ふゆきさんの映画レビュー・感想・評価

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ドライブ・イン・マンハッタン(2023年製作の映画)

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演技巧者による密室会話劇…はいいが、そこはかとなくとなく古臭い。
不倫に依存する女と、タクシー運転手のおっさんの奔放な半生に照らしたアドバイス、会話の中で何となくケアされる2人…90年代くらいの価値観
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

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ボブ・ディランのことは有名な曲を知っているくらいだったが(あれ、『』)

フライト・リスク(2024年製作の映画)

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これは滅法面白かった。コンパクトな航空サスペンスの密室劇として過不足なく、途中まではヒッチコック型のサスペンスとして、後半はクリフハンガーものとして、よくまとまっている(ジャンルとしては「証人護送もの>>続きを読む

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

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いやいや、動物が先生として教えてる世界で肌が緑なことくらいナンボのもんじゃい…と思ったら、まさにそういう話だった…。
ある日突然「敵」と認定され、迫害され、国を追われ、果ては言葉を剥奪される…。

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ゆきてかへらぬ(2025年製作の映画)

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僕は、同郷ではあるが中也が好きじゃない。中也の詩には好きなものもあるが、中也の人となりが好きじゃない。
多分そのせいだろう、かなりイライラしながら観ていた。

冒頭、ハッとするような美しい映像とハッと
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

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ドラマのジャンルの「一族もの」によくある、ドラ息子(或いは孫)が行きずりの女と結婚すると言い始めて揉める、みたいな挿話、それをその「招かれざる妻」の方の視点から丁寧に丁寧に描いた作品。
そう言ってしま
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ブルータリスト(2024年製作の映画)

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実は観たあと、この映画が何を言いたいのか、何を表しているのかがいまひとつ掴めず、ずっと考えていた。
そもそもタイトルの意味がいまひとつわからない。確かにブルータルなキャラクターは居るが、それが一体何な
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

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僕はキャップが好きだったし、ファルコンも好きだ。何より、アンソニー・マッキーが好きだ。
とはいえ、この映画…結果的にドラマの『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のスペシャル版みたいな話、つまり割とこ
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パディントン(2014年製作の映画)

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ずっと観たいと思いつつ観てなかったが、これはいいじゃないか!
いろんな映画のレファレンスがわかりやすいものからさり気ないものまでてんこ盛りで楽しい。画作りにものすごく拘りが感じられる。

僕はドタバタ
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

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宇多丸氏が言っててものすごく腑に落ちたが、ベンジー、めっちゃ寅さん…!
おまえの言ってることはもっともだが、おまえみたいなやつに言われたくねえ…w
どちらが先とはいえないが、彼の孤独は彼自身の資質によ
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大きな家(2024年製作の映画)

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対象となっている施設やそこにいる子どもたち、そして職員さんたちには称揚と尊敬の思いしかないが、それは置いておいてこの作品、ドキュメンタリー映画の作り手、いや撮り手、カメラというべきか、それと同時に撮ら>>続きを読む

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

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セバスチャン・スタンの演技、徐々に見知った人物へと変貌していく芝居が見事すぎて、不愉快なくらいだった…w
物語としてみた場合破綻しており、せっかく「見習い時代」を丁寧に描いても、後半、主人公の感覚や言
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(2025年製作の映画)

5.0

これは今年の暫定ベスト。傑作。
男やもめの老人の、孤独で静かで丁寧な暮らしを異常に解像度高く、しかも瑞々しく描く。後半になると、そこに彼の状況のちょっとした変化がノイズとなって影響を及ぼし、やや不穏な
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室町無頼(2024年製作の映画)

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僕は基本的にあまり事前に情報を入れないので、最初主人公が何がしたいのかさっぱりわからず、世直しったってなあ…と思いながら観ていた。弟子(手下?弟分?)を酔拳の師匠みたいな柄本明のところへ修行に出すとこ>>続きを読む

劇映画 孤独のグルメ(2025年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館鑑賞、今年2本め。
前からドラマが好きだったので観に行ったわけだが、これは…何なんだろう…w

実写版の基本的なフォーマットは、寸劇→腹が減る→外食、で、このドラマの「ドラマ」の真髄は最初の寸劇
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

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今年一本目の映画。
「ポスト『ボーン・アイデンティティ』時代の『コマンドー』」、そんな感じ。ステイサムのいつもの感じといえばそうだけど、脚本があまりにも空想的というか、痛快仕置人的な導入が雑なエスピオ
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正体(2024年製作の映画)

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2024年も邦画をあまり観なかったので、締めで観ておくか、と義務感?にかられて観たが…なにこれ傑作じゃん…!?

ホントにあらすじも何も知らず、先にドラマになっていることも知らないのはもとより、原作が
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ぼくとパパ、約束の週末(2023年製作の映画)

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僕はサッカーどころかスポーツ観戦というものが嫌いで、スポーツファンにかなり偏見がある。
だからこそ、この映画の、自閉症の子どもがパニックになりそうな自分を何とか抑えて、サッカー(…というよりサッカーチ
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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

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正直、かなりガッカリ。
映画の出来不出来とかそういうこと以前に、なによりまず意外性がゼロ。多分そこを一番危惧しつつ、多少は期待もしていたのでしょんぼり。
コン・ゲームのシナリオとしてきっちり出来上がっ
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ルート29(2024年製作の映画)

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好きか嫌いかで言えば好き。昔観たこういう優しい不条理劇とでもいうような洋邦画が色々と思い出された。
『地下鉄のザジ』や『プレイタイム』…いやでもあれらはものすごくワチャワチャしているのがポイントだし、
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