shoooooさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.7

壮絶な人生や運命的な愛を描いた映画は数ある中で、「クイズ・ミリオネア」という舞台装置によって主人公の人生にぐっと引き込ませる本作の手法は、独創的で素晴らしい。

インドにおける命や人権の軽さには目を背
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.0

無国籍的な独特の世界観と、読めない展開。
わりと好きかも。

全体としては、散りばめられた点と点がつながったり繋がらなかったりという感じ。よく言えば展開が読めず面白いけど、やや消化不良気味なところもあ
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.7

スターリンの後継者をめぐるドタバタの後釜争い。
スティーブ・ブシェミが主演なのでなんとなく観たけど、なかなか面白かった。

無慈悲な粛清や蹴落とし合いと対照的な、当の権力者たちのマヌケでお茶目な姿が面
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.6

キアヌ・リーブスはカッコいいけど、躊躇なく殺しすぎ笑
頭空っぽにしてみるには楽しい映画でした。
いったい何人ヘッドショットしたんでしょうか...

裏社会の人々が集うホテルとか、世界設定はまあまあ好き
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.8

ブートキャンプの非人間性や戦争の狂気を描いたキューブリック監督作品。
重く恐ろしいテーマだけど、どこかハイテンポで淡々としていて、「エンターテインメント」として戦争の悲惨さを味わうような不思議な気分に
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.8

美的で官能的な作品。

砂浜でピアノを弾くシーンはとても美しく印象的。
未開の地でマオリ人と共生する密林的な空間にあって、エイダ(ホリー・ハンター)の大きな瞳と白く透き通った肌には、ドキッとするような
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.9

ネタバレ厳禁なストーリーが面白い!
少ない登場人物と限られた空間ながら、SFの魅力である近未来感とディストピア感がよく出ている。

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.9

アル・カポネに立ち向かった捜査官たちの死闘。
ストーリー自体は普通だけど、クールなキャストの名演でお腹いっぱいです。

ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、ロバート・デニーロと味
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「A」(1998年製作の映画)

4.1

地下鉄サリン事件や麻原逮捕後のオウム信者に密着した日本ドキュメンタリー映画の名作。
メディア、権力、正義、宗教などについて考えさせられる、誰もが見るべき作品です。

本作は事件後の広報責任者、荒木浩へ
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.6

カルトの帝王によるカルト映画の代名詞。
うーん、頭おかしい😅

畸形の赤ちゃんだったり、はらわたのようなものだったり、ほんとに不気味で気持ち悪い。。。けど、少しクセになる...
悪夢のような映画だけど
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フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)

4.2

人種対立などで荒れた学級に向き合った教師の奮闘を描いた実話に基づく名作。
とても良かったです!!

理念に燃える新米教師エリン(ヒラリー・スワンク)は、ハイスクールの荒れ放題のクラスを任される。人種対
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スミス都へ行く(1939年製作の映画)

3.9

キャプラ監督の往年の名作。
急死した議員の代役で上院議員に祭り上げられた田舎の純粋な青年スミスが、身一つで巨悪に立ち向かうという物語。
シンプルだけど力強いストーリーです。

秘書のサンダース(ジーン
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人生タクシー(2015年製作の映画)

3.8

イランの異端児、パナヒ監督による唯一無二の「映画」。
映画への情熱と理不尽な社会への反骨精神には敬服するばかりです。

イラン政府により映画作りを禁止されている社会派パナヒ監督が、タクシー運転手に扮し
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

3.7

静かな良作、というべき作品。

100万ドルが当選したという明らかに嘘の手紙を信じた父親と、彼を引き換え場所のネブラスカまで車で連れて行ってやる息子のロードムービー。

高齢の父を中心としたスローな内
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

やっと観れたけど、とても面白かった。
全体として好きかどうかは微妙だけど、ストーリー展開の面白さは間違いなく卓越している。
エンターテイメントとスリラーの境界線を行ったり来たりするような展開にはハラハ
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.6

3人兄弟が仲直りのためにインドを旅するロードムービー。
独特の雰囲気があるけど、ロードムービーの勘所をおさえた作品。

乱雑かつスピリチュアルで、慌ただしさとスローさが混在したインドらしい雰囲気がよく
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情婦(1957年製作の映画)

4.2

そうくるか!と思わず唸る法廷ものの傑作。
原作者アガサ・クリスティの発想力はすごいなと思います。

主人公の弁護士ロートンはわがままな太った老人で、序盤はこいつが主人公かよと思いましたが、スイッチが入
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シャイン(1996年製作の映画)

3.7

家庭環境や精神障害に苦しんだ実存のピアニストの半生を描く。
内容は普通にいい話だったけど、歪んだ愛情の父親には終始腹が立った。

顔の好みが分かれる俳優、ジェフリー・ラッシュの代表作。
私は哀しみと優
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仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

