ゴム水さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ゴム水

ゴム水

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赫い髪の女(1979年製作の映画)

4.2

他の神代作品と比べてタイトにまとまった、ストレートな恋愛モノという印象。なんだけど、性愛に振り回される人間の(とりわけ男の)どうしようもなさとおかしさをひっくるめた人間讃歌感は他と共通してる。

暴力
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囚われの女(2000年製作の映画)

4.1

なんやこいつ、めちゃめちゃ勝手やないか。尾行だったり、眠っている女にしか興奮できない癖だったり、これもまた相手との対話がなく勝手。別れ話も勝手。ゆで卵とスクランブルエッグ両方いってもいいだろ。

じゃ
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殺られる(1959年製作の映画)

4.1

華やかさと不穏な緊張感が交互するオープニングテーマがまずかっこいい、かつ映画全体を象徴している。
エロいし(この時代のノワールとしてはかなり攻めてるのでは)ラストは銃撃戦だし、サービス満点。
殺し屋が
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.9

雰囲気モノ、猫映画……って印象だったけど観直したらかなり序盤で猫はいなくなってた。まぁでもそれも猫か。むしろ犬の方がずっと出てた。この映画のマーロウは猫派、犬的価値観の世界をのらりくらりとサバイブして>>続きを読む

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.1

チャーミング/下手、シュール/ただ単に変、前衛的/スカしてんじゃねぇ……いろいろとキワキワ。
急にホームビデオみたいなのが差し込まれて、まぁ劇中劇というか、映画研究会かなんかが撮ったビデオって事なんだ
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過去を逃れて(1947年製作の映画)

4.0

「どこから来たか聞かないの?」に対して「どこかに行こう」の返しは渋すぎ!

キャシー、とんでもないタマでした。

マルタの鷹(1941年製作の映画)

3.3

欲にまみれたコンゲーム巻き込まれモノ。
ボギーは終始ドライだったが、本心では相棒殺し解決へのやる気はラストで語るようなドライな理由からくるものではなさそう。一方メアリー・アスターの泣き落としは明らかに
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三つ数えろ(1946年製作の映画)

3.7

背も低く、顔もデカいボギーがなんか魅力的に見えてくる不思議。ローレン・バコールはとんでもない美しさで、中盤で一件落着しかけてボギーがローレンのタバコに火をつけるシーンが特に素晴らしい。
全然本筋に関係
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第三の男(1949年製作の映画)

3.4

下水道での追跡劇が緊迫感あって印象的。
切ないすれ違いラストもかっこいい。

その他だと、言葉の通じない群衆にどうやら殺人の疑いをかけられてるっぽい、みたいなところもゾッとするような嫌さがある。人殺し
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チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003年製作の映画)

3.5

前作に輪を掛けて軽薄で素晴らしい。
お色気とくだらないギャグと、それがアリならもうなんでもアリだろうって感じの無茶苦茶なアクションがただひたすらに続く。あと爆発も。そんでもって最後がカーウォッシュ。ブ
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チャーリーズ・エンジェル(2000年製作の映画)

3.6

2000年代前半の空気。今となってはダサいところもあるけど、やっぱ嫌いになれない。
ケレン味たっぷりに、セクシーかつ絶妙にバカっぽいコスプレとアチョー!みたいなキメが多いアクションがテンポ良くひたすら
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イナゴの日(1975年製作の映画)

3.9

ハリウッドバビロン。大好物。
あの頃のハリウッドにはこれぐらい狂った磁場を放つ場所であってほしい。ぼやーっとした画面で華やか、でもずーっとどこか俗悪で、暴力や死と倒錯があり、栄華の足元には下層の人間た
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女ガンマン・皆殺しのメロディ(1971年製作の映画)

3.4

裸にポンチョのラクエル・ウェルチにドキドキ。
銃の修行で、まず手首の筋トレから始めるのが地味に新鮮だった。銃撃ったことないけどたしかに大事な気がする。

途中出てくる黒ずくめのガンマンは不要だと思った
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.1

自分を特別だと信じろ、他人に口を挟ませるな、ということをこんな形で語るのすごい。
同じヒーローモノでもスパイダーマンNWHとは考え方が対照的で面白い。

アメコミ愛、というかフィクションを信じる心みた
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グッドボーイズ(2002年製作の映画)

3.6

2000年代前半なノリとヒップホップが楽しい午後ロー系バディモノ。主題歌に参加してるリックロスがまだデカくて髭もない時代。
アイスキューブ目当てでDVD買ったけど、今回も愛嬌あるタフガイという感じで良
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ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

4.8

さっきまであんなに楽しそうだったのに、急に不機嫌そうに見えたりするレア・セドゥが恐ろしく(とくに4章あたり)もあり、チャーミングでもあり、セクシーでもあり、とにかく素晴らしい。ハイス・ナバーも海の男然>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

他のジョーダン・ピール作品と共通する奇妙さはありつつ、過去イチのエンタメ度。
デカい荒野や夜の撮影が良く、IMAXで観れてよかった。

電気障害は結構狭い範囲で起きてるっぽいし、それなりの望遠があれば
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やさしい人(2013年製作の映画)

