eknさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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狂った夜(1959年製作の映画)

1.5

他人の金を盗んでも金持ちにはなれないよって。

台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

若者たちの人生の選択肢が狭まっていくさまを、バーや部屋やエレベーターなどの閉塞的な空間と、そこで交わされる会話で表す。アジンと父親の関係性は、テーブルから落ちたスプーンひとつで描いてしまう。
最新のパ
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.0

『永い言い訳』に比べるとまだ演出にいやらしさだとかわざとらしさがある。
ガソリンスタンドで働く真木よう子が死ぬほど可愛い。

殺しの接吻(1968年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

大傑作。
死んだ母親に対する異常な執着心のある連続殺人犯と、母親と二人で暮らすへっぽこ刑事の心理バトル。
刑事が事件を通じて知り合った母親似の気の強い女と仲が深まるパートは、最初は意味がわからなかった
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

『メリーに首ったけ』撮影前のパーティーで全裸になり、イチモツの小ささでキャメロンディアスを笑わせた漢なだけあって、脚本がめちゃめちゃいい。“土地のしきたり”(=差別)から“チキンの骨を道に捨てる”まで>>続きを読む

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『乱れる』も『浮雲』も未見だから個人的な話だが、高峰秀子を初めて魅力的に撮った映画だった。
バーの客は見栄っ張りだから信頼してはダメだし、占い師は占いなんて出来ないし、自分を理解しようとしない家族とは
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はなしかわって(2011年製作の映画)

3.0

グレーのTシャツに黒のセットアップと茶色の革靴、黒のハット。自分からしたらニューヨークを歩く姿がミュージシャンにも映画監督にも見えるけど、久々に会った弟には「金がいるの?」と聞かれ、警察には白い目で見>>続きを読む

アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

登場人物には見えて鑑賞者には見えないもの、逆に鑑賞者には見えて登場人物には見えないものの選択が絶妙。“信用”という目に見えないものを選んだラストに繋がるいい演出。オードリーに翻弄される写真家、父親、元>>続きを読む

マンハッタン(1979年製作の映画)

4.5

再見。
小説なら投げ捨てる内容を面白く魅せてこそ映画。マンハッタンの街並みで起こる男女のありきたりな恋愛話が、“解決不可能な問題”を忘れさせる。
クラシック映画さながらの橋の近くのベンチに腰掛けるショ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

“レディバード”を自称するファンキーなヘアカラーの女子高生が窮屈な田舎を飛び出してニューヨークの大学に進学する話。監督の自伝的な要素が強いらしいが、脚色したレディバードの見た目や性格が馴染んでいない。>>続きを読む

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.0

視る=飛躍。幻想でも視て触れて交感できるならば現実。
ソラリスの海はガス生命体アイの元ネタか?

悦楽(1965年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

殺人を見逃してもらう代わりに横領した金3000万を預かった男が、一年で使い切って死のうとする話。使い道を女に選んだのはいいものの、一人を囲ってはヤクザにたかられるクソバカ童貞で、そうは言っても自分もと>>続きを読む

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

墜落したブラックホークに防具なしマシンガンのみでゾンビのように群がるソマリア民兵たちの憤怒の表情と、映画内での粗雑な扱われ方のギャップに困惑した。
目の前で着弾しまくってる中で平然と闊歩するトムサイズ
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セックス・チェック 第二の性(1968年製作の映画)

4.0

安田道代が宿舎を訪ねて来た女にお茶を出したあと、緒形拳の膝に座って睨みつけ、「帰れ、帰れよ」と足で蹴るシーンが最高。佐藤ミケーラ倭子に顔が似てる。
「短距離選手に育てるトレーニング」と「女にするトレー
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浪花の恋の物語(1959年製作の映画)

