このレビューはネタバレを含みます
これを見終わって片桐夕子さんの訃報を今知ってショック。そんなにたくさん作品を見てはいないけどアクの抜けた唯一無二の存在感でした。合掌。ゲリラ撮影なのか商店街でいきなりトラック荷台からトップレスの女の人>>続きを読む
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小川節子の美しさ、内側に沸々と煮えたぎっている感情をぎりぎり貞節としなやかな上品さで保っている様にやられました。前田霜一郎の腐れ外道ぶりもヤバい。旦那の着物の中に夫婦で包まっているシーンが美しかった。>>続きを読む
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ビルとテッドと未来のお爺さんになった自分自身たちとの会話に込み上げるものがあった。とても優しく、希望も感じさせてくれる。時に重鈍なほどユルいコメディだけどかなり芯を食った映画と感じた。
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強盗を二人で繰り返し指名手配になり一緒にいると危険だという理由で別れることを決め、逆方向に走り出した車がお互いUターンをして抱き合うシーンは感動的なのと同時に二人の世界は世間の入り込む余地なく完全に閉>>続きを読む
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もはやイケてるイケてないを超越したゴブリンを四つ打ち化したような劇伴に煽られまくって高揚。象徴的なオープニングがかなり謎めいてこれは!と期待をさせられた。そこ以外でもこれからお話がとんでも無いところに>>続きを読む
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映画的快楽を充分に満たしてくれる美しい画作り。永遠も半ばを過ぎた身にとってアンジェリカとの飛翔のビジョンには涙するしかない。映画にとって必要なものと必要でないものを、しなやかさと鉈で割ったような明瞭さ>>続きを読む
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ジューン・フォンティンの見た目に反した根っからの性悪っぷりの胸糞加減が行くところまで行って最終的には清々しさすら感じて最高。嘘という名の波を自力で起こし続けて終わらないサーフィンを続けている。
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事がエスカレートしてゆくほどに日野日出志の漫画のキャラと同じ顔に進化してゆく斉木しげるに感動した。人魚役の役者さんに最大級に労いを送りたい。そして二度と見たいとは思わない。
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ニコラス・レイらしいアウトサイダーやマイノリティに光を当てようとする姿勢は好きだけど、迫真のアイダ・ルピノだけが浮いている印象。期待が大きかった分。
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再見。カーペンターのTVもの。ヒッチコック応用篇のような習作で楽しい。犯人に追い詰められる主人公の強迫観念めいてくる演技も良いのだけど、肝心なところがまったくの無防備だったりするので見る側の寛容な眼差>>続きを読む
ヒッピーファッションだったり女子高生にLSD入りのコーラを飲まされて酩酊したり暗黒舞踏出てきたり、当時の表層的なサブカルチャー幕の内的。何気に豪華な出演者。夏純子◎
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ブロンドの(劇中の呼び方で)あいのこが片袖脱ぐって壺振りをするという設定。サリー・メイには親しみを感じる。続編の方が面白いけど大和屋竺が片目役でいいとこ取りしてる。
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曽根中生が見たくて。鬼畜な組長役の前野霜一郎という俳優が只者じゃなさそうと思い調べたら特攻服を着込んで大物右翼の邸宅に小型セスナで文字通り特攻したという最期を遂げていて戦慄した。界隈では有名な話かもで>>続きを読む
おそらく本物の船がゆっくり沈没してゆくのを引きで捉えているシーンや、ドイツ側の救助船を帆船に横付けさせるときの海上のうねりがガチ過ぎる緊張感だったり、水面スレスレのショットの臨場感や当然ガチのUボード>>続きを読む
あまりに閉塞的な(且つ明らかに西部劇のゴーストタウンのような)町から抜け出すこともできず..仮に抜け出すことができてもその先は戦争の最前線だったりするどん詰まりのなかで、それでも青春を掴もうとする若者>>続きを読む
職人的な編集に気持ちよくお話が進んでゆき、良いショットも沢山あって(セスナの件におぉーってなったり)、明らかに映画に選ばれている松田龍平はじめ役者も良くて、家族ゲームや太陽の盗んだ男のオマージュもあっ>>続きを読む
再見。針の先でちょんと刺したらドロドロと渦巻く欲望が破れ出てきそうなところを洗練と洒脱とユーモアの薄皮で人間の形に辛うじて留めさせておくルビッチのサディステックな演出力にまんまと心奪われ、手玉に取られ>>続きを読む
鶴八鶴次郎と合わせ鏡のよう。調子に乗っていたが心を入れ替え、芸を磨いて復活する舞台での長谷川一夫の見事な風格とそれを移動しながら捉えるショットの高揚感。戦中のプロパガンダに絶妙に含みを持たせる台詞の数>>続きを読む
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ラングのスカーレット ・ストリートでも拝めたエドワード・G・ロビンソンのエプロン姿再び(こっちが先だけど)。誰もが見分けがつかない一人二役のエドGをラストに秒で見分けがつくジーン・アーサーのテンポの良>>続きを読む
ボウイのマルチバースを目の当たりにする2023年。
再見。人物相関ややこしいなぁと思っているとフランキー堺も同じように分かんなくなっているメタなギャグをはじめ、最高峰の喜劇のプロたちが会話を操りフィジカルを投げ打って(ニッチな小ネタ含め)繰り広げる高密>>続きを読む
神憑ったキャスリン・ヘプバーンが時折ジョニ・ミッチェルにも見えたりする。淀みなく流れ続けるお話に身を委ねる。演出、撮影、俳優、全方位に漲っている。エリザベスとスチュワート各陣営で飼っている犬の違いに意>>続きを読む
めちゃ面白い。皆殺しの天使と立て続けに見たのでヴァーホーベンはブニュエル好きなのがわかる。晩餐のシーンはビリディアナだし、宗教に対するアンビバレンスも。
再見。傑作。拷問のようなデスバレーからのゴーストタウン、そしてアン・バクスターの登場。金魂、疑心暗鬼、裏切り、ユーモア、マジ隙がない。砂漠の高台にいる馬を引くグレゴリー・ペックが横移動を始めると麓にい>>続きを読む