ゴリアテの憂鬱さんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

ゴリアテの憂鬱

ゴリアテの憂鬱

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華氏 119(2018年製作の映画)

2.7

トランプが支持者と共に叫ぶ「U.S.A!」の連呼、ゾッとしました。。

日本も近年それに近い姿を望む人が多くなっている印象ですが、自分はいち日本人として他国や外国人のことも思いやれるような精神を持って
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ラルジャン(1983年製作の映画)

4.8

若い頃、クリストファー・ノーランの「メメント」を観て、その計算され尽くしたストーリー展開に衝撃を受けましたが、このロベール・ブレッソンの遺作「ラルジャン」を観ると、メメントがただのエンタメ映画に霞んで>>続きを読む

ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

3.7

こんなオペラ座があればぜひ一度行ってみたいです。

スワンがこっそり隠し部屋に入る時の、嘘嘘しいまでの仕草がチャーミングでした。

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.3

ヴィム・ヴェンダース監督初期のロードムービー3部作の1作目。

とても味のある映画でした。

モノクロームの雰囲気もとても良かったです。

(1960年製作の映画)

4.2

実際にフランスで起きた脱獄事件を元にした脱獄サスペンス。

本作に登場する脱獄を計画するメンバーの一人は、なんと実際にその脱獄を試みた囚人が起用されているから驚きです。

穴を掘って脱獄を試みるという
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

2.8

可愛らしいパッケージとタイトルとは裏腹に、内容は父親に「外の世界は危険」と家庭内軟禁を課され、まるでカルト宗教の洗脳のような教育を受けて育つある家庭の物語。

ランティモス監督の作品の中でも本作が一番
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.7

傑作映画でした。

ブレッソン素晴らしいです。

とても知的でプリミティブな脱走劇。

最後のスリリングさは、久々にハラハラさせられました。

おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)

4.0

コーヒー愛好者として、生活水準の高い先進国で生活できている者として、知っておくべき事実が本ドキュメンタリーにはありました。

こういうことはコーヒー業界だけではなく、アパレルなどでも同じことが言えると
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ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.4

不器用な性格のまま大人になってしまったことを自覚してるような人にはグサリと刺さるのではないでしょうか?

自分もその一人です。

アダム・ドライバーは、パターソンの時の爽やかな役柄も素晴らしかったです
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

2.6

ミステリーとしてそれなりに楽しめる映画だと思いますが、個人的にはそこまでハマりませんでした。

地下の密室に集められる翻訳家など、設定は興味深かったのですが…

クリストファー・ノーランの初期作みたい
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

4.0

圧倒的なまでの天城越え。

ヘルツォークの執念たるや恐るべし。

はなしかわって(2011年製作の映画)

3.5

めっちゃ話変わるやん。

お金はないけど親切心はある中年男の、とある1日のロードムービー。

心にふんわりと優しい風が吹くような映画でした。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.8

とても面白いミステリー映画でした。

クラシックさとモダンさが共存している世界観で、敏腕探偵役のダニエル・クレイグも良かったです。

アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.4

これはなかなかにもの凄い映画でした。

安易に手を出さない方が良いです。

映像は相変わらず美しく、ストーリーはじっとりと重い。

タイトル通り罪深い作品でした。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

ポン・ジュノ監督は好きですが、こちらは話題になり過ぎてたので、逆にちょっと自分に合うのかなと心配しつつ鑑賞したのですが、さすがの作品でした。

エンターテイメント性も存分に出しながらも、ポン・ジュノ監
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ゴダールのマリア(1984年製作の映画)

4.4

聖母マリアの処女懐胎のゴダール流アレンジ。

映像も台詞も美しい。

ゴダールは難解と言われますが、聖書に準えた本作は比較的見る方も理解しやすく、その点でも観易かったです。

メランコリア(2011年製作の映画)

