今以上に、まだまだ日本は未知の世界だったという共通項で、このブラックレインがあって、トムセレックのミスターベースボールができていると、とても個人的にしかも勝手に思ってる。その両方で高倉健が表現した日本>>続きを読む
あれまーっていう、昭和ロボットアニメ的匂いがする。絵的にも、いろいろ強調しすぎ。それから脱出モノにしては、追っかける方も逃げる方も割とのんびりしてて、それも言うもんじゃあないんでしょう。あんまり気構え>>続きを読む
ひと夏もの、世代間交流、こういうのはわかってても見てられる。ゆっくりした言葉の響き、ピアノの音色、さざ波に反射する日差し。ヴァージニアマドセンの懐の深さ。
ただ、シリーズものみたいにされてしまってる邦>>続きを読む
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特殊能力を人のためには決して使わないという、トンデモな方向に全振り。そんなことなら、そら、抹殺されましょうよ。そして、こんな疫病神彼氏はイヤだ。
原作は、人物描写や歴史的背景がしっかリ深く掘り下げられ>>続きを読む
微妙な後味だけど、バートバカラックで癒やされたので、良しとするか。
ちょっと味が濃い、サラダ油というよりラードで炒めたような。最後もかなりの大盛り具合、と思っていたのに、話の展開、すでに忘れそう…。そういう意味では淡白なお通しレベル?
インド大反乱でなくセポイの乱て、習ったと言うと世代がバレるでしょう。
インドおとぎ話大河ものなら、大盛りのほら話も、何杯でも食べられるのに、史実だと、とても重たくて、苦しい。
多くのフォロワーとパロディを生んだ「コメディ」として、もう何もかもくどいんだけど、そこがまたお約束になってしまってる盛り上げ方。娯楽作ってこういうもんでしょって、全部、細かいことは突っ込んだらあかん話>>続きを読む
アンカーもの、放送局ものの職場映画の基材に、インクルージョンとかダイバーシティのインクを落とし込んで、マーブル模様を描いたような作り。それら系統の言葉がやたら連呼されるのに、そこがテーマではないと感じ>>続きを読む
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ベンファル+メリッサコンビのお約束。今回のキャラクターは、毒吐き系でも単なる浮きまくり系でもなく、ハチャメチャ具合も割と控えめ。
メリッサはパス回し専門の組み立て役、すべてMルドルフが持ってくという役>>続きを読む
シャラメ様の前に何十年かぶり。
昔、特撮ヒーローものとかロボットアニメで、主人公の心のつぶやきが、格好良くどんどん入って来る演出ってあったですよね。その感覚に近くて、しかも、ありとあらゆる登場人物から>>続きを読む
あくまで軽いティーンエイジャーコメディの箱物に、Zエフロンと同年代向けでなく、もっと歳嵩の既婚世代に対して骨太なメッセージを詰め込んでる。いやー、こんなファンタジー系軽妙な話なのに、子育て世代やら老境>>続きを読む
おっそろし豪華キャスト。じっくり進むリズム感は、50年代ハリウッドの郷愁とともに、21世紀のドラマやコメディのあり方に対するアンチテーゼかも。
エンディングにも入ってくるソナーの音が、見えないものを探>>続きを読む
すばらしい景色と本格的なロングトレイル気分を味わえる裏っ側で、トゲトゲしい会話劇であちこち前ふりして、後はもうイタイタしくて…。
とはいえSザーン好きですよ。
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私は買いです。
変な動物たとえ話、シートベルト、秘書、ルチャリブレのマスク、そんな小ネタのリフレインのセンス。切り取る構図も、相似形の背景や、時間はさんでおいてのこれまた繰り返しやら、良い塩梅です。>>続きを読む
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話の展開はもう予定調和でひねりも何もないけれど、要所要所のくすぐりポイントが愉しかった。
まずは、ケンチョンの変なイントネーションと胡散臭さのインパクト。それと、見た目、動物なのに、マーヤルドルフとシ>>続きを読む
個人的に可愛らしいおっさん代表と勝手に位置付けているCオダウドの我が強い身勝手さやキレ加減が、また可愛いという変なループを起こして大変。いろいろ欠けてるものあれど、そこも含めて憎めない他の登場人物にも>>続きを読む
偏屈主人公の喪失からの旅だちですが、周囲の人たちとの関係性はさておき、過去の振り返りのきらびやかさと苦々しさの双方で、今を透過して見せる、その見せ方が観てる人にハマるかどうかでしょうか。このおじいちゃ>>続きを読む
とにかく煙草吸いまくり演出。その煙の中に迷い込んだような一晩。
心の引き出しのどこかから、いろいろと、わらわらお出ましされる。理屈のつながらない会話も、歳のとり方や夫婦の在り方に関するお互いへの指弾>>続きを読む
メーカーの違うブロックがオモチャ箱に混ざっていて、適当に取り出して組み立てようとしても噛み合わないような感覚。台詞回し、筋立て、突発的なキレネタの組み合わせ、いろいろワザとゴワゴワした肌触りに仕上げて>>続きを読む
ステレオタイプな見立てを三回以上重ね塗りしたような、冴えに冴えまくったキャラクターの立体感と演出以上に仕上がった小ネタ類の熟成度が、もうおかしくておかしくて…。
前作からの仕掛けの引き継ぎやリフレイン>>続きを読む
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父親の不在、結果的な虐待に加え、母親への嫌悪もあって、自身は歪んだ形の母性しか持ちえず、特に、息子に対しては、公私特別な関係の乳母の存在も絡んで、もっぱら父性を持って接しているということ?