2.0

台詞があまり聞き取れずに2回寝落ちした。浪花千栄子のパキパキ笑顔が不気味でよかった。
3つの階層が効果的かは分からない。ラストの浄瑠璃になる展開は好き。

マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「僕か君が双子か」で本当っぽく爆笑したり作家の推理に食いつく男2人にヤキモチ焼くダイアンキートンに射抜かれた。全シーンのファッションがお洒落で楽しい。
ウディアレンの良作は観るとセックスしたくなるな〜
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

1.5

『ブレードランナー』と『1984』と『トゥルーマンショー』を混ぜた世界を『市民ケーン』っぽく撮った感じ。

落葉樹(1986年製作の映画)

2.5

母と息子の衝撃の入浴シーンに度肝を抜かれた。新藤兼人はイカれてる。北野武もなかなかのマザコン具合だと思ってたがレベルが違う。
母親が息を引き取るとき、パイプを燻らせるときと同じように無表情のままの父親
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裸の十九才(1970年製作の映画)

3.5

永山則夫は『ヒミズ』の元ネタか。現在と過去を行き来して決定論的に描いている。
ライティングがホラーっぽいのがよかった。老いる母親、名古屋で出会った女、新宿のアパート。逮捕後、実家に記者が押し寄せるショ
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葛城事件(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

金物屋にいる父親をシドニールメット『質屋』を想起するようなショットで撮っていたのがよかった。
家を出た母親が住むボロアパートで、息子2人と「最後の晩餐は何を食べるか?」というくだらない話をする“家族ら
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クリミナル(2004年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

『コンフィデンスマンJP』でこの手の展開はうんざり。展開の裏切りよりも犯罪者の鮮やかな手口だとか見たことない手法を映像的に描いてくれ。

終電車(1980年製作の映画)

2.5

『パラサイト』的な地下生活。元ネタか?
最初ドヌーヴと気づかないくらい魅力的に撮れてないのが残念。ラストは上手い。

あした来る人(1955年製作の映画)

2.0

井上靖の古臭い原作が退屈。川島雄三が撮ってもこの程度か…。

逃げ去る恋(1978年製作の映画)

2.0

トリュフォーにハマらないのはコメディセンスのなさが大半を占めるんだけど、ジャン=ピエール・レオの顔が苦手なのもある。
シリーズの締めくくり方としてはよかった。特にラスト。

読書する女(1988年製作の映画)

2.0

小説だったら面白かったのかも。声の心地よさとは無関係に何度か寝落ちした。

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

コングのモーニングルーティンから始まり、色んなオマージュを挟みつつ2体が闘って、メカゴジラを共闘して倒し、友達みたいな顔して別れた。
香港が香港ノワールっぽいネオン街だったんだが、デカいラブホ街にしか
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.5

遺伝に対する恐怖、金と時間を奪われて人生の脇役に成り下がる感覚、息子とのすれ違い、「子どもさえいなければ」という考え…
自己不信を妻や子どもに責任転嫁することで言い訳してきた男の小説に、どれだけ本心が
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時をかける少女(1983年製作の映画)

2.0

無意味な会話が退屈。
なんとかして筒井的な表現を映像でやろうとしてるけど、当時はこれが限界か。
ラストの切なさはなかなか。

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

2.5

トリュフォーのコミカルさがどうやら本当に受け付けないらしい

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

傑作。要再見。
自分の名前が平凡で退屈だから、他人の名前に人一倍興味がある。センスや知性を感じさせる名前をつける親は、大抵が高学歴で高収入なんだよな。麦と書いてバクと読ませる、タッパがあって無造作ヘア
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

3.0

街中をふらふらと歩く若者たちを海へと向かうクラゲと重ねるという、なんとも不思議な発想。

ハネムーン・キラーズ(1970年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

母娘が抱き合って、駆け出した娘を追うようにカメラがパンしたらレイとマーサがいる演出の恐ろしさと省略の気持ちよさ!そのあとの怯える目のアップだけを映して「殺す?」「銃は?」って会話がオフから聴こえるのも>>続きを読む