ハートリー作品のレビューが続くのは、この自粛期間に『ロング・アイランド・トリロジー』を大人買いしたからです。
コーヒーカップに浸る吸殻、洗濯機から落ちて床に広がる牛乳など、本作も胸キュンカット続出で>>続きを読む
ハル・ハートリー作品は、同じアメリカインディ系でもジム・ジャームッシュよりロマンティックです。
映像のカットもハイセンス。
彗星の如く現れたグザヴィエドランの存在や、ルカ・グァダーニの「君の名前で僕を呼んで」など、近年のゲイ設定の映画は中性的で女性にも共感しやすいものが多いですが、こちらはリアルガチと言った感じです。
筋>>続きを読む
こんなに観やすい西部劇は初めてです。
父を殺された少女の復讐劇ですが、登場人物それぞれに味があって面白いです。
コーエン兄弟作品でも、刺激を求めるならノーカントリー、腰を下ろしてじっくりと映画を堪>>続きを読む
とても興味深いドキュメンタリー映画でした。
アーティストや芸術家の考えるクリエイティブは、100人いれば100通りあるのだと思います。
参考になるものもあれば、そのインタビューを受けてる人物のコメ>>続きを読む
監督の大叔父であるイェジー・ズラウスキーのSF小説を原作とした映画。
当時のポーランドの共産主義政権の検閲により、映画製作を中止に追い込まれたことで、本作は未完成のまま最後の部分はナレーションとワル>>続きを読む
この作品は3Dで映画館に観に行きました。
この時既にゴダールは優におじいちゃんと呼ばれる年齢になっていましたが、新しいテクノロジーに批判的な同世代の監督も多い中、ゴダールが初めて手掛けた(おそらくは>>続きを読む
ズラウスキー監督の作品は今作が初見でしたが、一番バイヤーな作品から手をつけてしまったかも知れません。
セリフのひとつひとつが詩的でもありますが、それぞれが別の演目の芝居をしてるくらい登場人物がカオス>>続きを読む
本作は、カラー用のフィルムで撮影したものをあえてモノクロに変換して映像化されています。
フィルム・ノワールの影響を感じさせる作品ですが、撮影機材の能力も当時とは格段に向上した時代において撮影された本>>続きを読む
冒頭から息つく暇を与えてくれない展開で、終始胸糞悪さを味わせられる感覚は、まるでボクシングチャンピオンの強弱をつけた攻撃を防戦一方で終始受け続けさせられてるみたいでした。
ズシンとしたハードパンチも>>続きを読む
アニメは普段から映画以外のものも含めてほとんど観ないですが、本作はとても素晴らしい作品だと思いました。
「はだしのゲン」の頃に比べると、かなりマイルドな反戦映画ですが、その分見やすくもあり、時代に合>>続きを読む
劇場公開時に「非モテエコバッグ」をゲットしました。
デヴィッド・ボウイの〝モダン・ラヴ〟が映像によく似合ってしました。
とても心温まる作品でした。
顔に障害を持って産まれた子供と、その子を取り巻く人達の想いを描いた作品。
自分も「正しい」と「親切」両方の回答があるのだとしたら「親切」な方を選べるように心がけて生きて>>続きを読む
70年代後半~80年代のアメリカのポルノ映画業界を舞台にした映画。
当時のアメリカのトレンドを再現した映像と音楽が最高でした!
