おぐさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.0

95%の総集編(+新カット)と、5%の蛇足とも言うべき後日談。
オリジナル要素を期待していただけにやや期待外れだったけど、逆に元のTVアニメの完成度の高さを再び実感させられた。

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

役者の動きすらほとんどない空間で、会話とシチュエーションだけでこれだけの世界が広げられるのかと本当に感心した。

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.8

ファッション音痴なので普段はあまり気に留めないけど、メインキャストの着こなしや佇まいは流石だった。
一方、出来事の羅列でストーリーはやや淡白だった印象。折角題材が面白くて尺も長いのだから、登場人物の心
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.9

実在の人物や事件へのオマージュをふんだんに盛り込んで、あまりに考え抜かれた馬鹿馬鹿しさ(褒めてる)に何度も笑ってしまった。
ややB級感のあるプロットを豪華キャストと演出で補った印象。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

変えられない過去や分からないままの真実に気を取られようとも、自分の人生の運転手は自分しかいないのだから運転を続けよう、というメッセージを強く感じた。
チェーホフの劇と本筋の展開の絡め方もとても良かった
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.8

起伏の少ないストーリーを「レジェンド名優の渋い演技が光る」と捉えるか、「単調で面白みに欠ける」と捉えるかで評価の高低が別れそう。
自分としてはやや後者寄りで、イーストウッド監督はすごいとは思いつつもス
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CUBE(1997年製作の映画)

3.3

ジャンルとして先駆け的作品だったことは理解しつつも「Web広告とかでよく流れてくるシチュエーションスリラー系漫画」との印象が拭えなくていまいちハマれず、面白くないというよりジャンルとして好みではないこ>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.9

1960年代のロンドンという舞台設定と主演アーニャ・テイラー・ジョイが観に行こうと思った最初の理由だったので、その両方の魅力(と別の一面)を最大限に引き出していた点ではとても良かった。
夢の中の世界に
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

三者三様の物語、それぞれの視点の違いにより次第に明らかになる真実…という点では期待通りの構成だった。決闘シーンもハラハラさせられた。
誰が言った/言わない、細かい仕草など同じ出来事の描写でも色々違いが
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.8

(原作未読だけど)東野圭吾作品らしくあちこちに散りばめた伏線の回収の仕方が綺麗で、トリックも「そこまでやるの?」ってくらい手が込んでてなかなか面白かった。

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.7

奇抜なタイトルと絵柄で敬遠していたが、 夢と情熱を持った人たちへの応援歌として予想をだいぶ上回る面白さだった。

時間軸を前後させたり作中(ポンポさん)と作中の作品(MEISTER)、更には現実世界と
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.6

緊迫感のある展開で面白かったけど、(全部ではないものの)予告編を観て想像した展開通りの部分もあったので、事前情報無しで観たほうがより楽しめたかも

ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

ハートウォーミングストーリーと思いきや「メメント」ばりのサスペンスタッチ。
「我が物顔で部屋に居座る知らない男! 皆さっき自分で言ったばかりのことを何故今知らない言うのか? 突然出てきたお前は誰だ?」
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オキシジェン(2021年製作の映画)

3.9

「劇場版! 脱出ゲーム」という趣き。
ツッコみたくなるところもあるが最後までハラハラさせられる内容で良かった。

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

フィクションではおなじみのタイムループものに、「何度も繰り返される黒人の死」という社会的意味を持たせた点で斬新な作品。
抵抗したらダメ、逃げてもダメ、そこで心を開いてみたら警官も気さくな人で、対話と相
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前作、またTV版や旧劇と比べて、良くも悪くも視聴者への歩み寄りと「終わらせに行った感」を感じさせる内容だった。

シンジがゲンドウの野望を止めて元通りの世界を手に入れるという大まかなオチそのものは旧劇
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.0

「工夫を重ねながら必死で戦う現場」と「現場の思いを汲み取れず保身に走る上層部」の対比が現実をどれだけ反映したものか分からないのでこれだけ観て実際の事故について云々言うのは難しいけど、混乱する現場に総理>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヤクザの女将さんの台詞、「娑婆は我慢の連続ですよ。我慢のわりにたいして面白うもなか。やけど、空が広いち言いますよ」が一番響いた。
(インタビューを見たら店長演じる六角精児も同じシーンを挙げていた)
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.8

テーマは面白かった。
ある程度覚悟していたとはいえ描写がだいぶキツく、耐性が必要。

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.8

映像、音楽が美しさと終末の切なさをとてもよく引き立てていた。
ストーリーは既視感が拭えず。

ミス・アメリカーナ(2020年製作の映画)

3.8

オフショットの繋ぎ合わせなのでストーリーとしてもう少しうまく纏められたように思うけど、ただ音楽が好きだった争い嫌いの少女が名前が売れるにつれて否応なく同業者に喧嘩を売られアンチに叩かれ、やがて自ら主体>>続きを読む

フューリー(2014年製作の映画)

3.3

戦車の中からの戦場描写は緊迫感あるしブラッド・ピットは古参兵が似合うけど、展開がプライベート・ライアンなどと被り「どこかで観たことある戦争映画感」が否めない

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

古典ミステリ風映画。
老作家から少しずつ搾取しながらいがみ合っている家族みんなのダメっぷりが好演。
ダニエル・クレイグのフランス風役名からの不自然な南部訛りが謎。(ボンドとのキャラ被りを避けたかったの
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

「命をかけた伝令」というしょうもない邦題の通り伝令が命をかけて走るだけの映画だけど、カメラワークとセットの気合が異次元。
リアル塹壕戦。息をつく間もない。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.7

戦争の狂気をユーモアで笑い飛ばすような、それでいて悲惨さからも目を背けないストーリーがとてもよい。
登場人物も一人一人キャラ立ちしていて、特に主人公が名演。