teraishotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

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終盤にある雑なズームインがうわぁぁって生理を掻きむしる。無感情に映るサンディ・デニスがマリファナ入りクッキーを食べてはしゃいでいるのが可愛らしく寂しかった。

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

5.0

スザンナ・ヨークの情緒がくるくるひっくり返る怪演とヴィルモス・ジグモンドの完璧な撮影とジョン・ウィリアムとツトム・ヤマシタの不穏かつデリケートな音楽という最強の布陣で得体の知れぬ怪物を撮ってしまったア>>続きを読む

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

バート・レイノルズ最後の作品が一番好きなバート・レイノルズだった。そりゃバート・レイノルズにすべてを捧げた映画だし当然か。アリエル・ウィンターとのチークダンスでぜんぶを許せた。

ディパーテッド(2006年製作の映画)

5.0

マフィアも警察もまとめて外道が集まって騙したり騙されたり殺したり殺されたりして、ジャック・ニコルソンが面白い顔をサービスしまくって、ヒューマニズムもメッセージ性もメタファーもただただ純粋に娯楽を追求し>>続きを読む

ラスト・リベンジ(2014年製作の映画)

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人物の配置が主人公へのご都合主義的でなんだかなと感じたけどお話は悪くはなかった。

カード・カウンター(2021年製作の映画)

5.0

オスカー・アイザックのクールネスを貫きつつもなお滲み出る狂気も含む感情の機微が素晴らしい。抑制を効かせて(文字通り)装飾を排した画面と不穏な音楽のアンサンブルからの時折フラッシュバックする過去の暴力性>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

メタファー考察おじさん乙
けなげな動物たちの愛らしさと物語の求心力は強かった。テレンス・マリックの影響。

マンディブル 2人の男と巨大なハエ(2020年製作の映画)

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🪰自分の好きなタイプの映画じゃないのだけどカンタン・デュピューの映画はそこを踏み越えてくる愛嬌と知性(?)があるので好きになってしまう。

ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

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空から始まるカーアクションのパートはやはりテンションあがる。

SELF AND OTHERS(2000年製作の映画)

5.0

幽霊というものは怖いと思えば怖いだろうけど、たましいが彷徨っているという捉え方をするのであれば親密なものでもありうるだろう。この映画は(ドキュメンタリー?これは映画の初源そのものだろう)そんな親密な幽>>続きを読む

刑事ベラミー(2009年製作の映画)

5.0

マンホールのシーンも良いし、ホームセンターで本棚の棚の木材の注文を受けてバックヤードに引っ込んでカートに木材乗せて帰ってくるスピードが尋常じゃなかったところ。お話の連続性もありつつ、各シーンの独立した>>続きを読む

ふくろうの叫び(1987年製作の映画)

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序盤の焚き火越しに映される主人公のショットの執拗さがすでにこの先の不穏さを物語っていながら超クールな絵面にやられ、情緒がどうかしてる奴等ばかりが現れては消え、ラストの自らの理不尽な欲求に対しては個人的>>続きを読む

死神の谷/死滅の谷(1921年製作の映画)

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再見。死神の完璧な佇まい。第3節の荒唐無稽な寓話感が特撮も含めて楽しい(悲劇なのだけど‥)。象の皮膚の様な死神の城の城壁が不気味且つセットとしてのスケールに食らう。ホウ・シャオシェンの百年恋歌ってこの>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

久しぶりに見返したら、終盤の瀕死のフィリオサに自らの血で輸血を施しながら、自分はマックスであると初めて名前を告げるシーンで、もう何度も見ているはずなのにこぼれ落ちそうな涙を必死で堪えている自分がいた。>>続きを読む

谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座(1971年製作の映画)

5.0

アマプラに上がっていて思わず声出た。脳を溶かす不道徳キチガイ映画。正しいことが何ひとつ行われない中なのに、ガキ夫の瞳だけがキラキラしてることに清々しさを受け止めてしまう。そして原作を見ていない方が幸せ>>続きを読む

悪魔の沼(1976年製作の映画)

5.0

フーパー叔父さんが8時だよ全員集合に殴り込みをかけたような、なんだかホッコリする。俺も生きていていいんだなって思えるし、人は誰もがいつかは死ぬとも。好きだ。保安官が1ミリも役に立ってないところも🙆‍♂>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

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いちばんお気に入りのシーンは開発部の人がCEOの紫のポルシェの周りでキックフリップ決めようとしてるところ。はたして84年にフリップという技が一般的だったのかは?だけど。

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

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ドン・ウォズがGod Only Knowsのマルチトラックからエンディングのアカペラを抜き出したときの美しさ。ブライアンがデニスのソロPACIFIC OCEAN BLUEを今まで聴いてこなかった事。

自由を我等に(1931年製作の映画)

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コメディだけど大量生産や労働の風刺があって、刑務所や工場の美術やショットはデザインされまくっていて、トータル可愛らしく(ややBL要素も感じてしまう)アナーキーな映画。ジャック・タチのプレイタイムやウェ>>続きを読む

快楽(1952年製作の映画)

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やはり撮影の素晴らしさに惹かれる。一話のダンスホールでの長回しは見事すぎてクラクラしてくるし、特に三話の撮影対象であったはずの登場人物が動き出した瞬間にカットしないままその登場人物の主観ショットに変わ>>続きを読む

三つ数えろ(1946年製作の映画)

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二度目の鑑賞にも関わらずまたもや登場人物の交通整理ができないまま置いてきぼりを食らう。変な映画。でもローレン・バコールの背中越しから見せる鋭利な横顔や、格好良さと絶妙な野暮ったさを併せ持ったハンフリー>>続きを読む

リオ・グランデの砦(1950年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

モーリン・オハラの小躍り+日傘くるくるですべてが吹っ飛んだ。

秘密指令(恐怖時代)/秘密指令 The Black Book(1949年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前半登場人物の多さに混乱。濃い味の画がたくさん。逃走につぐ逃走の果てに画面は完全に闇化して蠢く影しか見えなくなるのがいい。囚われの身になったアーレン・ダールのフェティシズム。

家庭日記(1938年製作の映画)

5.0

再見。やはり傑作。佐分利信が家父長制的、封建的傲慢さを振りかざして上原謙と桑野通子との夫婦関係に首を突っ込んで関係めちゃくちゃにするわ、自分都合で別れた元許嫁の三宅邦子とたまたま再会してしまい、女性一>>続きを読む

黄色いリボン(1949年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

クライマックスの馬群のくだりは別として、本筋とはちょっと外れたヴィクター・マクラグレンの酒場での乱闘シーンがこの映画いちばんのアクションパートなのがなんか面白い。犬ちゃん◎

アパッチ砦(1948年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

部下の意見に耳を貸さない傲慢さで明らかに失策をしたヘンリー・フォンダと、その失策のせいでアパッチの包囲に取り残された部下たちの元に犬死に覚悟で戻りその失策を部下たちに詫びて部下たちと死んでゆくフォンダ>>続きを読む

女の秘密(1949年製作の映画)

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ミステリーとしてはかなりオーソドックスだけど、堅物に映るモーリン・オハラと蠱惑的グロリア・グレアムに挟まれたメルヴィン・ダグラスの三角関係をずっと見ていられる。私はグロリア・グレアムのファンと気付く。

恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

5.0

ちょっと前に見ていたらもっと鼻白んで見ていたかもだけど、今一周回ってなんだか胸を刺す。映画館、砂浜、廃船、原っぱ、忘れ去られそうな場所に取り残された者たちの終わらない戯れ。まあ終わりはありますが。同じ>>続きを読む