すし郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.8

コリン・ファースとスタンリー・トゥッチのダブル主演。尊厳死についてと重ための題材を、広大な自然とともに映し出してくれる。

ふたりの関係性を通じて、長年連れ添った人の病気・死に対しての向き合い方を見届
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.5

重鎮揃いすぎてて、、スピルバーグ何でもできるんだなぁと。

メインだけじゃなく、サイドを固める役者が強者揃いで、とくに「ベターコールソウル」でおなじみのボブ・オデンカークが出演してるのが嬉しい。

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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.5

一線を越えそうなところで越えない。
憂鬱な現実の世界から逃げ出そうとなにかしてみるものの、なにか大きなことが起きそうで起きないことがむしろ面白い。

素材そのまま楽しむジャンルの一種でもって、節々にあ
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.0

犬を飼っている人たちは100%刺さるに決まってるじゃないか。

続編だけどコレ単体で楽しめるし、前作も満足度高かった気がするけど、今回のストーリーもうるうるさせられる。

犬が半年前から我が家にやって
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

思ってる以上に惹き込まれたのが第一印象。

リチャードジュエルと弁護士の腐れ縁から始まる波乱なストーリー(事実に基づく)

メディアを利用した大衆扇動をするマスコミに、無能なFBIと。両者ともに"悪の
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ブルックリン(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

シアーシャ・ローナンがアカデミー主演女優ノミネートした今作

ひとりの初々しい少女が芯から強くなっていく過程を見届けた。

故郷に戻ると、母に留まるよう言われ、金持ちの男性にも出会い、姉が以前してた仕
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

政治に対する過激な運動、山火事、溺れかける子ども、死産etc…

ひとつの家庭の生活をただただ追っているだけのようで、その中で複数の物語が展開している。

暖かい光が差して、周りの環境音が活き活きして
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.1

主人公を演じられたケイレブ・ランドリー・ジョーンズは圧巻すぎて、そのまとってる狂気のおかげで惹き込まれる。

犯人視点で描かれる今作から、犯罪を引き起こしたトリガーがある程度、環境にも左右されているこ
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

4.0

映像技術は申し分ない、さすがのディズニー・ピクサー。体感はすごいサクッとしてて大人でも見やすい。

数カ国で上映禁止になってる件を聞いてたけども、そのシーンは ほんの一瞬しか映らなくて、国によって理由
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.9

音のソノリティしすぎて、身が清められる気分

俗世から離れた暮らしに一度飛んでみたいと思えてしまう。

男2人のなんとも言えない関係の空気感と共に、自分もドライブに連れてかれてる気分に。

森の中にポ
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ボス・ベイビー ファミリー・ミッション(2021年製作の映画)

3.5

ボスベイビー、成長してだいぶたくましいビジネスマンになっていて、その兄の娘ティナはボスレディ。

家族を巻き込んで繰り広げられるワクワク展開が愉快で、まさに親が子どもと一緒に観る作品に打ってつけ感。

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

4.0

数学猛者のギフテッドたちが大会に選ばれるために必死に闘う熱々要素だけでなく。

数学オリンピックでペアになった少女との出会いをきっかけに主人公の感情に火がつく恋愛要素。

また別のストーリーラインでは
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.0

アメリカ合衆国。
一昔前には奴隷制度が存在し、それはとうに廃止されてハッピーエンドかと思っていたものの、現代は刑務所に収監されることで、ある種の 奴隷制度 が存在している。

アメリカの刑務所システム
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レナードの朝(1990年製作の映画)

3.9

30年以上昏睡状態の人間が突然お薬を飲んで目を覚ます。冷静に考えても理解するのに時間がかかるような奇跡的な出来事が実際にあったことは驚き。

医師を演じたロビン・ウィリアムズも今作で取り上げられている
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.5

展開の進み具合がころころ、スーパーテンポ。英語の訛りが強烈なブラピの演技も面白い。

ガイ・リッチー最新作「ジェントルメン」にも近しい雰囲気。“おっさんだけ発してるクッサイにおい”を存分に感じれる。

エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

舞台裏までみると、スピンオフ作品のコレが製作開始するまで、ウォルターの血が調理器具についたまま保管されてたらしい。

制作陣はそれをどうしても消せなかったので、今作、時間軸おかしくても映ってるかもよっ
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.3

「プラピが教える、ゾンビからの生存方法 徹底攻略」
は、どうなる事やらとワクワク度は高かった。

まだまだ終わる気配が無さそうで、2作目作る気だったらしいけど、たしかにおじゃんになるのは何となく分かっ
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

