ぼずごんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ぼずごん

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ブレードランナー(1982年製作の映画)

4.0

「ブレードランナー2049」公開を機にBlu-rayにて鑑賞。公開から35年、当時観たらもっと衝撃だっただろう。1982年に観なかったことが悔やまれる。近未来の退廃都市の光と影、雨、描き方が旨い。歌舞>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.0

ストップモーション・アニメの技術がスゴい。そして、それ以上にストーリーがいい。思い出とそれを語り続けることの強さ、という普遍のテーマが根幹にしっかりある。お盆、精霊流し、など日本を舞台にしたことで、テ>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

タイトルとなっている「ゲットアウト」のダブルミーニングが分かった瞬間、散りばめられた数々の伏線が効いてくる、巧いと思った。そして、それを実現させた、観客を引き込む、カメラワーク、音楽、役者の演技が見事>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.0

ミステリーの物語が後半、ラブストーリーに展開。回想シーンのフラッシュバックで一気に切り替わる構成、巧いと思った。そして、この展開にリアリティを与えているのが役者の演技。回想シーンではきれいな陣治がある>>続きを読む

五島のトラさん(2016年製作の映画)

5.0

こういうドキュメンタリーを見せられると、フィクションのどんな傑作ドラマも薄れてしまう。トラさんとその家族の人間力に感動すると同時に、それをカメラに収めるに至ったスタッフの22年間の努力に感服した。信頼>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

5.0

人種差別と闘い、夢をつかんだ女性を実話を基に描いた傑作。原題「Hidden Figures」には、数学的意味合いだけでなく人種差別もきちんと暗示されている。
彼女たちが踏み出した差別抵抗への一歩。それ
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.0

桜良と出会い、振り回されつつ、主人公の言動が少しずつ変化していくところがいい。二人の心の交流に焦点をあて、美しい音楽とともにじっくりと描いている真摯な演出に好感が持てた。北村くん、小栗さんの演技も素晴>>続きを読む

パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

4.0

クローズアップ現代で、障害者の性をとりあげていた。「相手の体温を感じることで生きていける。」人としてあたりまえの感情、行為を得るために、高く厚い壁が立ちはだかる現代。この作品をパワフルなラブストーリー>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

弁護士重盛と被告人三隅の息詰まる対話、そこから導き出される深いテーマに圧倒された。「人を裁くのは誰なのか。」そして、タイトル『三度目』の意味。真犯人は誰?という陳腐なミステリーではなく司法の理不尽に警>>続きを読む

交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(2017年製作の映画)

3.0

まったく予備知識なく、今回が初見。設定も登場人物の相関図も解らず、何よりも雨あられのごとく降り注ぐ専門用語⁈の嵐に打ちのめされそうになった。が、壮大な環境の下展開されるラブストーリーに惹きつけられた。>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.0

THXなる音響システムを初めて体感。重低音の迫力を味わうのに相応しい作品だった。が、内容的にはそこまでのレベルの感動を味わえなかった。
他の方が評価されてる、「陸海空逃げ場なしの緊迫感」「戦闘ではなく
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.0

宇宙人役の松田龍平、高杉真宙、垣松祐里。人間離れした雰囲気があってバッチリのキャスティング。乾いた、淡々とした言動は彼らの演技力が成せた技。これらが、普通の日常に忍び寄る侵略の恐怖をよりリアルに感じさ>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.0

ラピュタ、ポニョ、キキ・トンボ・ジジ…似たような設定やキャラは、ジブリへのオマージュというより真似にしか感じられず。もっと作家としてのオリジナルを前面に出してほしかった。

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

かつてないほどの凄まじい戦闘シーンの描写に震えた。前半に戦争へ向かうまでの過程がしっかり描かれているので、より戦争の悲惨さが浮き彫りになっている。沖縄戦は本当に酷い。でも、これからの戦争は一発のミサイ>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

美しい風景と音楽が流れる中、淡々と語られていくストーリー。その、間や会話、しぐさ、すべてがドキュメンタリーのようで、ぐいぐい引き込まれる。脚本、演出、そして憑依したかのような演技、すべて一級品。静かな>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

原題の「Arrival」、到着する未来は変えることはできなくても、その過程は選択できるということ。邦題の「メッセージ」は、言語と会話で伝えることの大切さを伝えているのだと思った。個々の人生にも、世界情>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

3.0

燭台、ポット、クローゼット、ピアノが大活躍。王子とベルを応援する気持ちに感動。そんな彼らに敬意を示すかのようなエンドロールがかっこいい。
見た目で判断してはダメ、人と違う性格を否定してはダメ、ラブスト
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

5.0

愛に満ちた養父母の生き方に頭が下がる。そんな天使のような養母を演じたニコールキッドマンが素晴らしい。暴れるマントッシュを大きな愛で受けとめるシーンは泣けた。エンディング、タイトルの意味もさることながら>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.0

原作を読んでいないので、映画のみの感想。かっ飛んだ、疾走感のある、パワフルな作品だった。アニメとしても、独特のタッチで、他に類のない作風が新鮮。速いテンポで語られる人物やエピソードが繋がり、ドラマチッ>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

