fujisanさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

アシスタント(2019年製作の映画)

3.7

静かな、それでいて、とても深い映画でした。

2017年、ハーベイ・ワインスタインによる性的暴力事件をきっかけに大きなうねりを起こした#MeToo運動。ワインスタインの事件を告発した記者を描いた映画が
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.7

夢とうつつの今敏(こんさとし)ワールドでした。

大友克洋、押井守作品を裏方で支えた今敏。特に「パトレイバー2」のレイアウトで有名になった気がしますが、今敏監督作品としては今までちゃんと観ていませんで
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.6

バットマンの前日譚であり、ジョーカー誕生の物語。

良い映画とは聞いていましたが、同時にある程度内容も分かっていて、コンディションが良い時に観ようと思っていたらそのまま放置してしまってた作品。7/7で
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クロニクル(2012年製作の映画)

3.7

シンプルにめっちゃ面白かったです🤩🤩!

2013年の作品で、公開時もカルト的な人気を博したようですが、仕事ばっかりしてた時期なので知らない映画でした・・


POV視点のモキュメンタリーで、84分一
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.7

ハイレベルな韓国版「トランスポーター」でした😊

今年、映画館で見たかったものの上映館が少なくて観れなかった映画。早くもアマプラレンタルに上がっていたので、視聴しました。

原題は「Special D
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覗くモーテル(2017年製作の映画)

3.6

いやー、気持ち悪い😓でも面白いドキュメンタリーでした!


アメリカ、コロラド州デンバーに住む高齢男性、ジェラルド・フース。彼は1966年、自らの趣味を満たすためにモーテルを購入。屋根裏に専用の覗き部
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

//→訪問者💃が出てきたところはちょっと、ん?ってなりましたけど・・・😅

・・・あれ?またループしてる?

えーと、また始めないと。はい、観てきました「リバー、流れないでよ」。座席は超満員でした(一
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.8

現代版西部劇であり、デンゼル・ワシントンによる西部劇版「イコライザー」でした😋

先日、バッファロー'66のパンフを探していたら今作のDVDが出てきたので、レビューのために再視聴。

全体としても大好
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.8

「リバー、流れないでよ」の予習として、アマプラレンタルで視聴。

恥ずかしながらヨーロッパ企画は知らなかったのですが、なんか凄いもんを観た気がします。


この映画は、2分前の自分とテレビを経由して会
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マネーショット Pornhubは語る(2023年製作の映画)

3.4

ポルノを舞台にした骨太のドキュメンタリーでした。

週明けなので軽い作品を~と選んだら、思ったよりも重いテーマでした😅


今作は世界的に有名なポルノプラットフォームPornhub(ポルノハブ)の裏側
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.2

どんでん返しの名作「インビジブル・ゲスト」の韓国リメイク。

今年レビューした映画の中でもTOP5に入れているオリオル・パウロ監督の「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」の韓国リメイクということで、観よ
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.7

アンドレア・ライズボローの演技が素晴らしかったです。

アカデミー賞での混乱ぶりから、公開を待っていた映画でしたが、なかなか良かったです。


□ アカデミー賞での混乱

今年のアカデミー賞で、全くノ
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.6

観る人に優しい、実話ベースの映画でした。

2018年公開作品でジェシカ・チャステイン主演。

五輪出場間近にケガで挫折した元モーグル選手の女性、モリー・ブルームがその後26歳でセレブ相手に非合法カジ
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.8

キャーッ!って悲鳴を上げるライアン・ゴズリングに爆笑😁

自分にとってのライアン・ゴズリングは「ドライヴ」のような寡黙なイメージでしたが、
そんなライアン・ゴズリング像をぶっ壊してくれた、とっても楽し
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.5

コーエン兄弟による西部劇の短編集。豪華なキャストと豪華な美術に魅了されました。

この作品は6篇から成るオムニバス作品であり、各ストーリーには関連性はないためどこから観てもOK。(私は細切れで少しずつ
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.7

前作より面白かったです😎

前作の「タイラー・レイク」をレビューしたのは昨年秋。敵以外の地元警官達もたくさん死んだりして、あまりに雑なストーリーが気になると低評価していました。

ただ、単純にアクショ
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.4

オスカー・アイザックを愛でる映画でした。

映画「DUNE」でティモシー・シャラメ演じる主人公ポールの父、レト公爵を演じたオスカー・アイザック。直近でレビューしたのは「トリプル・フロンティア」でしたが
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独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

2.4

昔、映画の師匠から言われた『良い映画ばかり観てはいけないよ』という言葉を守り、たまに苦手な映画も観るようにしているのですが、これはなかなか強烈な映画でした😑


■ どんな映画?

