よしみさんの映画レビュー・感想・評価

よしみ

よしみ

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.0

相手の都合で着信拒否されました。

すごい人見知りのように見えて、割と大胆な行動を取ったりする。笑えそうで笑えないシュールな展開もあったりする。

松岡さんはとてもキュートだと思うけど、個人的な思いで
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ウィンブルドン(2004年製作の映画)

3.0

君のおかげで、今日ここにいる。

嫌いじゃない俳優のラブコメは甘ったる過ぎても割と楽しい。それにしても、王道だったね。

ボールボーイとのやりとりも彼らしくて微笑ましかった。

公開から20年経った作
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ラストレター(2020年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

なかなか言えない言葉を臆面もなく。

神木くんが福山さんで。
森さんが松さんか。

アナログな方法だと思いの伝わり方がまったく違うと思う。ただ、なりすましであったことに嫌悪感が先にたつ。

作り過ぎて
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

その発火点はどこにでもある。

その何かに向けて、どれだけのことができるのか、予想がまったくつかないとこがおもしろい。

とは言え、けして、ありきたりではなく、輝く何かがあったりする。

彼女には圧倒
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

3.0

気持ちに整理をつける。

自由ではなくて
自由を手繰り寄せるために
国を捨ててまでして、逃げている。

真実を言えない苦悩。
ひとつになれない家族。
抱えているものは
ひとりでは持ちきれなかった。
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

頂上にはたどり着くけど。

何かと煽る女と無理にでも従う女の構図ができてたけど、高所には耐性があるのか、二人とも冷静だった。

なぜか救出の場面がなかった。ヘリで救出されたとは思うけど、しっかり見たか
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

同じ苦しみを背負ってるのを感じた。

犬に噛み千切られながら息絶える。無慈悲であり、憐れみすら感じられない殺戮にどんな意味があったのだろうか。

ホーム・アローンのように、敵を攻略する犬達に凄さを感じ
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.0

佐藤は元気をくれる。

だいたい呼び捨てにされる佐藤のキャラの振り幅がより大きくなったような気がする。

堤さんとの共演もSPを思い出し、熱い。

バイト先の佐藤さんと山本さんのコンビもツボ。

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

一瞬で状況が変わっていく。

前半はコメディ系で笑わせて、後半は割とじっくりヒューマン系で描かれる。

突っ込みどこは満載だけど、それを超える諸々な設定や伏線に徐々に高揚してくる。

部屋番号で呼び合
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最高の花婿 ファイナル(2021年製作の映画)

3.0

40周年のサプライズが…。

婿達の親まで集結し、いつもながらのプチ騒動が勃発する。それぞれのお国自慢がおもしろすぎる。

みんなが個性的で飽きない。今回はキャラの強い親が多くて、婿達も少し控えめだっ
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

4.0

声を上げることは悪いことではない。

優しい嘘はもちろんあのことだけど、妻の問いかけで咄嗟についた嘘もこの流れでは核心に触れていたように思う。

とにかく二人の名優が巧すぎるというか、普通に自然すぎて
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ハロルド・フライのまさかの旅立ち(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

歩き続けることで、何かが君に伝わる。

歩きながら脳裏をよぎる出来事がパズルのピースがはまるように明確になることで、耐えきれなくなる過程が何とも切ない。

同僚を訪ねて励ましたいという彼の行動がまさか
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葛城事件(2016年製作の映画)

3.0

何かが壊れていく。

現実に目を背け続けることで、誰もが追いつけてない機微な感情がどこかで制御不能に陥っていく。

父親の抑圧的姿勢が彼らにさまざまな影を落としていき、彼らの中の何かが蝕まれていく。
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.0

ギリギリ感は伝わってくる。

彼等の生きる選択は超えてはならない線を超えてしまったからこそ、伝わり、訴えかけてくるものが爆発する。

ただなぜか哀憫は感じられなかった。何か違う選択があったという考え方
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凶悪(2013年製作の映画)

3.0

みんながみんな。悪い顔してる。

殺される俳優達のリアルさや巧さが怖さを深化させ、彼等を引き立ててた。

仕事も家庭も辛かった山田さんが一番変わって、割食って終わるみたいな。

赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.0

複数の真実なんて存在しない。

政治に影響を与えるメディアの偉大さを感じながら、反面、政治に翻弄されるメディアの歪みを知ることになる。

刻まれた歴史がその種明かしになり、総括されているけど、国々でそ
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フォロウィング(1998年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ただあとをつけただけ。あの時までは。

やはり一筋縄ではいかなかった。時系列だけ見ても、ヒントは与えられているが、並べ替えは瞬時に行わなければならない。

騙し合いの末路はほろ苦かった。誰と誰が仲間で
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

2.0

二度あることは三度ある?

