかいを眺めているよう。
ラストショットは、カラーで描かれ、寄>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
マルチバースによって、自分の辿る人生のあらゆる可能性が提示されている
無限に世界があり、主人公はその中でなんでもできるようになってしまう事で、全ての物事のに対する価値が一旦無になる
ブラックホールに吸>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「ショートカッツ」と比較される事が多いと思うが、こちらは充分に演出が施され、「ショートカッツ」にあったようなまなざしの感じはしない。
とりわけ人間に起きる出来事を劇的なものとして捉えている。
現実にお>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
カメラがじっくりとズームすることで、自ら寄り添う形で人物に思いやりを持って行くような感じがする。
この映画におけるカメラのまなざしにはシニカルさと、優しさを感じる。というか、カメラというものは本来そう>>続きを読む