虚構の世界のなかで、こころだけが本物の物語がわたしはとても大好きなんだ~
このレビューはネタバレを含みます
総じてnot for meだったんだけど、「善い人間しか出てこない小説は、嘘くさいとおもっていたんです。でもいまは、そういうものを信じたい」という台詞はすてきだった
時代劇への祈りの物語であって、かつての武士が"居場所"を見つける物語だとおもった 昔って、今よりずっと生まれた環境で未来の選択肢が決まっていたと思うから
『サマーフィルムにのって』に通じるものを感じた
さくらはきっと、何年もあとになって先生に「気持ちわるい」と言ってしまったことをすごくすごく後悔するとおもうし、それは一生消えない胸のいたみになるかもしれないけれど、そのいたみを抱えたまま、つよい大人に>>続きを読む
この記事のレビューがとてもすてきだった
「エンドロールでは、女性用トイレの手洗い場の映像が流れる。たくさんの女性が入れ替わり、個室から出て、世界へと足を踏み出していく。パーソナルで小さな個室を、「イ>>続きを読む
思えば遠くまで来たけれど、流れた時間だけがひとを支え、ひとを救うのだとおもう
世間にとってはすでに「過去」になっていることでも、自分にとってはどうしようもなく「いま」であることが、わたしにもある
喪失とはただ失った瞬間のことだけではなく、そのひとがいない日々がつづいていくことだ>>続きを読む
映画館で一緒にきたひとの泣いているところをはじめて見て、この人はこういう風に泣くんだな、とか思ったことを思い出した
『GIFT』を観に行ったとき、濱口監督が「自然はただそこにあるだけ」みたいな話をしていて、タイトルや作品の意味がちょっとだけわかった気がした