3.7

わかるぜ。
……という感じだったけど、1日経ったら随分とムシのいいというか、ダメ男側に都合のいい話だよなーという気持ちも。

モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

4.5

マネキンとフリーズしたキャスト達の紹介で始まるオープニングの時点で好きなやつだと確信。エレガンスと美女と死の匂い。
相変わらず陰影と色味がキマってる。

激怒(2022年製作の映画)

4.3

俺の代わりに怒ってくれてありがとう、特になにか解決したわけでもないけどスカッとした。

カルロス(1991年製作の映画)

3.4

目が据わったときの竹中直人がこわい。普段ユーモラスな分ギャップがある。あとデカすぎるチャック・ウィルソンの異物感と殺人マシーンっぷりが印象に残る。
一般人まで容赦なく殺す殺伐感はあるものの、殺しや銃撃
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.6

アンチ癒し系でやってきてるつもりだったけど、ほんとはこういう空気感の映画を求めているのかもしれない。それともこの映画が特別すごいのか……。とにかくめちゃくちゃ良かった。

マジでほとんど素なんじゃない
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スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする(2002年製作の映画)

3.3

地味〜な話ながら、病んじゃう人ってこういう感じで事実と妄想がごっちゃになっちゃうんだろうな、と思わせるリアルさがあって怖い。

野獣死すべし(1980年製作の映画)

4.0

ナポリの叔父貴達マジ渋いっス!

エロ・人体破壊含む残酷描写・音楽のファンキーさ。サービス満点で楽しかった。

白い肌に狂う鞭(1963年製作の映画)

3.7

陰影と、赤・青・緑の照明が素晴らしい。
冒頭の夕焼けも美しい。

ネヴァンカとカティアの識別が難しくて結構最後のほうまで混乱してた。

眠れぬ夜のために(1984年製作の映画)

4.0

基本サスペンスではあるがそこに度々挟まれる温度の低い、真顔でボケるみたいなギャグが好みだった。暴力とユーモアの奇妙なバランスが魅力だと思う。

なにか起こっても寝不足でぼんやりしてるジェフ・ゴールドブ
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.6

スピルバーグのリメイク版を先に観賞。改めてリメイク版の異常なレベルでの制御に驚く。ただオリジナル版の方が舞台っぽさは強い気がする。
オリジナル版の方がなんとなく暗めな印象。暗い場所でのダンスシーンが多
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血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

4.2

オープニングの鉄仮面打ちつけからかなりかっこいい。その後もドーベルマン2匹連れた美女、墓から蘇る鉄仮面の男、疾走する馬車のスローなどかっこいいシーンの連発(鉄仮面の男が仮面外したら割と普通のおかっぱヒ>>続きを読む

網走番外地(1965年製作の映画)

3.5

終盤凸凹バディモノになってからが特に面白い。トロッコでのチェイスが迫力あって良い。
モノマネしながら田中邦衛の垂れ目をイジる健さんに笑った。

LOFT ロフト(2005年製作の映画)

3.8

眠くなる地味な展開ながらもロケーション、不気味な雰囲気、中谷美紀のとんでもない美しさで観てしまう。
死体を掘り起こすために土を掘り返してからのロマンチックなやりとりとキス、に暴風と言っていいぐらいに風
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ジョニー・ノックスヴィル アクション・ポイント / ゲスの極みオトナの遊園地(2018年製作の映画)

3.9

バカバカしくも、体を張った野蛮ギャグの数々に感動。

背景でしれっとひどいことが起こってるのがいい(水着ギャルもいるし)。
終盤の地獄絵図も痛快、最高!

ボルサリーノ(1970年製作の映画)

3.7

出会いこそ女の取り合いではあるものの、そこから先はどことなくブロマンスな空気。
マフィアものだけど音楽とベルモンドのノリで軽く観られる。ナンパも犯罪もテンポがよくて良い。
序盤の小悪党っぷり、特に魚屋
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マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

3.5

果たしてどこから狂っていたのか……
考察し甲斐がありそうな話なのにそうする気にさせず、面白かった!で片付けたくなる魅力がある。
怪奇っぽいムードとスケールのでかいラストの展開が良い。意地の悪いエンディ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.0

幽霊と協力して脱出ゲーム。
ただ個人的にはパズルがハマるような気持ちよさ、みたいなのってそんなに映画に求めてないかもしれない。

チャリのヤマダくん、からのオープニングはかっこよかった。

スリー・フロム・ヘル(2019年製作の映画)

3.6

ツルッとしてデジタルっぽいルックへの違和感と、良くも悪くもそれなりに整った映画になっていることへの少しの寂しさを感じつつ、やっぱりこのシリーズ好きだな、と思った。
いつもの残虐いたぶりもありつつ女囚モ
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関東無宿(1963年製作の映画)

3.7

小林旭の凛々しすぎる眉毛にすべてが集約されてる。かっこいい。