eknさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

小松菜奈の2度の食事と後部座席で缶ビールを飲むシーン、門脇麦→小松菜奈→成田凌→門脇麦へのキス、1分に1度ペースで挿入される喫煙シーン。口唇期をこじらせたような精神年齢、唇で繋がる関係性へのさよなら。>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

3.0

山田詠美『ぼくは勉強ができない』を思い出す。痛い角(心の傷)が増えると丸になる云々。
前向きになれるほど余裕はないけれど。

素粒子(2006年製作の映画)

2.0

ウェルベック作品の映画化はちょっと難しいか…。自分が小説のファンだからってのもあるのかも知れないけれど。
クリスティアーネ役の女優がとんでもなくよかった。

エクソシスト(1973年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

母親の職業をなぜ女優にしたのかが気になる。金と時間に余裕があるってイメージで適当に選んだのか、ちゃんと理由があるのか。
このテンポ感のなさがフリードキン作品。ホラー映画なのに眠くなる。
緑の吐瀉物を浴
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アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

船も雨も矢も幻想なのだとしたら、神の存在も幻想なのではないか、と疑う者はいなかった。神の存在を信じ、神の怒りと同化したという狂人だけが最後まで生き残るとは。
濁流の荒々しい流れはアギーレが引き起こして
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イン・ディス・ワールド(2002年製作の映画)

2.0

パキスタンからロンドンまでの移動。言語、人種、文化など、すべてが行く先々で変わっていく。空の色まで変わる。国境を越える必要のない島国に生まれ育つと、知識として知ってはいても改めてその変化するさまを見せ>>続きを読む

家庭(1970年製作の映画)

2.0

「どうせ小説に書くんでしょ」と「君は可愛い娘で妹で、そして母だ」「妻にもなりたかった」はいい台詞だなー。
トリュフォーの笑いのセンスが絶望的なのが分かった。

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

夢と現実の境界はないが、非現実的な現象が起きたら夢の中にいる、というパターンを作っておいてあのオチは楽しい。
怖がらせ方のバリエーションが豊富。とても映像的。
大人たちがバカ過ぎないと成立しないのはち
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サスペリア(1977年製作の映画)

2.5

この過剰さが癖になる人もいるんだろう。
ジェシカ・ハーパーがワインを飲み干すショットがめちゃめちゃいい。黒から赤に変わっていく。

旅芸人の記録(1975年製作の映画)

3.0

オフスクリーンの銃撃音、爆撃音がこの前観た『狩人』に続いて印象的だった。長回しを多用したドキュメンタリータッチの作風なのだが、肝心の(?)残虐な行為はほとんど画面外で起きて、素早くパンしたカメラは事後>>続きを読む

紅の豚(1992年製作の映画)

5.0

大傑作。子供の頃以来の再見。
「誰もが一度は惚れる女」ってキャラクターを完璧に描けてしまうのはすごい才能。

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.0

本来のフィルにも1つくらいは良いところがあって、ループを繰り返して超人フィルになってもリタがそこに惚れるなら最高なんだけどな。
自己中心的な人間でも自分の死は経験することができない。浮浪者の死を目の当
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ナンセンスなコメディとガチャガチャしたカメラワークに編集。
才能あるピアニストが主役で演奏するシーンもそこそこあるのに、周囲の人間が思わずはっとするような、ピアノの調べでその場を制圧するシーンが全く無
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

3.5

寝ている浮浪者の手を女が凝視するショットと、男が両手を挙げる終盤のショット。記憶は手に宿る。
カウリスマキがオールタイムベストにも影響を受けた映画にも入れていないのが意外だった。

暖簾(1958年製作の映画)

3.0

孝平がのぶ子みたいな人を嫁さんに選んだのが最高過ぎる。昆布屋に別嬪さんはいらん!
川島雄三の中では平凡かな。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

2.5

戦場ロケ番組みたいだった。
火と闇のショットはバッチバチ。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.0

なっっっげーーー。
文化人類学とか民俗学への偏見が生まれなければいいけど。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

汚水が吹き出す便所の上に座ってタバコを吸う半地下家族の娘のショットがバカほどかっけえ。どちらの家族も娘がかわいい。
ご都合主義な展開はドライブ感が出て好き。画が面白ければ…。終盤のダラダラした手紙のや
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コントロール(2007年製作の映画)

4.0

孤独、分裂、愛、創作、大衆、持病、、、、
‘’闇の奥‘’からぬるっと現れるイアンに痺れる。

TENET テネット(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーは大したことないし、設定の説明をするための会話シーンなどの退屈な切り返しだとか時々挿し込まれるジャンプカットだとか相変わらずなアクションシーンだとか、格調高いルックと見づらい繋ぎの組み合わせ>>続きを読む

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

3.0

小規模版ファイトクラブがじわりじわりと崩壊していくさまを描いた作品。マンホールから出てきたり街路樹の上で寝ていたり車に飛び乗って移動したりは楽しいが、面白くなりそうでならないのが面白いという雰囲気がず>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.5

衝動で生きるすべての人々に幸あれ!カウリスマキのベスト『過去のない男』に次ぐ傑作。

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、死体をフレーム内に置き過ぎてるし、首の切断も微妙なアングル。死体処理の省略など『10番街の殺人』には及ばず。
カメラ目線の演出はいい。外斜視が際立つ。

軽蔑(1963年製作の映画)

3.5

探偵小説を書いていた男が映画界に進出して脚本家として売れてきたら、妻とうまくいかなくなったという平凡な内容ではあるが、「60年代」と「ゴダール」を楽しみたいならうってつけ。ゴダールの作品では好きな方で>>続きを読む

探偵物語(1983年製作の映画)

3.0

森見登美彦の小説から飛び出してきたような薬師丸ひろ子の魅力が詰まったアイドル映画の佳作。
アイドル映画なのに不倫!不倫!不倫!な景気のいい『ローマの休日』的な話。ディープキスはビビった…。

贅沢な骨(2001年製作の映画)

2.5

屋上での影踏み、金魚が入ったミキサーのスイッチを入れるシーンの演出がいい。躊躇なく線を飛び越えるような。
着信バイブでガラケーが机から落ちたり、露骨な性描写だったり、無音だったり、00年代邦画の空気が
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ガキ帝国(1981年製作の映画)

2.5

高校生版『仁義なき戦い』がやりたかったのかな。
ヤンキーたちのファッションがヤンキーっぽくない。ニットとか着ちゃってる。かわいい。

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

2.0

二人分の生活費を稼ぐために身体を売るという、「ドラマを作るための設定」にもほどがある98年の原作を20年越しに映画化する意義があるのか。『ラ・ラ・ランド』をやりたくなったの?
オダギリジョーはオダギリ
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渇き。(2013年製作の映画)

1.5

そうか、2013年公開の映画はまだガラケーか。
せめて小松菜奈を可愛く撮ってくれ。

草原の輝き(1961年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

一年ぶりに再見。
少しは心の余裕ができたはずだと思って挑戦してみた。やはり苦しい。
男に対して抱く欲望を「妻の努め」と誤魔化すことが、娘の精神にどれほどの負荷がかかるのかを想像することができないばかり
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タンポポ(1985年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

大傑作。コメディセンスが全く古びてない奇跡。
まず「女がラーメン屋をやる」ことをAマッソの約40年も先に取り上げていることにビックリ。もしかしたらこの作品を観て作ったのかな。特に笑ったのは大滝秀治を放
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