うなぎさんの映画レビュー・感想・評価

うなぎ

うなぎ

さらば青春の光(1979年製作の映画)

4.0

胸が痛い。
自分の信じていた場所も思想も芯の部分ではどこか噛み合わず、アイデンティティークライシスを起こしたことのある人間なら他人事ではない。
海辺のキラキラを見つめて物憂げになるアレ、映画なら表現で
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

3.8

自然光の撮り方があまりに美しくこれだけで劇場鑑賞をおすすめしたい。
スケートリンクに降り注ぐ祝祭的な陽の光、圧巻でした。

「好き」を当たり前のものとして享受できる、それが日常として続くことの非日常。
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.0

「日本は少子化と貧困で終わっていくので今後の目標は生存です。」

色々わかった気で日々スクリーンやスマホ越しにナミビアの砂漠を消費し続けるあらゆる人々(無論カナも私も)。
もしも自分の映された砂漠を覗
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リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ(2019年製作の映画)

3.7

祝オアシス再結成!ということで見ていなかったこちらを。
ボーカリストであり稀代のロックンローラー、リアム・ギャラガーの挫折と再生を追ったドキュメンタリー。

自分は後追い世代でどちらかといえばリアム・
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ジョン・レノン 失われた週末(2022年製作の映画)

3.7

ジョン・レノンとオノ・ヨーコの個人秘書であり、ヨーコ公認の愛人であったメイ・パンが「失われた週末」と呼ばれる73〜75年を振り返るドキュメンタリー。

歴史は常に物語性から逃れることができない。個人の
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.7

当方X-MENシリーズは1を見たことがあるくらい、デップーに関してもすべて見ているものの前作の内容は薄っすらとしか覚えていない状態で鑑賞。
予想に反してアツい話だった。

自らの理想の世界に身を置けな
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リッチランド(2023年製作の映画)

3.9

長崎原爆の原料となったプルトニウムが精製された街・リッチランドを舞台としたドキュメンタリー。

核製造によって故郷を奪われた先住民族、被ばく三世である日本人アーティスト川野さん、放射性物質に蝕まれなが
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.9

非正規雇用の兄弟2人(と仲介人の中年男性)を通して、まひろとちさとは手厚いセーフティネットの元に守られてきた上流階級の殺し屋であることがわかる。
もはや萌えアニメといって差し支えない日常パート(褒めて
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

表向き社交的でも暴力衝動を抑えきれずに一般人に手を出すちさと、社会不適合者と言われるも本業はきっちりこなし線引きもしっかりしているまひろ、2人のバランスがいい。
この辺の対比は続編以降より強くなるんだ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

『フュリオサ』を経て再鑑賞したので備忘録的に。
※両作品の中身に触れています。

劇場公開当時は自分も学生で、今より見聞が狭かったせいかいろんなことを見落としていた気がする。

言葉を選ばず言うと
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

観る前はアニャテイラージョイにフュリオサは合ってないんじゃないかと思ってました、申し訳ない…
あの眼は間違いなくフュリオサでした。

マッドマックスの物語がすべて口伝なのだとすればこの構成、配役、スト
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回路(2000年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ先見の明を感じる作品。
インターネットは人類には早すぎたのだと方々で語られる2024年、まさしく今の映画…

伝染する孤独と希死念慮、すべて生々しく感じてしまう。
「近付きすぎると消滅する
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蛇の道(1998年製作の映画)

3.8

面白いし気持ち悪い〜
寝不足で見たせいか思いのほかダメージがデカい。こえーよ。

香川照之の怪演も哀川翔の存在感も光りまくっている。
冒頭、車視点で曲がりくねった住宅街を走るシーンから「こりゃおもしれ
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

臓器を引っ張られるような感覚が105分続く作品。

塀の中(外)の断末魔は赤子の鳴き声のように日常と化す。
殺人は極めて事務的な仕事として成立しているのでどこまでも効率よく進められる。
特定の種を絶滅
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.7

少年ジャンプみたいでとっても良かった。
(恐らく)予算が潤沢でなくてもアイデアと魅せ方、快いアクションで素晴らしい映画が作れる見本みたいな一作。
66分ですが良い意味で90分の満足感がある。