3.7

とても美しい鬱映画でした。

メロンコリー、そして終りのない悲しみ…

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.8

ファンタジー映画は最も苦手とするジャンルのひとつですが、本作は感銘を受けました。

日々の素晴らしさ、人生の尊さ、生きることのありがたさを今一度噛み締めることができるような作品でした。

ヴィム・ヴェ
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.4

終始、圧倒される映画でした。

ジャンヌダルクを描いた映画は世の中にたくさんありますが、そのほとんどは英雄、女傑としての描かれ方で、本作のような等身大を映し出した作品は大変珍しいと思います。

無声映
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.3

終始不穏な気分にさせられました。

撮影のカットや音楽の演出によって観てる側のゾワゾワする気持ちが増幅していきます。

ランティモス監督は、毎度独特の世界観があってとても興味深いです。

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.0

ジョニー・グリーンウッドの音響とホアキン・フェニックスの演技がとても印象的でした。

サスペンスはハラハラドキドキな展開を楽しみたい方なので、本作のフランス映画のように説明足らずな展開を観客の想像力に
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.8

意図せず摂取してしまったドラッグによってダンス集団がカオス化していく新感覚のスリラー感がありました。

序盤のヴォーギングみたいなダンスシーンもとてもカッコ良かったです。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.9

ナチスドイツをテーマにしつつ、暖かくコミカルな物語でとても良い映画だと思いました。

映画冒頭のシーンに流れるビートルズの「I want to hold your hand」のドイツ語バージョンがなん
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北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ(2016年製作の映画)

3.6

他国の情報を徹底的に鎖国している北朝鮮が植民地解放70周年の記念すべきコンサートに招聘したバンドは、ローリングストーンズやU2といった大物ではなく、何故か旧ユーゴスラビア(スロベニア)のカルトバンド、>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.7

ズッシリと重いドラッグムービー。

ドラッグは絶対にアカン。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.9

冒頭、自分の人生を終わらせようとする主人公の人生のいきさつについて、時系列を逆再生にすることで、次第にそこに行き着いた経緯を見てる側が知ることができる。

同じ逆再生でもメメントは難解サスペンスですが
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.0

PTSDを抱えた帰還兵の主人公フレディと、新興宗教の教祖〝マスター〟との交流を描いた作品。

50年代当時の映画によく使用されてた65mmフィルムの映像が美しかったです。

ホワキン・フェニックスとフ
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.5

強烈なインパクトを感じる程の赤の描写が凄まじい。

そして、人間達の思惑と狂気。

アグネスの遺した日記のなんと神々しいことか。

ベルイマンはカラー映画もとてつもない。

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.8

イギリスの社会福祉制度を風刺した作品。

器用に生きることができない人達にとって、セーフティネットのハードルはあまりにも高いと感じることが現実にはあります。

今回の新型コロナウイルスでも、世界中で生
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

初めて鑑賞した黒澤明監督作品。

世界的にも評価が高い作品ですが、まずシンプルに話が面白い。

ただ、富澤たけしにこの映画を観せてあげたいくらい、セリフが聞き取りにくく、そこは少し残念でしたが、それを
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.6

なんとも知的な青春映画。

物語が素朴なのも良い。

Netflixは自主制作映画の着眼点が面白いものが多いです。

25時(2002年製作の映画)

3.8

麻薬売買の罪により刑務所に収監される前の最後の1日を描いた作品。

犯罪に染まった人生への後悔や密告者は誰なのかという不信の気持ち、明日に迫る刑務所生活への不安、恋人や親友達と迎える最後の夜、父親との
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.0

切のーござります。

どれだけ愛し合って結婚しても、それが長く続くとは限らない。

でも、なんだかんだあっても家族とはやはりいいものです。

シンプルメン(1992年製作の映画)

3.6

ストーリー自体は他の『ロング・アイランド・トリロジー』作品の方が好きでしたが〝Kool Thing〟のダンスシーンで1.5点くらい加点しました。