ゴム水さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ゴム水

ゴム水

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引き裂かれた女(2007年製作の映画)

2.6

インテリぶったいけすかねー金持ちエロオヤジのファンタジーという感じ(若い娘に官能の世界をちょっと教えたらメロメロになりすぎちゃっていやぁ困った困った、的な)が強くて中盤ぐらいまで結構キツかった。ある事>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画冒頭、心が揺さぶられているのが映画のストーリーによってなのか、チャドウィク・ボーズマンの死に対してなのか、映画の中で再度死に向き合い追悼する俳優たちの演技によってなのかがわからず混乱した。こんな体>>続きを読む

レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

3.8

カラフルで、ギャグの圧縮陳列みたいな映画でありつつきっちりバットマンシリーズの持つテーマを語っているのがすごい。
ひとり電子レンジでロブスターを温める2分間、手持ち無沙汰になって唇をンパンパするバット
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

3.5

オープニングのカマしからして流石。
いわゆる幻覚描写ではなくて、瞼の裏にぼやーっと浮かぶ曼荼羅的な(Windows Mediaplayerっぽくもある)模様だったり、光の取り込み量がバグる感じのトリッ
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生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1985年製作の映画)

3.8

オープニングの現金強奪、からの車での逃走に掴まれる。そして出るタイトル。そもそもタイトルが良すぎる。
社会問題を盛り込んだストーリーでやや説明的なセリフが多い気もするけど特に終盤は熱量みたいなのにやら
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.7

どんどん虚実の境目が曖昧になって混乱していく後半が怖いし面白い。モブキャラの顔もどこか不安になる嫌な造形でいい。
アイドル産業のグロテスクさと、アイドルを過度に理想化することの危険さ(これも虚実)。ラ
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ノベンバー(2017年製作の映画)

3.7

ガラクタで出来た使い魔クラットが不憫かわいい。ツカミからバッチリ。
北欧ダークファンタジーという言葉から連想するものからはかけ離れた卑しさ、汚さで(出てくる人のほとんどがボロボロでドロドロ)、糞だ屁だ
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キッスは殺しのサイン(1966年製作の映画)

3.2

007風、B級お色気女殺し屋モノ。
遊び半分で男たちを殺しまくる殺し屋コンビの軽さがよかった。とくにシルヴァ・コシナ演じるペネロペ。アナ・デ・アルマス似の美人。
くだらなすぎるオチもここまでくると逆に
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性愛占星術 SEX味くらべ(1978年製作の映画)

3.9

主人公達がスケベ心でヤクザなストリップ小屋に足を踏み入れることで場末の温泉街に奇妙で、まるでブルーベルベット、リンチ的な、夢かな?な世界が展開され、そこから一気に面白くなる。特に風呂場のシーンの笑って>>続きを読む

コンボイ(1978年製作の映画)

4.7

これぞアメリカの精神。デカい。
ラバーダックのアウトローっぷり、ヒーローなんかクソ喰らえな姿勢に痺れる。

青空の下、黒いトラックがどーんと居る異物感、存在感がかっこいい。そこにデカいトラックが横並び
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狂った野獣(1976年製作の映画)

4.0

ほぼノンストップでバスは爆走してるし乗客はヒステリックでハイテンションだし、密度の高い78分。ダレのない展開でグイグイもっていく。開始速攻バスジャックが発生するところもいい。
ハンドル握ってからの、や
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メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

3.1

隠喩なのかなんなのか、な会話と政治的なメッセージを読み取ろうとして疲れた(し、あんまりわかってない)。
ポップでキュートではあると思う。暴力シーンはちゃんとキマっているのもニクい。

妻たちの性体験 夫の眼の前で、今・・・(1980年製作の映画)

3.0

変態性に目覚め、どんどんしたたかになっていく風祭ゆきの美しさ。終盤の地獄絵図(と、それを愉しむ風祭ゆきの妖艶さ)が印象的。
ただお話としては、それでいいのか?という気持ちにも。ロマンポルノ次元での倫理
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劇場版 ビーバス&バットヘッド DO AMERICA(1996年製作の映画)

3.5

グヘヘ、グヘヘ、クール
OPの70's刑事モノパロディはバカバカしくもかっこいいし、サボテンを食べての極悪トリップ描写もサイコー(急に絵柄変わったと思ったらロブゾンビ!納得!)。あとはずっとバカ。しょ
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

3.7

やっぱスケーターかっこいいな〜、憧れる。どデカい土管の中を滑るところとかすごかった。
終盤感動路線への舵切りが急すぎんか?とは思うものの、すれ違ってた3人がプールでのスケートでもう一度友だちだった頃に
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.8

PTAにとっての恋は、というか恋愛映画は全力疾走なんだなと再認識。
アダム・サンドラーがハマり役。バカで、突発的な暴力衝動を抑えられない面もある一方で裏ワザでマイルを貯めようとするような小狡さもある、
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ウォーターボーイ(1998年製作の映画)

3.1

いまだとアウトであろうアダム・サンドラーのヤバい人演技とか正直笑っちゃうしケイシー・ベイツ演じるお母さんも強烈でいいんだけど、ヤバめな人間が社会に受け入れてもらうにはなんか飛び抜けた才能がないといけな>>続きを読む

バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.2

とにかくアニメの、キャラクターが動く気持ち良さに溢れててサイコー!