症状の原因となってた父親との対面から、彼女は克服に向けて行動し始める。

最後の描写は、金持ち男の嫁だった頃の弱々しさが一切なく、一人で生きるたくましさが放出されておる。

ピン食うのだけは、連動し
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

現実世界でも、実親を探し求めて、実際は酷い性格の持ち主であったとかざらにありそうで。それの究極版を見ているよう。

お前にも俺の見てるものを見させてやる 的なことで目つぶしし始めるのは、ベスト・グロテ
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.7

ハラハラ度合いは、健康に悪影響がありそうなくらいのレベル感。

家に強盗する連中には守る正義があって、家の侵入者をボコボコにする側にも正義がある。対立構造がなんだか不思議と面白い。

ちょこっとそれぞ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.3

ちゃんと予習してから観た。前提知識を持って観るべきみたいな話をちらほら聞いたし、正解。

そして何よりタランティーノ作品だからこそ楽しめた。

ラスト数十分、実話の腹いせ を如何にしてするか。とにかく
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.8

青春時代の作品はゴロゴロある中で、コレは 拗らせ少女が思ったよりくせ強。

ヘイリースタインフェルドとウディ・ハレルソンの掛け合いはクスッとしまくり、ところどころのシーンにある、じわりじわりのユニーク
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

ウェス・アンダーソン作品。何度でも見返したくなるほど、一つひとつのシーンの凝り具合が異常。

始まりの フレンチディスパッチ 廃刊から、そこに至るストーリが始まる。
各チャプターで豪華キャストが癖強く
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.8

ウェス・アンダーソンの初期作品も最近のと変わらない色がある。今作は20年前くらいだから、良き古めかしさが匂うのがたまらん。

ファミリーのおっちゃん ロイヤル がウソをついてから家族再生が始まる温かさ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

監督ケネス・ブラナーの半自伝的作品のよう。

カトリックとプロテスタントの歴史的背景から、ベルファストで起きた事案、ネットで予習して望んで正解だった感。

ちょうどこの前まで観てた「007シリーズ」の
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

4.0

主人公のセリスの言い回しにクスッとさせられる。さくさくっとムダなく進む展開に、穏やかな気持ちになる作品。

低予算ながらにアメリカで爆発的にヒットして、オスカー取っちゃってるの凄い。そういえば、202
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

グロさは思いのほか控えめだったような、、。
もしかしたら、終盤からバケモンが動き回ってくれたおかげで、恐怖より面白さが上回ったような、。

主人公が確信犯っぽいなぁとか序盤で予想してたら、まさかのその
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.6

統合失調症 を患う少年の気持ちに焦点を置いていて、新たな視点を提示してくれる。

病の症状で見える 幻想 の人間たちが あえてシリアス度をかき消してくれてる感。

家族のハートウォーミング要素と、ロマ
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

レア・セドゥとの恋の行方と、因縁のおっちゃんとの対面からのまさかの展開。

ウサちゃんのぬいぐるみ腰に据えたあたりから、まさかと、ショックを徐々に受け始める自分。

ラストで、ジェームズ・ボンドに後光
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.9

極上スパイ映画のふりをして、ジェームズ・ボンドの恋多き人生がメインなんじゃないかと時々感じる。

敵のおっさん「イングロリアス・バスターズ」の時さながらの憎々しい感じをまた見れた。

次がダニエル・ク
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.1

ダニエル・クレイグ編では今のところ、いちばんお気に入りに。

軍艦島にボンド来ちゃうとは、。アクションだけじゃなく、周りの景色にも見入っちゃうと常々感じる。

アクションシーンの力量の半端なさは圧倒さ
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.5

前作のストーリーラインの延長線で、また新たにジェームズ・ボンドが世界を駆け回ってるので、アドレナリンは未だ出っぱなし。

信頼度満点のアクションシーンに、風景・建築物など込みで魅力的。ただ、ちょっと前
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.7

エヴァ・グリーンに見とれてる内に、エンドクレジットがやって来ます。

身体的なバトルだけでなく、ポーカーでの心理的要素も手に汗握りすね。

ストーリー展開が想像以上に読みを超えてくるので飽きず楽しめる
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.4

「ムーンライト」の監督作品と知る、でしょうね、描写が美しいんだもの。

刑務所にいる男性との子どもを産むか問題、濡れ衣を着せられて無実証明に力を注ぐ身内。と、、実はハードなテーマなのに、ゆっくりも美し
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.9

クリント・イーストウッド監督作品では、かなり上位に来ちゃう感動作品。

お母さんがハロウィンさせてくれないっぽいから、誘拐中にコスチューム着て満喫してる少年がとにかく可愛い、ラストまでカッコ可愛い。
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.9

ライアン・ゴズリングが、渋いおっちゃん闇の世界のドライバーなので、老若男女問わず惚れると思いますが。

反社の末路に思わず、切なさを感じてしまう。キャリーマリガン、ブライアン・クランストンと大物勢揃い
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