4.1

仁義なき戦い、最終章。

広能昌三(菅原文太)の20年以上にわたる戦いがついに終わる。
広島のヤクザ社会が大きく揺れる時期に広能は刑務所におり、やや物語の中心から外れているのが寂しいが、それでも彼は存
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

3.9

ヤクザvsヤクザの構図にヤクザvs警察・世論という要素が加わり、混沌が深まるシリーズ第四幕。

殺されて然るべき奴らが生きながらえ、若い衆ばかりが突発的に血を流し、なんでこいつがという人が殺される。し
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.1

菅原文太かっこよすぎ!
「仁義なき戦い」の第三幕。
第二幕は菅原文太演じる広能の出番が少なかったけど、今作からはまた物語の中心に戻ってきて嬉しい。
「親」や「兄弟」を平気で裏切り、敵と味方がころころ変
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.5

マイケル・ムーアによるトランプ現象の解剖。
トランプ批判の映画としてみるといまいち切れ味が悪いが、アメリカ民主主義の危機を訴える映画としては意義があると思う。
4年前のトランプ当選には衝撃を受けたが、
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.8

ヘロイン中毒のクソな奴らのクソな日々を描いただけみたいな映画だけど、スタイリッシュで軽妙さがあってちょっとクセになる。

ユアン・マクレガーもいいけど、ラリって面接を受けたり寝グソぶちまけたりするスパ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.6

女2人のハチャメチャなロードムービー。
登場人物のキャラクターが大好き。

主婦のテルマ(ジーナ・デイヴィス)とウェイトレスのルイーズ(スーザン・サランドン)は2人でバカンスに出かけるが、はずみで悪漢
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.7

27kgの増量など徹底した役作り「デ・ニーロ・アプローチ」の到達点として有名な作品。
実在の人物をモデルとしたボクサー、ラモッタの栄光と挫折の物語。
主人公は嫌なヤツだし、ファイトは華やかに描かれない
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ニーチェの馬(2011年製作の映画)

4.2

鬼才タル・ベーラの世界。
とにかく重苦しく、深淵で、不条理な映画。

貧しい御者とその娘の閉塞感ある6日間をモノクロームの長回しで映し出す作品(しかも2時間半)。
強風が厳しく吹き付ける中、商売道具の
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.4

凸凹バディのロードムービー。
若い頃のアル・パチーノ、やっぱりかっこいい!

大柄で喧嘩っ早いマックス(ジーン・ハックマン)と小柄でひょうきん者のライオン(アル・パチーノ)。対照的な2人の流れ者の旅と
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(1954年製作の映画)

3.5

フェリーニの名作として名高い作品だけど、あまり刺さりませんでした。

ジェルソミーナは旅芸人のザンパノに買われ助手となるも彼からのぞんざいな扱いに苦悩する...という物語。

ネオレアリズモ的なただた
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.8

巨匠タルコフスキーの映像美。

左右対称で透明感のある室内、一面を覆う霧や湯気、不気味さの漂う廃墟、清らかな水に浸る遺跡、モノクロで挿入される故郷の幻想などなど、確かに映像の美しさは傑出しています。ま
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.6

コーエン兄弟作品初観賞。
単なる偽装誘拐のはずが、悲劇が悲劇を生み血がどんどん流れていく展開はブラックコメディとしては面白い。
ただ本筋とは関係のないエピソードによってテンポの良さが損なわれてるのは残
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.8

2人のアウトサイダーの友情と孤独を描いた青春映画。
いい映画かどうかは分からないけど嫌いになれない、評価の難しい映画でした。

身寄りのないはぐれ者のマイク(リヴァー・フェニックス)は、ストレスを感じ
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LIFE!(2013年製作の映画)

3.9

海外一人旅にとても行きたくなる映画。
冒頭と終盤でベン・スティラーの男前度がガラリと変わっているのが面白い。
突然主人公の妄想パートが始まるのは面白いけどややクドく感じました。

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.5

崖に向かって車を走らす「チキンレース」、および早世したジェームズ・ディーンの代表作としてあまりに有名な作品。

「理由なき反抗」というものの、ディーン演じる主人公は割とまともで、その両親の有様をみると
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.9

ロックンロール揺籃の地メンフィスのあるホテルに同じ夜に滞在した3組を描いたオムニバス形式の群像劇。
各話が間接的にちょっとずつ絡み合ってるのがいい。ジャームッシュらしい何気ない、あるいはナンセンスなや
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.6

アメリカンニューシネマの嚆矢として有名な作品。
強盗して逃げての繰り返しだけだがテンポが良くてみていて楽しい。

州をまたぐと警察は追跡できないという昔のアメリカのルール、ほんと謎です笑
ラストはいか
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.2

黒澤明のサスペンス。
シナリオがとても面白い!

靴会社の重役権藤は子供を誘拐され身代金を要求されるが、犯人の取り違えで部下の子供と判明。それでも多額の金を要求する犯人。折しも社内の権力争いで金が必要
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