バビロン(1980年製作の映画)

3.8

いきなりダブで映画がはじまってアガった。
レゲエのネイチャー志向なところがあんまり得意じゃないので不安だったけどそこは抑え目で、ストリートな面をフィーチャーした内容が自分には合っていた。ラスト〜エンド
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ワイルド・スタイル(1982年製作の映画)

3.5

オールドスクールの魅力全開。
グラフィティ・ラップ・DJ・ブレイキングの4大要素を見せることが重要で、お話としてはラストのブロックパーティーで強引に大団円に持っていった印象(それでもほぼドキュメンタリ
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ジェイド(1995年製作の映画)

3.4

全体の冷たいムードとギョっとするバイオレンス描写、血の色が好みだった。デヴィッド・カルーソーの面構えも良い。
『玉』の文字やチャイナタウンが出てくるけどあんまり関係なくて拍子抜け。パレードに突っ込んで
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.9

ヨレたカッコよさ。今観てもカッコいいし、そりゃリアルタイムだとなおさらやられちゃうわな〜という感じ。
ほぼゴダール観てこなかったのであんまり動きの人なイメージがなかったけどいい意味で裏切られた。新聞売
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森の石松鬼より恐い(1960年製作の映画)

3.0

タイムスリップして結構すぐに森の石松になりきっちゃうのでなりきりコメディの面白さが薄く、もったいない気がした。
ジャズっぽい音楽と閻魔堂の殺陣がよかった。

地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.8

まず舞台になるビルの雰囲気がいい。給湯室のビニールカーテンとか電気室とかめっちゃいいし、黒沢清の趣味はこの頃から一貫してるんだな〜と感心してしまった。
どデカい松重豊の異様な存在感と妙なセクシーさ。無
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.4

スケールのデカさ、スペクタクル、映像美……力が入ってるんだろうけど結局ティモシー・シャラメの美しすぎる顔面のみが印象に残っている。

拾った女(1953年製作の映画)

3.6

とにかくカネの話。殺伐としている。
特にタレ込み屋のババアが逞しくてよい。刑事相手にネタ代の交渉するところとか。最期の寂しさにもグッとくる。

女に容赦なく手を挙げるスリ野郎にそんなすぐ惚れるか?とか
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ヒッチャー(1986年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

特に理由もなく殺人ヒッチハイカーにつけ回され、周りでどんどん人が殺されていく。なるほど、実は殺人鬼は主人公の妄想で、本当は主人公が二重人格で殺人鬼ってパターンだな……と思って観てたらその予想は外れで本>>続きを読む

ブロンソン(2008年製作の映画)

4.5

大好き。やる気出るっす。
特に野心があるわけじゃないけど異常にエネルギッシュな男チャールズ・ブロンソン。ムキムキな身体にピュアな瞳が逆にヤバい。ぶん殴ってダブルピース!

Helpless(1996年製作の映画)

3.4

いまや良いお父さん的イメージしかない光石研にもこんなに恐ろしかった頃があったのか。こえー。
ぶっきらぼうな博多弁が殺伐として暴力的な空気にマッチしていた。音楽もどこかぶっきらぼうでよかった。

テン(1979年製作の映画)

4.0

最近あまりにもすごい映画に当たりすぎて、息抜き的にほどよくヌルいの観たいなと思って再生した今作。あらすじとかもロクに読まずジャケ買いしたDVDだったけど意外とすごくて食らった。スケベ親父が主人公のドタ>>続きを読む

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

4.8

エピソードの羅列になる寸前の、どこにいくのかわからないぐらぐらした話運びなんだけどずーっと面白い。かつ笑える。ハチャメチャなのにどこか上品。すごい。なんでこんなに感動するのかわからないけどすごいのは間>>続きを読む

宵待草(1974年製作の映画)

4.0

映画が持つデタラメな魅力について語る映画は無条件で好きになってしまう。
車で逃げる途中唐突に撮影隊に出くわして、車とカメラがそれまでと逆方向に動きだすところにえも言われぬ感動がある。そこにぬぼーっと現
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赤い夜(1974年製作の映画)

2.8

怪盗vs警察の知恵比べなんだけど、揃いも揃ってウカツすぎる。全体通してゆるーい攻防が続き、正直あんまりすごさがわからなかった。
ただ、ハイ終わり終わり、とでも言いたげなラストの素っ気なさは妙な味わいが
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雨の午後の降霊祭(1964年製作の映画)

4.0

オバケが出てくるホラーかと思ったら全然違う。ただ夫婦という関係の怖さを描いていて、そういう意味ではホラーと言える。やるっきゃないモード入った奥さんが怖すぎる。そして毎回言いくるめられる夫。
霊能力を騙
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リキッド・スカイ(1983年製作の映画)

3.8

デヴィッド・ボウイより中性的な(って自分でも言ってた)アン・カーライルの美しさ。

輸入盤で観たときは繰り返すチープなシンセサウンドに気が狂うかと思って途中離脱したけど、映画館でちゃんと観たら面白かっ
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