ロシア映画界の巨匠
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AVA/エヴァ(2020年製作の映画)

3.2

ジェシカ・チャステインは悪くなかった!

「ゼロ・ダーク・サーティ」以降、主要な出演作は観てきたものの、妙に低評価だったので観ていなかった作品でした。

ジェシカ・チャステイン、コリン・ファレル、ジョ
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

切ない大人のラブストーリーでしたが、好き嫌いがはっきり分かれそうな映画でもありました。

劇場で観逃したと思ったら、もう配信に上がってました。


■ ストーリー構成

一言で言うと、刑事と被疑者によ
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.6

映画の楽しさが詰まった作品でした。

いつも参考にさせていただいている映画Youtuberのシネコトさんが、エドガー・ライト監督作品のランキングで二位に挙げていた作品。

コーエン兄弟作品のようなブラ
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

ハイレベルな映画でしたが、悲しさが残る映画でもありました。

監督是枝裕和、脚本坂元裕二、音楽坂本龍一っていう、世界で勝負できるドリームチームの作品。さすがのレベルの高さに感動しましたが、観た後には悲
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デッドリー・イリュージョン(2021年製作の映画)

3.3

ちょっぴりエロいサスペンススリラーのはずが、ちょっぴりサスペンスでエロさ全開映画でした😎

Youtubeで”驚きのどんでん返し映画”としても紹介されていたので、観ようと思っていた映画です。


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エル プラネタ(2021年製作の映画)

3.6

新しい感性に満ちた映画でした。

ミレニアル世代(1980-1990年代)の女性アーティスト、アマリア・ウルマンの自由な発想で作られた作品で、21年のサンダンス映画祭を始め世界中の映画祭で上映され、高
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ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

3.6

レベルの高いタイ映画でした

町山さんが以前にラジオでオススメしていた映画。タイ映画のレベルの高さに驚くとともに、タイの貧富の格差を見せつけられた映画でした。


タイは”ほほ笑みの国”の印象が強くて
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.9

なかなかレビューが書けなかった映画でした。

こちらも親子を描いた映画で、娘と父親の一夏の旅行を描いた「アフターサン」と同じく、年代や見る立場によって感じ方や評価が分かれる作品かと思います。

この映
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.6

スペインサスペンスの佳作でした。

「ロスト・ボディ」といえばオリオル・パウロ監督の名作サスペンス映画ですが、本作とは無関係。Filmarks評価は低いもののフォロワーさんの評価は高く、観てみようと思
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.7

一作目が持つパワーに溢れた作品でした。

同年代の三人が集まり、貯金と借金、クラウドファンディングでかき集めた300万円で、普段の仕事をしながら土日だけの10日間で撮影した作品。余裕がないのでリハもな
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.6

にわかファンでも楽しめる作品でした😊

原作は未読で、NHKで放送していたドラマを観ているだけの”にわかファン”ですが、それでも楽しめる作品になっていました。

ドラマ版「岸辺露伴は動かない」はアマプ
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THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

3.6

今年劇場で観て一番爽快感があった映画でした。

韓国俳優チャン・ヒョク自身が企画・出演したアクション映画。

イケメンすぎるチャン・ヒョクがスタントなしで取り組むアクションがとにかく秀逸でした。「ジョ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

2.8

良い映画だと思いますが、自分には響かなかった映画でした。

アフターサンとは”日焼け跡”のこと。この映画はまさしくヒリヒリと痛い映画でした。

この映画の評価が高い事はわかります。全編エモい映像は心を
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.8

西部劇っぽくない西部劇でした。

伝統的な西部劇はあまり観ないのですが、この映画はまるで現代劇のヒューマンドラマを観ているような異色の西部劇でした。


■ アメリカっぽくない西部劇

原作はアメリカ
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.7

モンゴルの今を知ることができる映画でした。

モンゴルがソ連から離れて民主化されたのは1992年で、わずか30年前のこと。そのため社会主義で育った世代と民主化後に生まれた世代との間で世代間ギャップが大
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.5

定番のカラフルなウェス・アンダーソンの世界。

「グランド・ブダペスト・ホテル」や「ムーンライズ・キングダム」などよりも前、監督の作品としては初期の2004年の作品です。

好きな人にはたまらないウェ
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.9

2023年の今こそ観るべき映画、かも(自信なし😎)

「レッド・ロケット」の女の子が可愛かったって書いたら、バッファロー'66もそんな感じやったでって教えてもらい、そう言えばと思って20年以上ぶりに再
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.9

コーエン兄弟の代表作として「ノーカントリー」と並ぶ代表作。こちらも大好きで、たまに見直す作品です。


ファーゴとはノースダコタ州にある町の名前で、映画タイトルの由来ともなっています。

カナダ国境に
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