ことア
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

ちゃんと見たゴジラは初代とシンのみ、親が直撃世代で熱狂的ファン、というどちらかといえば門外漢から見た感想です。

映画として気になる部分や突っ込みたいところは色々ある、笑
ただ『ゴジラ』はこれ以上ない
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「「一番怖いことって何か」考えたら、先祖の代からの恨みで襲われることかなと。自分にはまったく身に覚えがないのに、呪いじゃないけど自分を追ってくるみたいな。」

ジョジョの作者・荒木先生の有名な言葉です
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呪詛(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「POVなのに今どの視点から撮られてる映像やねん」とツッコみたくなる瞬間は多いし、カメラの持ち主が必然的に映像を回さないといけない(ある対象を凝視し続けなければならない)理由が薄かったりするんですが、>>続きを読む

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.5

ようやく見れた新劇場版。

過去作のオマージュというか良かった部分をごった煮させたような一作。
コロナ禍に喘いでいたのは工藤らも同じで、あの頃の閉塞感を反映したように密室でのタイムループが繰り返される
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傷物語Ⅲ 冷血篇(2017年製作の映画)

3.7

物語シリーズは中学生の頃のめり込んで、前日譚である今作は未視聴。その後もセカンドシーズンまでしか見てません。
現在劇場公開されている総集編が好評で、そちらを見に行こうと思ったのですが周りの話を聞くとで
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カルト(2012年製作の映画)

3.7

「セイッ!(物理)」

白石晃士監督のモキュメンタリー。
とある心霊番組クルーは呪われた家の解呪を追う。霊能者・龍玄と雲水があえなく除霊に失敗する中、ついに最強の霊能者NEOが立ち上がる!

コワすぎ
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3丁目のタマ おねがい!モモちゃんを捜して!!(1993年製作の映画)

3.7

とあるご縁から。

終盤の展開にウルっときてしまった。
輪廻転生は宗教的価値観からいろんなスタンスがあるだろうけど、お互いを思いやる気持ち故に信じることは否定すべきじゃないと思う。
もう一度会いたいと
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ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

3.6

ずっと見たかったけど見てなかったやつ。
小気味の良いロンドン(?)ギャグの応酬でテンポの良い一作でした。

戦争経験故に銃器の扱いはご老人の方が長けていたり、噛まれても義足だからセーフだったり、250
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.5

私の映画だと思ったらそうでもなかったシリーズ。
無意識にアンソニーホプキンスの『ザ・ライト』と比較していた自分がいる。

マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.4

オッペンハイマーと同じ日にみたからテンションの寒暖差で風邪ひきそう。

ずっと前から見たかった本作。
ニコラスケイジ演じる主人公レッドはカルト教団によって愛する妻を殺されてしまう。怒りに震えるレッドは
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

オリジナル脚本で超大作を撮れる、アメリカ国籍を保有する監督から本作が放たれたことに大きな意義があると思う。

大義のためにあらゆる蛮行は正当化され、熱狂はあらゆるものを消し炭に変えてしまう。
IMAX
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

池袋グランドシネマサンシャインにてIMAXレーザーGT鑑賞。
原作未読です。

全編通して感じた印象は良し悪しを抜きにして「神話の誕生」。
ラグジュアリーな絵作りに支えられたド迫力の映像体験は確実にオ
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.8

映画が「1秒間に24フレームの静止画の連なり+音声情報」で構成されているとして、私たちはこれに感情を揺さぶられながら時に現実より深いリアルを感じている。
強烈な映像体験は匂いや体温すら想起させる。
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.0

今すべての人に見てほしい映画かもしれない。

私個人はアメリカ批判としてしっかり成り立っていると感じたし、ガザもウクライナも、作品内部のフィクション要素と比べればこれ以上に救いようのない状況が続いてい
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.5

ヤバすぎて何度も爆笑してしまった

躍動する生命
人類が生み出した録音録画照明技術という叡智
映画館で音と映像を全身で受け止める体験

ありがとうトーキングヘッズ、A24
踊れ人生

バービー(2023年製作の映画)

4.0

ようやく見れた。
人類愛にあふれた瑞々しい傑作。

「ケンは有害な男性性を体現しながら現実社会における女性の境遇のメタファーも含んでて…」みたいなことは散々言われてるんだろうけど、これだけの入れ子構造
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