非正規労働とか的を得た話で、前2作に比べて、つかみは良かったけど、戦いが始まった途端、毎度のグダグダに落ちぶれる。

SKYSEA繫がりの吉田鋼太郎さんとのやり取りは大袈裟
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トスカーナの幸せレシピ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

弱い彼を、更に弱い自分に任せた。

思いどおりにいかないことを楽しめるかどうかが、人としての器量を測る重要な要素なのかもしれない。

ハンディキャップを取り入れる作品としては、その関係性はベタつかず、
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

狂気な世界で、復讐は遂げられるのか。

ツッコミどこはあったと思うけど、それらを凌駕するくらいの熱量があちこちで感じられた。

批判もあった彼女だけど、超絶凄すぎて、圧巻されたとはまさにこの感覚かもし
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カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)

2.0

ここまでくると笑うしかない。

伊勢谷さん。頑張ってたけど顔芸は不利。相手が悪すぎる。

生瀬さん。作品の空気感にいちばん合ってたと思う。

少し暗めの吉高さん。良いね。

結局ざわざわしてたのは本人
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.0

負けるべくして負けた。

すごい話だった。生存圏の合法的な浄化のために強制移住させる。その移住先がないから特別な処理を施していく。

ある過ちを利用して、国民を扇動し、特定の人種を排除する行為に導いて
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ボーイズ・イン・ザ・ボート ~若者たちが託した夢(2023年製作の映画)

4.0

最高のクルーだった。

この事実だけならば、ドキュメントでも良かったかもしれないが、その繋ぎ合わせでも感情が揺さぶられるときがある。

貧困とか確執とか織り交ぜてたけど、抑揚の少ない話の中では活きてこ
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カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

2.0

ザワザワ…ザワザワ。

彼は見た目とは裏腹の、大袈裟だけど凄めの演技者だと感じた。これが蜷川チルドレンの実力なのだろうか。

前半は山本太郎さんが全部持っていった感じで、存在感を含めて、廻りからかなり
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

2.0

違うから楽しい気がするけど。

坂元さんの脚本は微妙なところをくすぐってくる。そして優しすぎる。

菅田さん。別れの時の表情なんか迫真で、演技を超えてたと思った。さすが。

有村さん。淡々としてがちだ
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

見方を変えれば、気づきに繋がる。

彼を内側から鼓舞する場面は短いけど印象に残った。助言だけでなく育てようとする気概も感じられた。

認められず、行き場を失った者の末路が悲しかった。あまりにも短絡的で
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おもかげ(2019年製作の映画)

3.0

結局、何を見せられたのだろう?

なかなか話が動かない。僕らは想像するしかない。あの時、何が起こったのか。時間は彼女をどう変えてきたのか。

彼女を踏み込ませた理由は何だったのだろう。制御できないほど
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

彼の本当の想いは届いていたのか。

原作を読まなければ理解できないとこがあるのだろう。彼の達観してるようにも見える雰囲気がこの作品のキモなのだろうか。

性向の判断が難しいけど、なしと思ってたので、他
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

2.0

結局、何か得たのだろうか。

気まぐれで場当たり感が強く、気分の良し悪しで、その日が決まるような生き方に見えた。

実は確固たる考えは全くなくて、目に映る好きなものを貪っているようにも見える。

スイ
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

条件は帽子をかぶること。

このシリーズは善悪を明確にして、徹底的にやりきるから割と好きなのかも。終わりとは言わず、できる限り続けてほしい。

ダコタ嬢との絡みに懐かしい匂いがしてくる。まして、彼女の
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一筋の光は挿したのだろうか。

彼女のある対応から一気に物語が動き、職員室も教室も混乱が収まらず、猜疑心に苛まれる。

思いが思いのまま彼等に伝わらないとこに現実味があり、ありふれた現代の複雑さに触発
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

2.0

騙して、騙されて。懲りない。

お金が絡みだすと人格も変わるほどの恐ろしさが潜み、簡単な話で終わらせることが出来なくなってくる。

阿部さん演じる彼の選択は意外だったけど、彼の置かれた立場を考えると当
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.0

ひとつひとつ着実に。

G·バトラー無双はかなり控え目で、機長としての責任感が前面に出てたことで若干の物足りなさはあった。

逆にM·コルター扮する殺人容疑者の存在感が群を抜いていて、ある意味、主役も
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

まだ戦争は終わっていない。

コジラという硬派な話と日本的な甘めな話を巧い具合にミックスしていて、シン·ゴジラと差別化できていたのは見事だと思う。

機雷撤去に集まった4人のメンバーが個性的で、映画的
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クーデター(2015年製作の映画)

3.0

家族を救うために何ができる?

突然の暴動に遭遇した家族。理由もわからず、ただ逃げ回るしかない。怖すぎる。

よくある子供達の無謀な行動は割と少なくて、イライラはあまり感じなかった。ただ奥さんの行動力
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.0

僕は映画を作りたい。

映写室からの光に魅せられた少年とその家族、友達を巻き込んだ映画愛にあふれる物語だった。

廃棄されたフィルム等の再生工場の場面が長いと思いながら、徐々に効いてくる演出に唸る。
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