昔、どんでん返し系の映画ばかり観てた時期もあったくらい好きなジャンルですが、本作は自分にはハマりませんでした。
もうちょっと知的などんでん返しが好きなのかも知れません。
「神の沈黙三部作」の一作目。
これ程までに格好いいタイトルが付く三部作は、他に聞いたことがありません。
本作の内容も素晴らしいです。
モノクロームの映像の美しさが本当に素晴らしかったです。
本>>続きを読む
この時代にこの映像表現の感性は凄いです。
映画監督の苦悩をテーマにした映画はコーエン兄弟の「バートンフィンク」は観たことがありますが、フェリーニ監督の苦悩はコーエン兄弟とはその性質が違うのがよく分か>>続きを読む
エディ・スリマンが本作をフェイバリットムービーのひとつに挙げてたそうですが、エディのモノクロームの世界観はベルイマンよりもジム・ジャームッシュ寄りな感じがします。
ベルイマンの映画は、ファッションで>>続きを読む
こちらも一風変わったホラー映画ですが、引きのカットから迫ってくる恐怖というのが新鮮でとても面白かったです。
お金はあまりかかってなさそうですが、構図も見せ方もシャレてて、監督のセンスの良さを感じまし>>続きを読む
恥ずかしながら最近まで怖いの苦手でホラーを敬遠していましたが、一風変わったホラーは面白くて、自分の映画の幅を広げてくれた作品のひとつです。
この作品のように不気味さで迫るホラーは、サスペンス好きでホ>>続きを読む
まだ若かりし頃、この作品を自分のマイ・ベスト・ムービーに挙げてた時期がありました。
間違いなく名作の一つです。
新感染と新幹線かけてるタイトルからしてあまり期待していませんでしたが、結果ゾンビものでこんなに感動させられるとは思いませんでした。
韓国映画はどれも独特の魅力があって本当に素晴らしいです。
U-NEXTで1900ポイントで特別鑑賞できると知って、映画はとても観たかったのですが、ストリーミングサービスでは前代未聞の1900ポイントを遣うかどうかで恥ずかしながら3日3晩悩んだ挙句に鑑賞を決め>>続きを読む
ドラクエのラリホーマばりの睡眠促進作用がありました。が、それと内容のクオリティとは別問題です。
キューブリックの『2001年宇宙の旅』を観た時は、あの時代にこの作品を作れたことに驚愕しましたが、本作>>続きを読む
ファンタジーは恋愛以上に苦手分野ですが、この作品はストーリーが素晴らしいと思いました。
ティム・バートンは初期の頃の作品は好きでしたが、『チャーリーとチョコレート工場』くらいからは殆ど作品を観ていま>>続きを読む
主人公がアルツハイマーで断片的に記憶を失うという設定は、クリストファー・ノーランの『メメント』とも似てますが、こちらは韓国映画らし展開点で、また違う魅力がありました。
この映画のタイトルはザ・クラッシュの同名ファースト・アルバムに由来しています。
70年後半当時のイギリスは、〝Natinal Front〟通称NFという極右の政治団体を中心とする「白人至上主義」差別>>続きを読む
若い頃、ジョイ・ディヴィジョンに傾倒してて、イアン・カーティスを元ネタにしたこの映画が公開されると知って当時すぐに観に行きました。
イアン役に抜擢されたサム・ライリー(自身もバンド活動をしていた)は>>続きを読む
コルビュジエの偏屈ぶりがビッチ過ぎ。
逆にアイリーン・グレイはエレガントに描かれていて、とても対照的。
自分がもし前澤友作だったなら、バスキアよりもドラゴンチェア獲得に全力を注いでたでしょう。
恋愛映画は普段から基本的に敬遠してるくらい興味のレベルが薄いですが、この映画は自分にとっては恋愛映画史上最高傑作なんじゃないかくらいロマンティックに感じました。
劇中でのレインコーツ推しとか、ちょっとシャレたカルチャー入れたがりな感がソフィア・コッポラより露骨に感じてしまいましたが、映画全体では最近のソフィア・コッポラよりも遥かに良い映画でした。
実話に基づいた映画。
一見、サスペンス映画と見せかけて、そこには現在のアメリカと先住民達との空いたの深き溝を写し出している。
映像は美しく、すべての台詞が詩的に思える。
スローモーションのような長回しも、溜息が出るくらいうっとりする。
当時のロシア政府に支援してもらえたからこその非商業性であり芸術性。
こういう映画こそ>>続きを読む
アンジー×コーエン兄弟で描く第二次世界大戦下にあった実話。
ヒトラー政権下のドイツ同様、日本も戦争当時の国の振る舞いについて大いに反省すべきところがある。
自国を正義のヒーローのように振舞うアメリ>>続きを読む
1981年北アイルランドの刑務所に収監されたIRA政治犯達の実話に基づいた作品。
壮絶なハンガーストライキ。。
この映画の監督スティーブ・マックイーン は当時11歳の時に、どんどん痩せていくボビー>>続きを読む