そして、父>>続きを読む
マスタングのボンネットに座りブーツを履く真正面からの構図がたまらなく決まってた。
女性陣の上品なガサツさと、ラッセルの狂気の小者かつ曲者感。展開と切り替えのリズム、ダラダラ流す部分とタメないで一気に結>>続きを読む
贅沢としか言いようがないのかも…時間の割り振り、他愛の無い会話、間合いの開きっぱなし具合、たいして何も進まない話、と言ってもジャームッシュ映画にしては、かなり派手めで、アイコン的に使われる主題歌も密か>>続きを読む
サムロの髪型が、抑圧からの開放とでもいうのか、少しずつ変わっていくのが、ちょっと可笑しいのと、オリビアワイルドとミシェルモナハン、入れ替わりキャストでも面白いかも、とか、オープンカーで昼間に…とか、要>>続きを読む
異文化異文明、地球外生命体交流のコメディ枠を、妙に生殖関係にかけたから、入りの立ち位置がかなり微妙だったにせよ、後半に向けて、いいまとまり具合のドラマに。キャストがすこぶる豪華で、ひどい邦題と違って全>>続きを読む
パン一の時間が長いSペッグのひとり舞台。過去のサスペンス名作へのオマージュは微笑ましくとも、トラウマに対する臨床心理からの見立てはストーリーとのすり合わせ不足なのでは…。
ただ室内の調度とか、ダッフル>>続きを読む
劇中、あの場にいたら、多分こんな味の空気が吸えるんだろうなと、感じてしまう臨場感。本当にそれがあのひなびた田舎の遊園地のものか確かめようはないけど。
場面ごとの劇伴の選曲がすさまじいレベルで、「ひと夏>>続きを読む
格闘場面長いけど、そこに価値と見応えがあったのは確か。天は二物も三物も与えるという納得の役者さんが主役を張るインド映画の流儀。そいでもって悪役はほんとに悪い、社会向けメッセージとはいえ動物愛護的に惨す>>続きを読む
いやぁ、サイボーグや機械化人間にされたら、もともとあった生身の五感は、単なる情報として処理されるんでしょ。痛みも数値化されて、被ったダメージのみを行動続行の可否判断にしていくわけなんだろうけど…。そう>>続きを読む
クリスマス大家族集合型でなく、順に訪問行脚の枠組みを作ってみたかったんだよね。すごろくのコマが進んでも、もう一箇所側に、兄弟やら母親が再度現れる枠組みが効いてるのか、なるほど、そこが上手いな。
真っ当な思考回路が崩壊してる不穏なホラーにしか見えなかったのに、見終わったあと、未充足感に対する虚栄や、人、肩書それから希望も含めて落差の対比が、Sセロンの化け方にも重なって、静かに押し寄せてくる。
キャストはなかなかいいんだけど、やることなすこと男子中学生のような…。それも含めて堂々とさばいてるシナリオは、全員に自信満々語らせる(もしくは言い返させる)場面を入れ込んでる。
そして、とにかくスラン>>続きを読む
背徳とか倫理観とかモラルを飛び越して、肯定と美化で徹底的に描き切るという一点突破に、このロケーションとその閉鎖性が力を貸してる。
四人の世界が、外界と海で隔てられてる沖合の浮き桟橋と同じとでもいうよう>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
やり過ぎやられ過ぎ、ずれまくったユマサーマンが真面目な顔で、抑えが効かず極端なことをするだけの話が、こんなにおかしいとは。そのなかでも、やっぱり、あんなものを窓から投げ入れたところが一番良かった。