少年、青年、成人、3つのパートを違う俳優が演じているのに、まったく違和感なく一人の人間のストーリーとして受け容れられた。成人のシャロン、逞しい体に、その背景を考えさせられる。ドラッグ、差別、偏見を越え>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.0

オープニングのインパクト、大。ストーリーの導入として、ウマい。主人公の教育は、賛否分かれるところ。個人的には、生きていく上で本当に必要なものだと思いつつ、コミュニケーション能力も不可欠かと。一生、森の>>続きを読む

河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)

4.0

『おっさん』かっこよかった。主人公の家族が舞い上がる中、唯一、クゥを守ろうと奮闘する。彼の前飼主とのエピソードにも胸を打たれた。
子どものいじめを含め、人間の弱さ、醜さ、そして優しさをきっちり描いた傑
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

「恐怖に負けて夢をあきらめるな」いろいろな境遇のみんなが勇気を出してステージで思いの全てを歌に乗せる、その歌声と姿に感動した。BGMや彼らの歌う曲の歌詞が上手くリンクされていて感動が倍増。満足度は「ラ>>続きを読む

映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜(2011年製作の映画)

5.0

ロボットの世界も人間の世界も同じ。「競争心」が発展と繁栄に繋がると同時に差別をも産み、醜く争う結果に。
ロボット惑星メカトピアは、リルルとピッポの優しい心で再生できたけど。「さぁ、人間の世界はどうする
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ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年製作の映画)

3.0

主人公が子供の頃に父から聞いた物語り、それが夢と現実の世界でリンクして…。少しゴチャゴチャしているが、家族の絆、技術者の信念が根底に描かれて、エンドロールまで含めていい。
ココネが歌うデイドリームビリ
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がんばれ!ジャイアン!!(2001年製作の映画)

4.0

ハチ(⁈)を被ったジャイアン、かわいい。
ジャイアンの、兄貴としてのプライドを尊重して、道具をチョイスするドラえもん、いい。
雪が繋ぐ、兄妹の思い出に感動。妹想いのジャイアンがとにかくかっこいい‼︎

ぼくの生まれた日(2002年製作の映画)

4.0

「ドラえもん」はやっぱりスゴい。子どもの頃夢中で読んで入り込み、いま、大人になって映画で懐かしさと新たな感動を味わっている。
名前の由来のまっすぐ伸びた大きな木、親子の絆をストレートに描いた感動作。最
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雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

3.0

「君の名は。」以外の新海監督の作品を見るのは初めて。
なかなか会えない二人、それを壮大な設定で結びつけるあたり、「君の名は。」に通じるものがある。若干、難しい設定も、精密な描写、美しい音楽で物語に引き
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

3.0

「なかよし地獄」では、世界一の景色は見れない。一歩踏み込んだ描写に他の青春映画と一線を画した傑作の要素を感じた。
バックグラウンドの親族の描写は最小限に済まし、彼女たちの葛藤、努力、友情をストレートに
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

5.0

久々にガツンと胸にくる作品に出会いました。
ヒロインの圧倒的な存在感、力強い生きざま。
説得力のある脚本、的確な演出、そして、魂のこもった演技によって、ストレートに感動のパンチをくらいました。

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

5.0

リンコさんの姿勢の美しさに感動した。自分の気持ちに正直に生きる強さ、多くの好奇の目や心ない言葉にも耐えてきた強さが、ピッと背筋を伸ばしている。トランスジェンダーの人も、そうでない人も、すべての人が一歩>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.0

アカデミー賞最有力という前評判の高い作品、長回しのダンスシーンや、音楽、映像は確かに素晴らしかったけど、話の展開は退屈。最後まで乗り切れず、眠気との闘いでした。ミュージカル、好きなんだけどな…鑑賞後、>>続きを読む

人生フルーツ(2016年製作の映画)

5.0

愛知に住んでいた時東海テレビで、引っ越してきてフジテレビで計2回見た。ご夫婦の関係やライフスタイルもさることながら、修一さんの建築家としての生き様に感動した。穏やかでありながら、心の奥に最後まで熱いも>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

長い上映時間を感じさせず最後までスクリーンにひきつけるスコセッシ監督の手腕はさすが。
虫の声、波の音、霧の動き…。音も画も、一貫したトーンで描かれ、張り詰めた空気感を演出していた。

俺たち文化系プロレスDDT(2016年製作の映画)

3.0

プロレス、会社、仲間への愛がパワフルに描かれている。
好きなことに一途に一生懸命な彼ら、また、それを支えてくれる上司、仲間、ファン。うらやましく感じた。
プロレスファンでなくても、伝わるものがあるので
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.0

一家で星空を見上げるところ、主人公と息子が少しずつ逞しくなっていくところ、田舎の親との希薄な関係や淋しさをリアルに演じた大地康雄と柄本明の演技等、良かったところも多々あったけど。
全体的には、いまいち
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